坂林和重の技術士試験コラム
2011年2月
業務経歴は、あなたが主役で記載する。
技術的体験論文は、あなたが主役の業務を記載する必要があります。
なぜなら技術士試験は、あなたが技術士にふさわしいかどうかを判定する試験だからです。
「そんなことは、分かっている」と思うでしょうが、知っているのに間違えて記載している人が多いです。
どの様な記載になるかというと「うちのチームは、世界に先駆けて素晴らしい業績を出した」と記載します。
この記載は、間違いです。正しくは、「私は、世界に先駆けて素晴らしい業績を出した」と記載します。
主役は、試験を受けるあなたなのです。
あなたが主役になるように、業務を限定することも重要です。
例えば、橋の建設業務を限定して「橋の建設業務における強度計算」等のように限定します。
業務経歴票もこれに合わせます。
口頭試験で技術的体験論文の業務を聞かれたときに、「業務経歴票のこの部分の業務です。」と明確に説明できるようにします。あるいは、説明しなくても判断できるように記載します
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
技術的体験論文を決定する前に、受験申込書と業務経歴を記載できない。
技術的体験論文をどれにするかですが、実施年度も気にする必要があります。
まず技術革新の早い分野では、あまり古いものは避けた方が良いです。
年数としては、受験する経験年数に合わせます。例えば、経験年数4年で受験する人は、4年以内の技術的体験から選定します。経験年数7年で受験する人は、7年以内の技術的体験から選定します。
これは、絶対でないですが、比較的重要です。なぜなら、4年、または、7年の経験内容が、技術士にふさわしいから試験を受験するのです。
それにもかかわらず、別の年度の経験を題材にするのは、不自然だからです。(試験官が納得する理由があれば不自然でも問題ありません)
このように、技術的体験論文を決定する前に、受験申込書と業務経歴を記載することは、できないのです。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
受験部門を決める事は、高度な技術的考察の必要な業務を見つける事と同じ。
業務棚卸は、終了しましたでしょうか?
そして技術的体験論文の下書きをしてみましたでしょうか?
ここで重要になるのが、高度な技術的考察を伴う業務かどうかになります。
高度な技術的考察を必要とし無い業務であれば、どのように難易度の高い業務でも技術士にふさわしく無い業務です。例えば、美術品や芸術品などの製作は、難易度が高いですが、技術士にふさわしい業務でありません。
逆に、高度な技術的考察の必要な業務であれば、世界最先端の業務で無くても技術士にふさわしい業務と言えます。
次は、この技術士にふさわしい業務の技術的体験論文を書くために、具体的データを集めることができるか検討します。
具体的に記述できず、抽象的になってしまえば、不適切な論文になりますので論文テーマの再検討になります。
論文テーマが決定するまで、受験部門を決定できません。頑張ってよいテーマを見つけましょう。
それでは、一発合格を目指して頑張りましょう。
複数回受験している人も、いま持っている実力を適正に表現すれば、合格。
技術士試験に複数回チャレンジしている人も自信を持っていただきたく思います。
JES技術士セミナーを受講生の実力から見て、受験されている人の約7割の人が実力者です。
JESでは、60~70%の人が合格しますが、技術的指導をしていません。指導をしているのは、現在の実力をどのように表現するかのテクニックです。
複数回受験している人も、いま持っている実力を適正に表現すれば、合格できるのです。
みなさんも「実力を発揮すれば合格できる」と理解して、一発合格を目指しましょう。
独学の人は、業務棚卸後に「技術的体験論文」の下書きを始めてください。
このコラムは、独学で技術士受験を目指している人の指針になればと思い掲載しています。独学の人へは、JESがセミナーで行う受験計画の1か月程度早めの進捗でお知らせしています。
さて独学の人は、業務の棚卸を終了しましたでしょうか? 棚卸ができましたら「技術的体験論文」の下書きを始めてください。 「技術的体験論文」は、筆記試験終了後に提出なのになぜ?と思われるかもしれません。 いま必要な理由は、「受験申込書と業務経歴票」を書くために必要だからです。
口頭試験は、試験官が「受験申込書と業務経歴票」+「技術的体験論文」を見ながら行います。そのため「受験申込書と業務経歴票」+「技術的体験論文」に関連性ある記載をするためです。同じ人間の書類なので、統一性が無ければおかしいからです。
いま記載する「技術的体験論文」は、下書きです。そのため、箇条書きでも構いません。メモ書きでも構いませんが、記載する予定の項目は、もれなく記載してください。
「技術的体験論文」の下書きが完成したら、業務経歴票を記載しましょう。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
技術士試験に対する本気度を考えてみる。
みなさんは、技術士試験を最優先にしていますでしょうか?
「最優先にしています」と答える人が多いと思います。
では、次のどちらを優先しますか?
「飲み会」と「技術士の勉強」
「TV番組」と「技術士の勉強」
「家族旅行」と「技術士の勉強」
「ゴルフなど趣味」と「技術士の勉強」
「残業」と「技術士の勉強」
「冠婚葬祭」と「技術士の勉強」
みなさんは、忙しいと思いますが、少なくとも休日はあると思います。毎週土日も仕事だという人は、ほとんどいないと思います。土日に仕事があるのは、月に1~2回だと思います。
何よりも「技術士の勉強」を優先するか?を考えれば、勉強の本気度が判断できます。ここに書いた全てよりも「技術士の勉強」を優先する必要ないですが、少なくとも半分以上は「技術士の勉強」を優先するのが良いでしょう。
皆さんご自分を考えてみてください。では、一発合格を目指しましょう。
「現在の実力」と「試験日までの目標」を明確にして、一発合格を。
今年の技術士試験を受験される人は、過去の問題を解答してみましたか?
もしまだの人は、解答してみることをお勧めします。
解答方法ですが、問題を眺めるだけでは不十分です。
一番良い方法は、試験時間と同じ時間帯に、同じ時間をかけて解答してみます。解答用紙も試験と同じように、原稿用紙を使い手書きで解答します。
やってみれば解るのですが、まったく解答できないのが普通です。解答用紙は、ほとんど白紙に近い状態のはずです。
白紙でも構いません。白紙になるのを確認するのが目的です。これが今の実力なのです。
白紙の解答用紙と問題をいつでも見えるところに張り出しましょう。
次にこれから使う参考書などに解答例があると思います。解答例を解答用紙に書き写しましょう。
書き写した解答例も張り出してください。この書き写した解答例が、試験日までの目標になります。
さてこれで「現在の実力」と「試験日までの目標」が明確になりました。あとは、毎日の勉強でこの二つの間のギャップを埋めていく作業です。
中国の兵法家「孫子」の言葉に次のものがあります。「敵を知り、己を知れば百戦危うからず。」です。
まず孫子に従って「現在の実力」と「試験日までの目標」を明確にして、一発合格を目指しましょう。
技術士試験の勉強は、答えの暗記厳禁です。
わたしは、「技術士試験は、他の資格試験と勉強方法が違う」と事あるごとに説明しています。
その違う事の一つに、「答えを教えてもらってはいけない」という特徴があります。
答えを教えてもらうということは、「答えを理解して、暗記して、試験で再現する」ということになります。
答えが一つしかない資格試験であれば、この方法は、正しい勉強方法と言えます。
ですが、技術士試験は、考え方を記述する論文試験です。答えは、解答者の人数分だけ存在します。
答えが解答者の人数分だけあるということは、答えは解答者の思考の中にあるということです。すなわち答えは、教えてもらったり、暗記するべきものでありません。
答えを、教えてもらおうと考えると不合格への道を進むことになります。
技術士試験でやるべき勉強は、答えを出す考え方を学ぶのが正論です。正しい勉強方法です。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
解答が書けているのに不合格の原因。
昨日は、解答が書けない人について書きました。今日は、解答が書けるのに不合格になる人を考えてみます。
解答が書けているのに不合格ということは、要求された答えを書いてないというのが明白です。
どんなに素晴らしい解答を書いたとしても、要求を満足していなければ、不合格です。
要求を満足しない解答になる原因は、二つあります。
一つ目は、問題文を正しく読めていない場合です。
このタイプの受験生は、約7割います。深刻なのは、受験生に自覚が無いために対策をしないことです。独学では、原因に気づくまでに数年を要します。誰かに指導を受けるのが、最良の対策になります。
二つ目は、要求を理解しているが、知識を整理してないために間違った解答を書く場合です。
このタイプの受験生は、約3割います。この場合は、比較的軽症です。解答を記述しても、脈絡の無い文章になるために気づきやすいのが特徴です。複数回練習すれば是正できますので、1~2年で合格できるようになります。三区分法で知識を整理するのが、最良の対策になります。
それでは合格に向けて頑張りましょう。
技術士試験の合格に、専門知識をいま以上の高度にする必要無し。
毎年JESのセミナーに受講申込みされる人の約3割の人が、「私の専門と同じ講師はいますか?」と質問してきます。
質問してくるのは、「専門の技術的指導をしてほしい」や「同じ専門家でないと私の技術を理解できない」と考えていると思います。
気持ちは理解できます。しかし、この考えは、合格を目的にするのに的を得ていません。次に説明してみます。
1、「専門の技術的指導をしてほしい」について
みなさんは、受験する「専門とする事項」についてプロです。なぜなら毎月給与というお金をいただいて、専門性を発揮しているからです。技術士試験は、そのプロがすでに得ている知識で十分合格できます。逆にプロが知らない知識は、技術士試験に出ません。
このように書くと次の反論が出るかもしれません。「でも実際の試験では、解答用紙1枚どころか、1~2行しか書く知識が無い」という反論です。それでも私(坂林)は、「技術士試験は、プロである今のあなたの専門知識で十分合格できる」と申し上げます。
あなたが解答用紙に1~2行しか書けない原因は、専門知識が無いからでありません。(受験部門を選定ミスしている場合は除きます)
解答が書けない理由は、いま蓄えている専門知識が、技術士試験向けに整理されてないからです。いま持っている知識を技術士試験向けに整理すると解答が、解答用紙1枚分を機械的に書けてしまうのです。
この機械的に解答が書けるのが、合格のコツの神髄です。
2、「同じ専門家でないと私の技術を理解できない」について
この考えも改めた方が良いです。技術士試験は、合否判定で技術士業務のできると判定された人間が合格します。技術士業務とは、技術コンサルタントです。技術コンサルタントを受ける相手は、客先の経営者や役員です。
客先の経営者や役員が理解できる論文を書ける技術者が、技術士業務のできる技術者です。
すなわち、専門知識を豊富に持った技術者しか理解できない解答を書く技術者は、技術士試験で不合格なのです。高度な事をだれもが理解できるように書く人が、技術士試験で合格できるのです。
高度で「難解」な解答を書くのが、高級技術者と誤解しないようにしてください。相手に専門知識を要求するのが、不合格の原因です。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
自分の限界は、自分で決める。
今日は、限界について書いてみます。
皆さんは、ご自分の限界をどのように考えていますでしょうか?
物理的な限界以外は、限界が無いと思った方が良いです。
こんな例があります。
車いすテニスで世界第1位の選手、国枝慎吾氏をご存知でしょうか?
国枝氏は、9歳の時に脊髄腫瘍による下半身麻痺のため車いすの生活となりました。
その国枝氏が、2010年11月に17年ぶりにリハビリで歩くことができたのです。多くの人が、その歩行に驚き感動したそうです。たしかに17年間も歩けないでいれば、「歩けるはずが無い」とだれも思う事です。
リハビリを指導した人は、必ず歩けると国枝氏に限界をもたせないように指導したそうです。
おそらく国枝氏本人が、「無理だ」と思っていれば、歩くことができなかったと思います。
この例のように、自分の限界を決めなければ、自分の限界を延ばすことができます。限界を決めてしまえば、限界を超えることができません。
自分の限界をどこにするかは、周りが決めることでなく自分が決めることです。
皆さんも自分の限界を決めずに、チャレンジしてもらえればと思います。
それでは、一発合格を目指して頑張りましょう。
「他責」と「自責」について。
きょうは、「他責」と「自責」について書いてみます。
他責とは、何か問題が発生したときに「他人に責任がある」とする人です。
自責とは、何か問題が発生したときに「自分に責任がある」とする人です。
例えば、あなたが挑戦している技術士試験ですが、もし複数回受験しているとすると何に原因がある?と考えていますか?
自分の努力不足と考える人は、自責にする人です。近いうちに合格の可能性があります。(自責の人は、ぜひ希望を持って頑張ってください。今度の試験で必ず合格できます)
自分の努力不足以外を原因にしている人は、多くが他責にする人です。例えば、「自分に技術士試験は、合わない」や「技術士試験が難しい」など他責です。他責にする人は、当分合格が望めないと思います。
自責は、自分が変われば原因対策できるので合格が近いです。他責は、周りを変える必要がありますが、周りを変えるのは困難です。周りが変わるまで合格できません。
もし短期合格を望むのであれば、自責の人になってください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
良い仲間を見つけて、がんばれば、必ず合格します。
あなたは、一人で勉強していますか?それとも、仲間と勉強していますか?
私は、仲間で勉強することをお勧めします。
なぜならレベルの高い中に入れば、自分のレベルも上がるからです。
意識の高い人を探し、その人と一緒に勉強すると良いでしょう。
しかし、一緒に勉強する相手にとって迷惑になる場合があります。それは、一緒に勉強する人にとって、何も得るものが無い場合です。「Give me !」だけでは、ダメなのです。
なにか、相手にメリットになるTakeが必要です。しかも一緒に勉強する人にGiveの2倍以上のTakeが必要です。なぜなら、わざわざあなたと一緒に勉強するのですから。
もちろん、Takeが先行です。
「Take Take Give !」&「Take Take Give !」このくらいがちょうどよいです。
良い仲間を見つけて、がんばれば、必ず合格します。
今年の一発合格を目指して頑張りましょう。
業務経歴票は、年齢相応の内容ですか?
業務経歴票ですが、今の受験年齢に適した書き方があります。
過去に技術士は、技術コンサルタントの資格であると何回も述べています。
では、皆さんの技術コンサルタントは、どのような人をイメージしますか?
アパレル業界やICTなどの流行業界では、20歳代や30歳代をイメージするかもしれませんね。
ですが、技術士は、技術コンサルタントです。技術的指導をする技術者ですから技術的経験も必要です。
一般的に技術コンサルタントは、40歳代や50歳代をイメージすると思います。あるいは、経営者的な感覚も期待するのであれば、60歳代もありです。
そうすると、業務経歴票を見たときにイメージ通りの経験内容を期待します。この期待以上の経験内容が記載されていれば問題ないのですが、期待以下の記載内容の場合は、問題です。
面接官が、「この人で技術コンサルタント(技術士)が務まるだろうか?」と疑問に思うと、厳しい結果が待ち受けています。
業務経験が不十分と判断されると、技術的体験論文や質疑応答が満点でも駄目です。業務経歴不十分で不合格判定になります。
そのため、30歳代で受験される人は、細心の注意を払って業務経歴票を記載してください。(識者に相談しながら記載するのが良いです)
また、その他の年代の人は、年代相応の業務経歴票であるか確認してください。年齢不相応の業務経歴票は、やはり厳しい結果になる場合があります。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
技術士試験の準備で2月中旬に実施すべきこと。
2月中旬になりました。技術士試験の準備は進んでいますか?
3月~4月は、「受験申込書と業務経歴票」を作成します。2月は、準備として「受験申込書と業務経歴票」に記載するネタを集める必要があります。
技術士試験に一発で合格するためには、このネタ集めが重要です。(合格までに複数年を要するとその年数分だけ技術士としての活躍が先延ばしになります)
このネタ集めは、「業務棚卸シート」と「自己分析シート」を使用して技術士試験に適切かどうか判断しながら整理していきます。
今日は、このネタ集めがなぜ重要か説明します。
<重要性>
1、ネタ集めで技術士試験にふさわしい技術的体験論文を決める。
技術的体験論文は、技術士にふさわしい技術的体験をしているかどうかを判定してもらう論文です。そのため 、技術士にふさわしい内容でなければなりません。また、業務経歴票に「いつ経験した体験かわかるように」記載する必要があります。
2、ネタ集めで面接試験を有利にする。
面接試験官は、「受験申込書と業務経歴票」と「技術的体験論文」を見ながら面接を行います。面接のときに、技術士にふさわしい内容とします。
3、ネタ集めで技術士試験にふさわしい業務経歴票を作成する。
面接試験官は、受験生を面接するときに「技術士と名乗らせてもよい人財かどうか」を判定しています。そのため過去の実績である「業務経歴票」をネタ集めで技術士にふさわしい内容とします。
4、ネタ集めで適切な「技術部門・選択科目・専門とする事項」を決める。
自分が一番合格しやすい「技術部門・選択科目・専門とする事項」を業務経歴から決めます。どのような業務経歴をしてきたかを判断します。
このようにネタ集めをして、「業務棚卸シート」と「自己分析シート」で整理することは、技術士試験の準備で真っ先に行う重要な検討事項です。3月から行う「受験申込書と業務経歴票」の作成資料として2月にネタ集めをしましょう。
「業務棚卸シート」と「自己分析シート」は、自分で準備されても良いですし、JESのセミナーに申込まれてJESのシートを使用されても良いと思います。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
複数年受験している人は、「受験部門や選択科目」を再確認してみる。
きょうは、複数年受験している人に向けて書いてみます。
あなたの受験部門や選択科目は、適切?でしょうか。
JES技術士セミナーを受講される人の1~2割の人が、担当講師のアドバイスによって受講前と受講後で受験部門や選択科目を変更されます。
変更される理由は、担当講師がヒヤリングしたときに、業務内容や得意分野が本人の思いと違うからです。
受験生本人は、受験部門や選択科目の名称や思いだけで選んでいます。ですが、内容をよく吟味してみると違う場合があるのです。
本人の「業務内容や得意分野」と「受験部門や選択科目」が不一致だといくら頑張っても合格できません。ベクトルが合わないからです。
もし勉強方法に問題が無くて、複数年受験している人は、「受験部門や選択科目」を再確認してみるのも必要です。
再確認は、適切だと判断している自分の考えで無く、技術士制度に精通している人に聞くのが最良です。自己判断では、同じ結論になるからです。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
技術士とベテラン技術者の違いについて。
きょうは、技術士とベテラン技術者の違いについて書いてみます。
違いといっても技術の話をしている分には、ほとんど差がありません。会得している技術的知識量に差がないために、違いに気づきません。
違いが端的に出るのは、技術報告書を書いてもらった時です。技術士の書いた技術的報告書は、短時間で知りたいことを理解しやすく書かれた文章となります。
反対に技術士以外のベテラン技術者の場合は、違います。技術報告書作成に長時間を必要とする人や短時間で作成する人などばらつきがあります。完成した技術報告書も理解しやすい文章の人もいれば、難解な文章の人もいます。同じ報告書でもばらつきが出ます。
この違いからベテラン技術者でも、「技術士になれる人=短時間で、理解しやすい文書を書く人」と「技術士になれない人=長時間で、難解な文章を書く人」に分かれることを意味しています。
皆さんは、「技術士になれる人=短時間で、理解しやすい文書を書く人」になれば、技術士試験に合格です。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
「知識試験」と「考え方試験」の違いを理解して一発合格。
技術士試験は、「知識試験」で無く「考え方試験」です。このことが、技術士試験を難易度の高い資格にしている大きな要因です。
また何年も勉強して合格できず挫折する人の大部分が、「知識試験」と「考え方試験」の違いを理解できないことに原因があるようです。
「知識試験」は、大学入試試験や一般の資格試験の例でも分かるように、大量の理論や知識を正確に覚えることが要求されます。そのため、睡眠時間を4時間にして勉強している人は合格できて、睡眠時間を5時間にして勉強している人は不合格という「四当五落」という言葉もありました。
「考え方試験」は、違います。特に技術士試験は、知識をそれほど要求しません。ベテラン技術者として知っているべき知識があれば問題ありません。知識を覚える必要が無いので、勉強時間は、あまり必要ありません。
挫折する人で不足しているのは、持っている知識をどのように使うか、考え方です。一言でいえば、論理的思考力です。論理的思考力は、大学入試試験と同じ方法で勉強しても身に付きません。勉強時間と合格率は、比例しません。
「知識試験」と「考え方試験」の違いを理解して一発合格しましょう。
自分自身の力を信じて、逃げ道をなくして背水の陣にする。
多くの人は、不合格になった時のことを考えながら受験準備をします。
しかし、不合格になった時のことを考えるということは、不合格の可能性もある勉強をしているということになります。不合格でもよいように勉強していることになります。
どうしても合格したいなら、あえて逃げ道を無くすという方法もあります。
あなたは、不合格になるかもしれないと思いながら勉強していますか?
それとも、どうしても合格したいと思って勉強していますか?
自分自身の力を信じて、逃げ道をなくして背水の陣にしてみると、勉強の本気度が変わります。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
モチベーションの高い人と一緒に勉強しましょう。
皆さんは、難関資格に挑戦しています。簡単な資格であれば、機械的に勉強すれば合格できます。
ですが難関資格は、工夫しながら勉強しなければ合格できません。特に重要なのは、メンタルな部分です。メンタル=モチベーションを高いレベルで維持すれば、合格の可能性が高まります。
勉強仲間を作るのもモチベーションを上げる良い方法です。勉強仲間を作る方法として、勉強会に参加してみたらいかがでしょうか?
勉強会に参加する人は、意識の高い人です。モチベーションの高い人です。そのような人と勉強すると、自分自身も意識が高まります。
ぜひ、一発合格を目指して頑張りましょう。
業務経歴では、技術的責任者の立場を明確に。
業務経歴票で、「担当・主任・係長・課長・次長・部長」と記載する人がいますが、あまり意味を持ちません。
技術士試験は、管理能力で無く技術力を確認する資格です。
業務経歴票で、「担当・主任・係長・課長・次長・部長」は、記載しておいてもよいですが、あまりスペースを使いたくないので、添え書きとして書いておきます。
しっかりと書きたいのが、技術的責任者としての立場です。
試験官に技術的責任者の立場を理解してもらえるように、わかりやすく記載しましょう。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
試験で求められる能力は、3点の資料を見れば全てが解ります。
技術士試験で求められる能力は、それほど難しいことでありません。多少の努力をすれば多くの人が身に付けることのできる能力です。おそらく受験されている9割以上の人ができる事だと思います。しかし、実施できずに苦労されている人が多いのは、残念です。
実施できない理由は、何をやれば良いのか理解できて無いからのようです。
実施内容は、「技術士法第二条」「試験の合否判定基準」「過去問題」の3点を見ればすべての情報があります。この情報は、平成19年度の試験から何も変更されていません。毎年同じ能力の有無が試験で問われています。
この求められている能力を身に付ける方法として、「書籍による独学」「通信教育」「経験者による指導」などがあります。
いずれの方法を選択されるにせよ、効率的に勉強して合格していただければと思います。技術士試験で求められている能力は、3点の資料に明文化されているのです。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
独学で勉強する人は、2月から業務の棚卸を始めてください。
昨日から2月になりました。皆さんは、勉強を始めましたでしょうか?
独学で勉強を始める人は、2月から勉強を始めてください。(指導者がいる場合は、3月からでも大丈夫です)
2月から勉強する場合は、業務の棚卸を始めてください。
業務の棚卸をする目的は、次の3点です。
1、受験申込書の「受験部門・選択科目・専門とする事項」を決める。
2、業務経歴票に書込むネタを書きだす。
3、技術的体験論文を何にするか決める。
「1~3」を仮決めしてから、技術的体験論文のたたき台を書いてみてください。
もしたたき台を書くことができなければ、「1~3」を再度検討してください。
以上を3月末までに実施します。
まず独学の場合、2月は、業務棚卸までを実施してください。「1~3」は、3月実施しましょう。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
どうしても合格するという気力が勉強時間をひねり出します
むかしお笑いの「トミーズ雅」が新人に「お笑いで成功するにはどうすればよいですか?」と質問されていました。
その時の回答が「特にないな~ぁ。しいて言えば、24時間お笑いのことを考えるこっちゃな。23時間やとダメや。1年で365時間の差がつくさかい。」と言っていました。
まさに「真剣にやる」とは、どのようなことかを物語る言葉だと思います。
技術士試験は、そこまでで無いにせよ、気力というものが重要と思っています。
合格者と不合格者にそれほど大きな実力差は、ありません。皆さんそれぞれの分野で専門家です。すでに持っている知識をどのように整理して実力を発揮するかが合否を決めます。
また受験生のほとんどが、業務多忙です。どうしても合格するという気力が勉強時間をひねり出します。
今年の合格を決めるために気力で頑張りましょう。
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