坂林和重の技術士試験コラム
2013年4月
社会人は、自分で考えるのが勉強。学生は、教えを覚えるのが勉強。
今日は、技術士試験の勉強における心構えを説明します。というよりも社会人としての勉強の心構えになります。
社会人と比較するのは、学生です。学生は、ほぼ毎日学校へ行くことになります。そのため、学校での勉強が中心になります。さらに試験問題は、授業で勉強したことから出題されます。しかも唯一無二の答えが必ずあります。正解は1つだけということです。そのため、学生の勉強は、唯一無二の答えを暗記するのが勉強です。勉強を教えてもらい、教えてもらったことを暗記するのが勉強です。
これに対して社会人の勉強は違います。社会人は、学校へ行きません。ほとんどを自宅で勉強します。すなわち自習が中心の勉強になります。社会人が学校へ行く場合は、勉強方法を知るために行きます。勉強するために学校へ行くのでありません。1カ月(30日)のうちで1日だけ学校に行って勉強方法を学び、残りの29日を教わった方法で自習するのです。これが社会人の勉強になります。
さらに技術士試験のような論文試験の場合は、特殊です。自習で勉強するのは、専門知識でなく、いまある専門知識をどのように活用するかを勉強します。なぜなら、論文試験は、専門知識をどのように活用しているかを問う問題だからです。そのため、暗記するのが勉強でなく、考えるのが勉強になります。専門知識の量は、専門家であれば知っているべき範囲で十分です。それ以上の専門知識は、不要です。(専門知識は、多くあっても邪魔になりませんが、大量にあっても合格に役立ちません)
では、私がお勧めしているキーワード学習は、なんだと思いますか?キーワード学習は、専門知識の学習でありません。キーワード学習は、いまある知識の整理整頓になります。あなたは、「原理原則基礎技術・課題・問題・将来動向」が区別できていますか?キーワードを書いてみれば、理解できると思いますが、ほとんどの人が区別できていません。区別できるように整理整頓するのがキーワード学習なのです。
以上から社会人である貴方は、良き指導者に「何をどのように勉強すべき」か教えてもらい、その勉強方法を毎日自宅で実行するのです。そうすれば、1日1日の勉強が、合格につながっていきます。知識を教えてもらうのが勉強で無いことをしっかりと理解してください。これを間違えると今年も来年も永遠に不合格です。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
業務多忙や準備不足で受験断念!?本当ですか?
まもなく5/8(水)の「受験申込書及び業務経歴票」の提出〆切です。〆切直前で受験をあきらめかけている人を見かけたのでコラムを書いてみます。
結論から言えば、最後の最後まで諦めないでほしいと思います。
諦めかけている人の多くは、業務多忙による準備不足です。ですが、いま諦めたら、自分から終了することになります。確かに業務多忙で準備不足かもしれません。しかし、全ての準備が整った状態で受験する人など1人もいないと思います。準備不足は、貴方だけではありません。受験生全員が、何らかの準備不足で受験するのです。
もし貴方が、今年の試験を準備不足で受験断念したとします。来年は、大丈夫ですか?来年も忙しいので無いですか?
私は、断言します。今年忙しい貴方は、来年もっと忙しくなります。
暇になるのは、定年後です。
忙しさや準備不足を理由に断念してはいけません。
受験を断念するのは、健康上の理由や海外転勤など物理的に受験できない場合のみにしてください。そうでなければ、来年も受験を断念することになります。
受験さえすれば、ほんの少しでも合格の可能性があります。もしかしたら受験直前に勉強時間が作れるかもしれません。貴方の得意な問題が出題されるかもしれません。もし不合格でも経験を来年の受験に活かせます。諦めたら全てが、終了です。
5/8(水)まで9日間あります。まだ間に合います。自分から受験を放棄しないように最後まで諦めないでください。
では、合格を目指して頑張りましょう。
学会論文と技術士論文の違いとは。
技術士は、技術責任者(技術リーダー)であると同時に技術の専門家です。すなわち技術士は、専門的な話をする(論文を書く)必要があります。ただし重要なのは、話をする(論文を読む)相手です。
貴方は、技術士が専門的な説明をしたり論文を提出する相手をどのような人か意識しているでしょうか?
技術士の話を聞く相手は、会社経営者(社長)です。一般的に会社経営者は、経営のプロであって技術については、素人です。そのため貴方には、技術の素人にも理解できるような極めて高度な説明力が求められます。
これが学会論文の場合は、簡単です。学会は、プロの集団です。プロが相手の説明では、多少の省略などしても自分の知識で補って正しく理解してくれます。受け手が、貴方のレベルに合わせてくれるからです。しかし技術士の場合は、ダメです。省略すれば、省略した状態で理解されます。
例えば、貴方が、「ガスクロで解析した結果がこのグラフです」と説明したとします。相手が専門家であれば、「ガスクロマトグラフで分析した」と理解します。そして、ガスクロマトグラフでは、解析できないので「分析を解析と言い間違えたか、分析結果を解析したのかな?」と説明間違いの修正までしてくれます。
これが、相手が会社経営者であれば、ダメです。まずガスクロマトグラフを知りません。そこで「ガスクロ?そのような物か何かるのかな?」と考えます。そして、「ガスクロとは、解析できる組織かな?人かな?」とも考えます。すなわち、技術士とは、会社経営者(社長)へ専門的な説明をするので高度な説明力を必要とするのです。これ以外でも技術士論文では、注意すべき点があります。機会があったときに説明します。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
貴方は、技術士にふさわしい言動ができていますか?
貴方は、技術士=技術責任者(技術リーダー)としての発言と行動をしていますか?
「受験申込書及び業務経歴票」を作成して理解できたと思いますが、技術士とは、技術責任者(技術リーダー)です。そのため、技術士を取得しようとする貴方は、責任者らしい言動を行う必要があります。もしそれができない場合は、筆記試験において「あなたの考えを述べよ」の問題のときに厳しい結果になります。
責任者は、指示待ち族であってはなりません。自分の考えを持って自ら行動する人でなければ、責任者といえません。ただし、周りの意見を聞いてはいけないというのでありません。優れた責任者は、周りの意見をよく聞きます。そして自分で考えて、判断します。
良くないのは、自分で考えない思考停止の人と周りの意見を聞かない頑固な人です。いずれの場合も厳しい結果になります。
技術士試験の合格を目指すあなたは、技術責任者(技術リーダー)らしい言動をしてください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
キーワード学習で注意してほしいこと。
今日は、キーワード学習で注意してほしいことを書いてみます。まずキーワード学習では、課題や将来動向を重視してほしいと思っています。なぜなら、技術士試験は、課題や将来動向のある技術から出題されるからです。逆に言えば、将来について考える必要のない、発展性の無い技術からは、ほとんど出題されません。
すなわち、技術士試験の選択科目は、課題や将来動向から「あなたはどのように考えますか?」と質問されるからです。
これに対して、必須科目は、原理原則基礎技術などの知識問題が出題されます。発展性が無くても知識の有無を問う問題が出るかもしれません。
次にキーワード学習で重視してほしいのは、データーです。貴方は、技術者です。技術者であれば、データで物事を語るべきです。しかしながら論文を書いてみると解るのですが、論文の文書内にデータを記載するのは、意識しなければ困難です。
貴方は、データで語る論文が書けるように意識してキーワード学習してください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
筆記試験まであと100日です。キーワード学習は、どこまで?
きょうは、4月25日です。8月の筆記試験まであと100日になりました。キーワード学習は、どこまで進みましたか?今までの実績から1日で作成出来るキーワードの個数は、何個ですか?
キーワード学習を何個実施するかは、貴方が決めることです。ですが、300個超を実施することを強くお勧めします。0~100個以下で合格した人は、今までにいません。100個~200個以下で合格できる人は、相当に実力のある人です。普通の人は、無理です。200個~300個であれば、合格の可能性がある程度あると思ってください。有能な人であれば、合格できます。確実に合格を狙う貴方は、300個超~を目標にしましょう。なぜなら、ラッキーで合否を決めてはいけないからです。
貴方が学生であれば、毎日学校で勉強できます。ですが、貴方は社会人です。月に1~2回の指導を受けて、ほとんどの毎日を自宅でコツコツと勉強するのが社会人です。すなわち、どこまで勉強するかは、貴方自身が決めるのです。
せっかく努力するのであれば、努力をムダにしないためにしっかりと指導を思い出してください。どのようにやればキーワード学習が進むか、しっかりとコツを思い出してください。説明した通りにやれば、毎日2~3個作成できます。やるのかやらないのかは、貴方が決めています。どうせ受験するなら合格しましょう。努力をムダにしない、それが合理的な社会人の学習です。(キーワード学習の品質もお忘れなく。品質が低下すると学習効果がありません)
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
合格論文は、添削してもらって初めて書けるようになります。
さて「受験申込書及び業務経歴票」は、ほとんどの人が完成したと思います。これからは、筆記試験対策です。筆記試験対策では、どなたかに添削指導を受けることがお勧めです。なぜなら、自分の論文は、自分で合否判定できないからです。自分が正しいと思って書いた論文の弱点を見つけれらる人は、ほとんどいません。
さて添削指導を受けるのであれば、次のような人を選んでください。
1、平成25年度の試験制度変更を理解している人。
2、新試験制度でⅠ必須科目・Ⅱ選択科目・Ⅲ選択科目のそれぞれに決められた合格判定基準を理解している人。
3、出来れば、複数回受験して合格した人。
「1、」と「2、」は、説明が不要だと思います。「3、」について説明します。
一般に1回で合格した人は、良い指導者と思いがちですが、違う場合もあります。合理的な勉強方法が理由で、1回で合格したのであれば良いのですが、もともと頭がよくて1回で合格した場合が、問題です。自分の出来る事は、他の人もできて当然と考えて指導するから問題なのです。
それに反して、複数回受験して合格した人は、多くの回り道をして合格しています。回り道の多い分だけ受験者の間違いを理解できます。
そして最後に合格しているので、合格方法も理解できています。貴方の苦労するところが理解できる指導者を選んで添削を受けてください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
【追伸】ちなみにJESは、講師の全員に指導マニュアルに沿って添削をお願いしています。指導マニュアルで「ここまでは教えて下さい」としてあるので、全ての指導者において指導漏れが有りません。安心してください。
知識や情報を理解したり暗記しても合格できません。それは。
技術士試験の勉強は、他の資格試験と勉強方法が違います。これは、技術士試験が難しいという意味でありません。他の資格試験と求められるものが違うので勉強方法が違うという意味です。他の資格試験は、講師からの知識や情報を理解したり暗記したりするのが勉強です。例えば、「水は、H2Oです」と教えられれば、これを暗記します。また、根の方程式の誘導を教われば、式を誘導できるようにします。これに対して、技術士の試験は、どのように勉強すると思いますか?
答は、考えることです。技術士試験は、考えることで勉強します。自分で考える行為が、勉強なのです。教えてもらうのは、勉強になりません。例えば、次のような問題があったとします。
【問題】人間の幸せは、お金ですか?健康ですか?それとも別の事ですか?あなたの考えを原稿用紙1枚以内に答えなさい。
この問題の答えは、いろいろあります。解答者の人数だけ正解があると言ってもよいです。お金や健康のどちらでも正解に成りえます。ですが、ただ単に「お金です」と解答すると不合格になります。考えて無いと判定されるからです。正解となるためには、試験官の納得する理由が必要です。どちらでも納得させれば、両方正解にできます。そのため、納得する理由を考えるのが、技術士試験の勉強です。どのような問題が出るか解らないので、考えて答えを出す練習をするのが、技術士試験の勉強なのです。
以上から、技術士試験の勉強は、他の資格試験のように理解したり暗記したりしてもダメなのです。この違いを理解できなければ、合格までに長い時間を必要とします。合格まで今から十年以上を必要とするかもしれません。理解せずに1~2年で合格など望むことができません。短期合格を目指す人は、しっかりと違いを理解してください。理解できれば、今年合格できます。
今年合格しますか?それとも先延ばしにしますか?
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
早い人は、筆記試験対策を始めました。貴方は?
昨日4/21は、技術士試験対策を実施しました。セミナー内容は、「受験申込書及び業務経歴票」を完成させることと完成した人は、筆記試験対策の実施です。
「受験申込書及び業務経歴票」は、口頭試験のときに補足説明する方法もありますが、次善の策です。最善は、十分に考えられた内容で、「技術士にふさわしい人材」と試験官に思ってもらい口頭試験を受けるのが最善です。ダメな内容は、時間切れによる検討不足の提出です。
検討不足の内容で提出した場合、試験官は、貴方を不合格にした方がよい受験生と先入観を持って面接します。最善の内容で提出した場合は、貴方を合格させたい受験生と思って面接します。
すなわち、マイナス点から合格を目指すのとプラス点から合格を目指すのは、大きな違いです。場合によって面接時間内でマイナス点を挽回不可能かもしれません。まだ提出して無い貴方は、十分検討してから提出して下さい。
さらにセミナーでは、筆記試験対策も始めました。「受験申込書及び業務経歴票」を完成した人にとって5月連休は、絶好の勉強時間です。これだけまとまって勉強時間が取れるので、何をどのように学習するか指導しました。人によって5月連休中に合格論文を書ける人がいるかもしれないですね。
このコラムを読んでいる人も早く進んでいる人は、筆記試験対策を始めてください。JESの技術士セミナーで筆記試験対策のBコースは、5月11日からです。筆記試験対策を始めた人は、まだ1/4の程度です。まだ間に合います。(まだ間に合うは、もうすぐダメになるということです)
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
貴方で無ければできない業務と書く。がしかし。
720文字の業務説明によくあるパターンで、「私は、こんなすごいことをしました」と書く人がいます。しかし、結論だけ説明する人は、技術士試験に不合格です。確かにすばらしい仕事をしたと思いますが、「偶然ですね」や「貴方の会社がやったのですね」と評価されて貴方自身を認めてもらえません。なぜなら、貴方が何を考えて結果を出したかプロセスを書いて無いからです。書いて無いことを試験官が評価することは、決してありません。すなわち「偶然」や「会社」に技術士を授与することができないので、貴方は、不合格になるのです。
以上から貴方は、「私のこのような能力を発揮してできた仕事」と記述する必要があります。それが、プロセスが重要視される考え方試験なのです。
ただし、注意したいのは、「私にしかできない」と書いた時に試験官がどのように考えるかを意識することです。貴方が「私にしかできない」と書いた時に試験官は、「俺だったらもっとうまくできる」と考えます。なぜなら、試験官は、技術士です。技術士は、常により良い結果を出す方法を考えている技術者だからです。貴方の記述を見たときに試験官は、「もっと良い方法が無いだろうか?」と考えるからです。
以上の事に十分配慮して720文字の業務を記述してください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
受験指導の受け方で合否が分かれます。
技術士試験で受験指導を受けている人は、多いと思います。きょうは、指導の受け方で説明してみたいと思います。
受験指導は、貴方にとって教えてもらっているという感覚でしょうか?それとも助言をもらっているという感覚でしょうか?
【1】受験指導で教えてもらっている人
教えてもらっているという感覚の人は、まだ合格まで若干距離があります。なぜかと言うと、技術士試験は、貴方がすでに技術士の能力を持っているかどうかを確認する試験です。そして技術士は、技術責任者(技術リーダー)です。責任者やリーダーである貴方が、受け身的に教えてもらっているというのは、問題があります。筆記試験の解答においてもその問題が文書表現に表れて悪い結果になるはずです。
【2】受験指導で助言をもらっている人
逆に助言をもらっている感覚で勉強している人は、合格に近いと思います。なぜかと言うと、良い技術責任者(技術リーダー)は、人の意見をよく取り入れて自分で考える人だからです。すなわち良い技術責任者(技術リーダー)は、「助言を聞き・自分で考え・自分で答えを出す」人です。別の言い方をすれば、盲目的に教えてもらったことを何も考えずに答えとする人は、技術責任者(技術リーダー)では無いと言えます。
【3】受験指導を受けて無い人
最後に指導を受けて無い人です。指導を受けて無い人も合格までに若干の距離がある人です。なぜかと言うと、人間は、自分の欠点に気づけません。自分で気づく事のできる欠点は、自分で是正できます。いま有る欠点は、気づく事ができないから欠点として残っているのです。助言を受け無い貴方は、自分で気づけない欠点が有るので合格まで距離があると自覚してください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
技術士試験は、業務内容で無く貴方の能力を合否判定する。
今までに様々な「業務経歴票」を見ているのですが、記述内容を誤解している人がいます。720文字の業務の事です。一番多いのが、「このような業務をやりました」という内容になっている人です。技術士試験は、業務内容で合否判定していません。貴方の能力で合否判定しています。そのため、業務内容を記述している場合は、不合格になる場合が多いです。
また、業務の紹介や会社・グループの紹介になっている人もいます。これも不合格判定になります。なぜなら貴方を合格させる情報が無い場合は、不合格判定にするからです。
さらに業務結果を説明する人もいますが不合格になる典型です。例えばの例ですが、「私は会社で初めての100億円プロジェクトを成功させました」と記述したとします。もしこのような記述に終始すれば、技術士としての能力無しと判定されて不合格です。
技術士試験は、業務内容を合否判定するのでなくあなたの能力を合否判定するのです。この事を正しく理解して「720文字の業務」を記述してください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
技術士試験は、知識量で合格できません。
技術士試験は、貴方がどのような考えの人であるかによって合否に影響を与えます。例えば、積極的な考えの人は合格しやすく、反対に消極的な考えの人は不合格になりやすいです。
このように受験生がどのような考えを持っているかが、合否に影響する資格は、技術士試験特有です。他の資格試験には、見られない特徴です。なぜなら他の資格試験は知識の有無が問われるのに対して、技術士試験は貴方の考え方を問う試験だからです。
技術士試験では、「あなたの考えを述べよ」という問題が出題されます。そして貴方は、解答で「私はこう考えます」と論文を記述します。そして試験官は、貴方が技術責任者(技術リーダー)にふさわしい考えを持っているか合否判定します。(もちろん国家試験なので、国の考える基準に照らしての合否判定ですが)
これに対して他の資格試験は、「次の計算問題を解きなさい」や「次の事を知っていますか?」などが問題として出題されます。すなわち他の資格は、知識の有無で合否判定され、どのように考えているかを問いません。
以上から技術士試験と他の資格試験では、勉強方法も違ってきます。技術士試験は、技術責任者(技術リーダー)としてどのように考えるかを勉強します。筋道を立てた論理的な考え方を勉強します。
それに対して他の資格試験は、知識の習得が勉強です。例えば、他の資格試験は、知識量で合否が決まりますので「60以上知識があれば合格で50以下の場合は不合格」というような試験なのです。よって他の資格試験では、合格するために知識量を増やすのが勉強です。
今年の試験で合格したい人は、この違いを理解して勉強してください。
今年の試験での合格は、あなた次第です。
よく安部総理大臣が、「政治家は、結果が全てです」と言いますが、政治家以外の全ての分野に当てはまります。例えば、技術士試験です。技術士試験で「一生懸命頑張りました。でもダメでした」は、やはりダメなのです。
途中でどんなに頑張っても結果が不合格の場合は、やはりダメなのです。さらに言えば、途中で誰もが納得できる理由があって勉強できなかったとしても、理由のいかんにかかわらず不合格は、不合格なのです。
すなわち、貴方は、途中で何が有っても最後に合格する方法を考える必要があるということです。
さらに私はこのコラムで「技術士とは、技術責任者(技術リーダー)です」と書いています。貴方は、責任者なのです。その責任者が、自分以外に合否の原因を求めてはいけません。合否の原因は、全て貴方にあるのです。
身近に感じる例を挙げてみましょう。
貴方の会社の社長が、会社を倒産させたとします。原因は、社長が悪いのでなく取引会社の経営不振による連鎖倒産だとします。貴方は、社長が悪くないとして許すことができますか?おそらく誰も許すことが無いと思います。たとえ社長の責任の外だとしても会社を倒産させた場合、責任者である社長が悪いのです。連鎖倒産に事前対応しない社長が悪いのです。
そして責任者である貴方は、技術士試験の自分自身に対する合否責任者なのです。貴方は、自分自身が集めた情報に従って行動したか、自分自身に合否の原因を求めてください。例えあなたが不合格だとしても、同じ条件で合格者がいるのです。なぜあなたが不合格になるのかを、自分自身の問題として考えてください。自分以外に責任を求める人は、永遠に合格できないと思ってください。
以上の事をしっかりと考えれば、今年の試験で貴方は、合格します。なぜなら、すでに貴方は、合格するだけの実力が有るのです。その実力をどのように発揮するかを学ぶだけなのです。あなたの目の前にある合格情報を活用して、今年の試験で合格を果してください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
勉強しない理由で一番多いのは、「忙しいから」です。
貴方は、勉強ができないときにどの様な理由を考えますか?
勉強しない一番多い理由は、「忙しいから」です。確かに忙しいと思います。ですが、それを理由にしてはいけません。なぜなら貴方が暇になるのは、定年退職後だからです。現役でいる間は、暇になることなどありません。(現役で暇な人は、窓際です)
そして、勉強できない理由を考える人は、暇になると別の理由を考えます。たとえば、「会社の付き合いがある」「たまには、家族の事をしなければ」などです。勉強しない理由は、無限に考え付きます。もし考え付かなければ、「何を言っても言い訳になるから」と開き直ります。
このように勉強しない理由を考える人は、技術士試験の合格までほど遠いと思ってください。
これに対して、合格に近い人は、勉強のできる理由を考えます。例えば、「お昼休みに本が読める」「通勤時間に勉強できる」「運転しながらでもICレコーダーに吹き込んだ教材が勉強できる」などです。勉強できる理由を考える人は、合格に近い人です。
貴方は、どちらですか?勉強できる理由を考えますか?それとも勉強しない理由を考えますか?
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
最近よくある質問について書いてみます。(5)
【質問5】
720文字制限で質問です。
全角・半角・記号(括弧・句読点)などを何文字と数えるのか?
下記は、何文字ですか?
0.1 log sin cos ||(絶対値) 1/3 10の-3乗
【回答5】
全角・半角・記号(括弧・句読点)などは、文字の種類に関係なく全て文字を1文字と数えてください。機種依存文字などで「カ」と「濁点」を別にした「ガ」の場合は、2文字となります。
0.1 log sin cos | |(絶対値) 1/3 10の-3乗は、それぞれ、3文字、3文字、3文字、3文字、2文字、3文字、4文字です。
以上で良くある質問の解説を終わります。
最近よくある質問について書いてみます。(4)
【質問4】
選択科目の課題解決能力の出題方法や試験対策。
※キーワード勉強といっても、的が広すぎです。効果的に絞れないか?
【回答4】
勉強の近々の目的が、筆記試験対策です。遠くには、口頭試験対策でもあります。
受験部門の選択科目に関する受験条件で7年または4年の経験年数の専門家として、クライアント(試験官)からの質問に対して解答できる必要があります。体験業務により得られた専門知識を屈指して課題解決能力を発揮する内容のキーワードが、求められています。出題が予想されるキーワードで下記「1、~4、」の4項目が記述できないキーワードは、勉強が必要です。
1、原理原則基礎技術
2、課題
3、問題点
4、将来動向
次のステップで勉強するのが良いと考えます。
1、H19年~H24年の過去問題で不明キーワードを勉強する。
2、キーワード学習の知識で過去問題の解答が記述できるかを確認する。
3、受験部門の業界紙・専門雑誌・白書・学会誌で不明キーワードを勉強する。
4、試験問題作問委員が見ていそうな情報源で不明キーワードを勉強する。
(例えば、NHKのクローズアップ現代や報道特集などです)
なお、全ては技術士として知っておくべき知識や考え方の取得が技術士試験対策なので、これ以外にも情報源があるかもしれません。逆に技術士として不要な知識は、上記範囲内でも不要です。
試験日までの余裕に合わせて「1、~4、」のどこまでやるかが決まります。「4、」まで勉強するのがベストです。
--------------------------以下は、明日解説します。---------------------------------
【質問5】
720文字制限で質問です。
全角・半角・記号(括弧・句読点)などを何文字と数えるのか?
下記は、何文字ですか?
0.1 log sin cos ||(絶対値) 1/3 10の-3乗
最近よくある質問について書いてみます。(3)
【質問3】
択一問題に対する勉強方法は?
※過去の択一問題、一次試験の問題?
一度廃止になったものから?、範囲が広すぎ・・、
【回答3】
技術士に求められている能力は、過去も現在も同じです。最低限に必要な基礎知識と判断します。能力の確認方法が違うだけです。出題形式は、現在行われている総合技術監理部門の択一と類似と考えます。ただし問題の内容は、受験部門で7年の業務経験から得られる専門知識が出題されます。(第1次試験が、学生でも合格できる教科書的専門知識と考えます。第2次試験は、7年以上の実務経験者が受験します)
--------------------------以下は、明日解説します。---------------------------------
【質問4】
選択科目の課題解決能力の出題方法や試験対策。
※キーワード勉強といっても、的が広すぎで効果的に絞れないか?
【質問5】
720文字制限で質問です。
全角・半角・記号(括弧・句読点)などを何文字と数えるのか?
下記は、何文字ですか?
0.1 log sin cos ||(絶対値) 1/3 10の-3乗
最近よくある質問について書いてみます。(2)
【質問2】
キーワード学習の留意事項やポイントをアドバイスください。
【回答2】
キーワード学習は、技術士に要求される知識の整理が目的です。
1、原理原則基礎技術は、「知ることを述べよ」等の知識問題(専門知識)を解答するときの勉強です。必須科目の対策にもなっています。
2、課題は、課題解決能力を問う問題のときの勉強です。
3、問題点は、応用能力や実務家としての知識を問う問題のときの勉強です。
4、将来動向は、技術士としてあるべき姿を述べることができるかを問う問題の勉強です。さらに、現時点で課題の技術評価や、将来その技術がさらに改善され効率性能などが改善される予測の勉強です。
それぞれは、関連性があるものの課題と問題点などを混同して記述しないように、4項目を分けて勉強しているかどうか確認します。学習の内容とレベルに問題が無いかは、キーワード学習の知識で過去問題の論文を記述できるかどうかで判断します。
(一人一人の基礎知識が違うので、受験生毎の判断です)
--------------------------以下は、明日解説します。---------------------------------
【質問3】
択一問題に対する勉強方法は?
※過去の択一問題、一次試験の問題?
一度廃止になったものから?、範囲が広すぎ・・、
【質問4】
選択科目の課題解決能力の出題方法や試験対策。
※キーワード勉強といっても、的が広すぎで効果的に絞れないか?
【質問5】
720文字制限で質問です。
全角・半角・記号(括弧・句読点)などを何文字と数えるのか?
下記は、何文字ですか?
0.1 log sin cos ||(絶対値) 1/3 10の-3乗
最近よくある質問について書いてみます。(1)
今日からよく寄せられる質問について書いてみます。
【質問1】
日本技術士会試験センターの「受験申込書及び業務経歴票」ファイルでは,詳述欄に下線が入れられません。手書きなどで加えた方が効果的でしょうか。具体論の許容範囲をアドバイスください。(例えば、プリントアウトして手書き。フォントなどでお化粧したファイルを画像で貼り付け、など)
【回答1】
文字を見やすくする程度であれば、手書の追記などOKです。文字を見やすくするための下線や文字を整えるための罫線も良いと思います。数式も張り付けると見やすくなると思います。
ただ、図表の貼付けは、NGです。文字で理解できる説明が求められています。
さらに美しさを目的の化粧は、不要と思います。(解りやすい文書という目的から外れます)
全ては、技術的提案です。美的な表現を目的にしていません。技術者らしいシンプルな表現でお願いします。
--------------------------以下は、明日以降で解説します。---------------------------------
【質問2】
キーワード学習の留意事項やポイントをアドバイスください。
【質問3】
択一問題に対する勉強方法は?
※過去の択一問題、一次試験の問題?
一度廃止になったものから?、範囲が広すぎ・・、
【質問4】
選択科目の課題解決能力の出題方法や試験対策。
※キーワード勉強といっても、的が広すぎで効果的に絞れないか?
【質問5】
720文字制限で質問です。
全角・半角・記号(括弧・句読点)などを何文字と数えるのか?
下記は、何文字ですか?
0.1 log sin cos ||(絶対値) 1/3 10の-3乗
技術士試験は、技術責任者としての人材判定試験です。
JESでは、技術士試験の受験で始めは、懇切丁寧に指導支援しますが、途中から少しずつ受験生自身で行動することを求めます。
これは、受験生に「技術士にふさわしい人材になってもらう」という指導方針に沿ったものです。このコラムで説明しているように技術士は、「技術士=技術責任者(技術リーダー)」です。その技術士が、待ちの姿勢ではダメなのです。
もちろん始めの内は、どのように行動して良いか理解できないと思います。そのため、JESや担当講師は、どのように行動すべきか指導します。しかしそれは、始めの内です。指導が進むにしたがって本人の成長も見ながら自分で行動するように促します。(最後まで自分から行動できない人は、おおむね不合格です)
みなさんは、技術士試験が「技術士にふさわしい人材かどうかの判定試験」と理解して「技術士にふさわしい人材」になるよう努力してください。JESと担当講師は、皆さんを全力で支援します。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
技術士試験は、誰のために受験するのか?
技術士を受験する人で自分が受験すると言うのを正しく理解して無い人がいます。技術士という資格は、貴方が会社を退職したり転勤したりしたときに貴方と共に移動します。職場に残して退職するわけでは、ありません。資格は、貴方のものです。
さらに技術士資格の取得者は、貴方で無くても別の人で問題ありません。偶然にも貴方が、近くにいたから受験を勧めるかもしれません。ですが、資格取得者を外部から採用しても問題ありません。どちらを選ぶかは、コストパフォーマンスの問題です。
さらに貴方は、会社から実務経験の証明をもらい受験します。会社にとって実務経験の証明は、何の利益もありません。
そして貴方は、会社で7年以上経験させてもらった実務で受験します。そのため、会社へ資格取得後にメリットを還元する必要があります。
以上を考えたときに、会社からの恩義を感じつつも技術士試験の受験は、プライベートな目的として自分ががんばるべき内容です。
例えば、受験費用や受験勉強のための時間などもし会社から支援があれば、プライベートな目的に会社からの支援を受けたとして感謝すべき支援です。
今年の技術士試験は、業務で忙しいとしても自分の利益として頑張ってください。受験の支援が無いのが普通です。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
学生と社会人の勉強方法の違いは。
このコラムを読んでいる人の大多数は、社会人だと思います。みなさんは、学生と社会人の勉強方法での違いについて知っているでしょうか?
学生の勉強における目標は、期末試験の合格です。そして期末試験の問題を作成するのは、目の前の教師です。例えば授業の中で「薔薇」という漢字を教師が、教えます。そして試験で「薔薇」という漢字を書けるかテストします。キチンと書く事ができれば、合格です。このように学生は、目の前の教師が教えることを理解して暗記するのが勉強です。
更に学生を教える教師の授業は、月曜日から金曜日まで毎日続きます。日数では、土日を除くので比率で計算すると(月~金)÷(土日)×100=5÷7×100=71%となり大多数は、教えてもらう事が勉強です。事実教えてもらう内容が、試験の問題になるのです。
これに対して社会人の勉強の目標は、資格試験の合格です。資格試験の問題は、誰が作成するか解りません。特に国家試験は、不正防止のため丸秘になっています。そのため、目の前の講師が教えることから試験問題が、作成されると限りません。教える人と試験問題を作成する人は、別人だということです。
更に社会人を指導する講師の授業は、短時間になります。多くの場合、月に1回です。英会話など頻繁に授業を受ける勉強でも1週間で1日の授業です。しかも1回の授業が、1~2時間です。月に1日の授業を受ける比率を計算すると1日÷30日×100=3.3%となります。逆に授業を受け無い日にちは、100-3.3=96.7%となります。これが月に2日の授業でもそれぞれ6.7%と93.3%になります。すなわち大多数が自分で勉強する日にちになります。
まとめると下表になります。
学生 | 社会人 | |
勉強の目的 | 期末試験に合格 | 資格試験に合格 |
試験問題 |
授業をする教師が問題作成。 すなわち、目の前の教師が教えることが問題として出題される |
誰が作成するか不明なので、どのような問題が出題されるかも不明 |
授業の比率 | 月曜日~金曜日の5日間で71%と大多数は教えてもらうのが勉強 |
教えてもらうのは月に1日で3.3%。 指導を受けて96.7%の大多数(29日間)は自分で勉強 |
勉強方法 |
教師の教えることを理解して暗記するのが勉強 |
講師の指導を理解して96.7%の大多数(29日間)を自力で どのような問題が出題されても解答できるようにするのが勉強 |
すなわち、学生は教えてもらうのを暗記するのが勉強で、社会人は教えてもらったことを理解して自分で勉強するのがメインになります。
社会人は、1日の授業内容を十分に理解して、29日間を指導に従い自力で勉強するのが、合格のコツになります。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
「受験申込書及び業務経歴票」は、試験センターへ持参する。
4月10日から「受験申込書及び業務経歴票」の受付けが開始されます。皆さん提出準備は、出来ましたか?まだ完成して無い人も、あと少しで完成と思います。
完成しましたら、出来るだけ試験センターへ持参することをお勧めします。試験センターでは、数人の人が分担して書類を受け取ります。
受取るときに簡単なチェックをしてくれます。チェックといっても簡単な記入漏れや誤記のチェックです。しかしこれだけでも大変ありがたいチェックです。なぜかと言うと、もし記入漏れがあると試験センターから返信されてきます。その返信から訂正して再提出するのですが、もし再提出が締め切りに間に合わない場合、1年間の受験を棒に振ることになります。
提出の1日のために365日を無駄にするのは、非常にもったいないです。
それでも郵送で済ますしかない人(遠方の人など)は、余裕を見てなるべく早く提出して下さい。
4月22日までに提出するのがお勧めです。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
業務経歴票で重要なのは、貴方の考えです。
みなさんご自分が普通に出来ている事は、特に意識して無いようです。業務経歴票を皆さん書いているときに自分が普通に出来ている事は、普通の事として意識して無いために、記載漏れが頻発しています。業務経歴票の過去に実施した業務を書き並べる項目では、大きな問題になりませんが、720文字で記載する部分で問題になります。記載漏れが、合否に影響するのです。
受験生が記載した内容を確認するのに「これは、貴方だからできた事ですか?それとも誰でも出来る事ですか?」や「どのような工夫をされたのですか?」「技術士らしい部分をもう少し記述できますか?」などと質問します。
この質問で的確な解答を返す人が、半数以下なのです。そして何回も業務内容について質問していると受験生から出てくる言葉が、「えっ!それって書いた方が良いのですか?」となるのです。書くべき事があるのに本人が気づいて無いので書いて無いのです。つくづく人間は、自分自身の優れた能力に気づけないものだと感じてしまいます。
このコラムを読んでいる人は、技術士らしい業務を正しく理解して適切な業務経歴票を記載してください。金額の大きな業務・苦労した業務・大きなプロジェクトが技術士らしい業務だと誤解しないで下さい。技術士試験で確認されるのは、そのような事でありません。貴方が何を考えて業務を行ったかなのです。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
9割の人が、理解していると思い込んでいますが。
貴方は、次の問題の合格解答を記述できますか?
【問題】「最新技術の課題を3件あげて、そのうちの2件について問題点を記載して、2件のうちの1件で解決策を述べよ。解答は、解答用紙2枚以内とする」
最新技術は、何でも構いません。貴方の得意分野でOKです。しかし最新技術が得意分野だとしても合格解答の記述できる人は、極めて少ないと思います。皆さんの7~8割の人が、合格解答を記述できると思い込んでいます。ですが、私の今までの指導経験から合格解答を記述できるのは、5%程度だと思います。
この違いは、貴方が自分自身で欠点を見つけられないからです。例えば、課題3件・問題2件・解決策1件をそれぞれどのように分けて記述しますか?
皆さんのほとんどが、課題・問題・解決策は、どのような事か説明できると思います。おそらく9割の人が説明できるはずです。質問すると「課題とは、実施したいテーマです。問題とは、障害でありトラブルです。解決策とは、阻害要因の対策です」と暗記した答えを返してきます。答を暗記するだけで考えることの無い勉強では、正しい解答を記述することができません。これが、9割の人が説明できても合格解答の記述できる人は、5%程度になる理由です。
このコラムを読んでいる人は、合格解答が記述できるように違いをしっかりと理解し考えて勉強してください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
貴方が、課題・問題点・将来動向を苦手とする理由は。
みなさんがキーワードで苦手なのは、「課題」「問題点」「将来動向」だと思います。なぜ苦手になるか理由が解りますか?苦手になる理由は、暗記で勉強しようとしているからです。暗記で勉強する人の勉強パターンは、【調査⇒記録⇒暗記⇒調査】これの繰り返しです。この勉強パターンは、先人がいて先人の英知を暗記するのが勉強です。すなわち先人の後についていく勉強パターンです。高校生までは、この勉強パターンで良かったのです。一般の資格試験は、この勉強パターンで合格できます。ですがこの勉強パターンでは、技術士に合格できません。
技術士の勉強パターンは、【調査⇒記録⇒考察⇒追記⇒暗記⇒調査】となります。技術士の勉強の大きな特徴は、考察があることです。何故考察があるかというと技術士は、技術責任者(技術リーダー)だからです。
技術責任者(技術リーダー)は、調査したことをうのみにしません。うのみにしないとは、疑うという意味で無く自分で考えるということです。調査したことを「このままで良いのだろうか?課題は?問題点は?将来は?」と考察します。考察して追記します。だから技術士は、技術責任者(技術リーダー)なのです。だからグループの先頭に立ち指導者と成る事ができるのです。
考察しない人は、「原理原則基礎技術」が得意です。調査すればいくらでも調べることができるからです。特に近年のインターネット技術を使えば、ほぼ無限に調査と記録をすることができます。しかし技術士という技術責任者(技術リーダー)ではありません。暗記を中心として勉強する人は、物知りの技術者です。しかしインターネットで調査すれば解る範囲を超えることができません。
問題意識を持た無い人は、指導を受ける立場の人であり技術責任者(技術リーダー)に不向きなのです。
技術士に成るには、自分で考える考察が必須なのです。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
キーワード300個の次は、記述量と質の充実を。
貴方は、キーワード学習の暗記が進んでいますか?キーワードの個数が300個を超えて無い人は、そのままキーワードの収集を進めてほしいのですが、300個を超えている人は、暗記を始めてください。それとキーワードシートを使って過去問題の論文が、記述できることも確かめてください。
さらに、キーワードシートの内容で、「将来動向」など記述不足の項目を充実させてください。記述不足があると筆記試験のときにA評価の論文を記述できません。
キーワードシートの量が不十分だと筆記試験のときに空白の多い解答になります。キーワードシートの質が不十分だと筆記試験のときに最後まで解答しているのにB評価になります。
各キーワードシート1枚1枚の量と質の両方がそろって初めてA評価の論文を記述できます。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
「原理原則基礎技術」は、学生でも書ける。重要なのは。
ついに「受験申込書及び業務経歴票」が、試験センターから配布になりました。JESは、多くの受講生が担当講師とマンツーマンで下書きを完成しているので清書の段階になります。清書が終わったら、筆記試験対策です。
筆記試験対策で重要なのは、論文記述ネタのキーワード学習です。キーワード学習は、時間がかかるので箇条書きでも良いので手早くまとめてください。目的は、論文を記述できるかどうかです。どんなに詳しくキーワードを調べても論文をかけなければ、無意味です。ベテランの皆さんは、詳細記述が無くてもきっかけがあれば論文を書けると思います。例えば、ベテランは、1行の記述ネタがあれば、内容を膨らませて原稿用紙1枚を記述できる力があると思います。
重要なのは、記述ネタが出ているかどうかです。特に重要なのは、課題・問題点・将来動向です。原理原則基礎技術は、学生でも書ける内容なので重要でありません。(原理原則基礎技術が、不要という意味でなく、書けて当然という意味です)
技術士らしい論文には、課題・問題点・将来動向が不可欠と理解して、しっかりとキーワード学習を始めてください。すでにキーワードの暗記に専念している人もいます。手遅れにならないうちにあなたも始めてください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
仕事と勉強は違います。
みなさん頑張って勉強していますか?筆記試験まであと124日です。
さて勉強ですが、人間は少し気を抜くと苦手な物を無意識に後回しにする傾向にあります。貴方は、大丈夫ですか?
これが、仕事であれば、得意なものを分担すればよいです。仕事は、チームで最高のパフォーマンスを発揮すればよいのです。苦手なものを無理して担当されると良いものができません。すなわちチーム全員が、長所を伸ばすのが良い結果を生みます。自分の苦手は、人にお願いすればよいです。
それに対して勉強は、逆です。勉強は、試験会場で1人で最高のパフォーマンスを発揮する必要があります。他の人にお願いすることができません。なので、長所を伸ばすよりも苦手を無くすのが重要です。
みなさんは、苦手なものがあれば、苦手を特に集中して勉強してください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
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