技術士 筆記試験対策
筆記試験対策には「三分割展開法」
皆さんは、8月の第一日曜日に技術士試験を受験します。準備は順調に進んでいますか?
思うように勉強の時間が取れないと思います。どのような試験問題が出るか予想もつかないだろうと思います。「このままで本当に合格できるのだろうか」と不安になっているかもしれません。この不安になる気持ちは、良く理解できます。
特に近年の合格率は、低下傾向にあります。将来的には、8%の合格率になることが予想されています。
技術士試験合格率はこちら
でも大丈夫です。これから説明する三分割展開法を使えば、筆記試験をクリアできます。特に下記の受験人数が少ない参考書や問題集の無い分野でも使える合格法です。
受験部門 | 申込者人数 |
---|---|
船舶・海洋部門 | 6人 |
航空・宇宙部門 | 32人 |
資源工学部門 | 34人 |
繊維部門 | 37人 |
生物工学部門 | 84人 |
金属部門 | 136人 |
原子力・放射線部門 | 141人 |
受験部門 | 申込者人数 |
---|---|
化学部門 | 145人 |
水産部門 | 172人 |
経営工学部門 | 172人 |
森林部門 | 356人 |
情報工学部門 | 650人 |
衛生工学部門 | 822人 |
応用理学部門 | 832人 |
注意
機械部門・情報工学部門は、特に注意してください。口頭試験を含めると難易度に上昇傾向があります。
試験問題を分析するとどのようになるか
まず皆さんは、試験問題を分析するとどのようになるか知っていますか?
例えば次のような問題です。
例題
「最新鋭ビルにおける省エネルギー対策について空調を中心にあなたの受験部門の技術士の立場で論じなさい。解答用紙3枚以内」
この問題の場合、専門用語としての重要なキーワードが、下記3点になります。
最新鋭ビル、省エネルギー対策、空調
このキーワードが変化して問題は、作成されます。
例えば、「最新鋭ビル⇒既存ビル」とすれば、下記の問題になります。
「既存ビルにおける省エネルギー対策について空調を中心にあなたの受験部門の技術士の立場で論じなさい。解答用紙3枚以内」
または、「省エネルギー対策⇒CO2削減対策」とすれば、下記となります。
「最新鋭ビルにおけるCO2削減対策について空調を中心にあなたの受験部門の技術士の立場で論じなさい。解答用紙3枚以内」
このようにキーワードが変化して出題されます。
一般に1つの業界で使われているキーワードは、300~600個と言われています。少なめの300個としたときにどれだけの問題が作成可能かわかりますか?
この問題のように3個のキーワードで試験問題を作成するとその組み合わせは、300個のキーワードの組合せですから、
300×299×298≒27,000,000通り
の問題が作成できます。学校で学んだ組合せ問題ですね。
2千7百万通りの組合せでは、予想問題や練習問題で学習しても合格できません。人間には、全組合せの問題を解く時間が無いからです。(10年勉強しても合格できません)
さらに次の問題もあります。
「最新鋭ビルにおける省エネルギー対策について空調を中心にあなたの受験部門の技術士の立場で論じなさい。解答用紙3枚以内」
この3か所の部分が変化しても解答を書きかえる必要があります。(例えば、「論じなさい⇒知るところを述べなさい」で解答を書きかえる必要があります)
「論じなさい」は、論を述べる必要があります。「知るところを述べなさい」は、知っていることを書く必要があります。「3枚以内」は、4枚や5枚書くのでなく3枚以内に書く必要があります。当然4枚や5枚書ける実力者が、2枚しか書かないのもダメです。ちょうど3枚に書く必要があります。試験官は、「4~5枚書ける内容でしょうが、3枚以内に書いてください」と出題しているのですから。
以上から考えたときに、三分割展開法によるキーワード学習が最適と考えます。三分割展開法によるキーワード学習は、300個のキーワードに着目します。人間は、300個のキーワードであれば学習できます。300個のキーワードを筆記試験日までに2~3個/日勉強すれば、間に合います。3枚の記述も問題無く書けるようになります。