口頭試験のための準備対策
筆記試験が終了してから行うこと(Cコース)
技術士試験は、次の4段階で合否判定されます。
- 受験申込書及び実務経験証明書
- 筆記試験
- 口頭試験のための準備
- 口頭試験
全てが合格で初めて総合合格(=技術士試験の合格)となります。
このページでは、「3、口頭試験のための準備」について解説します。
- 例えば、貴方は、口頭試験ですでに諮問されることが解っている質問を理解していますか?
- 毎年諮問される定番質問を知っていますか?言ってはいけないNGワードを知っていますか?
- 言った方が良いOKワードを知っていますか?今から準備の必要な質問があるのを知っていますか?
【1】口頭試験で諮問される内容の準備
まず口頭試験で何を諮問されるかを理解しましょう。
諮問される内容は、受験申込書に書かれています。下記です。
すなわち、「技術士としての適格性を判定することに主眼をおき、筆記試験における記述式問題の答案及び業務経歴を踏まえ実施するものとし、次の内容について試問します。」と記述されています。
これは、書いてあるように「筆記試験の答案」と「実務経験証明書」のどこかについて質問するということです。想定される質問は、下記になるかもしれません。
- 筆記試験の答案は、貴方の間違った記述について質問する。
- 実務経験証明書は、720文字の業務詳細以外で10年以内のランダムな業務について質問する。
もし筆記試験の質問で訂正のチャンスなのに補足説明しなければ、「応用能力無し」として不合格になるかもしれません。
また、任意の業務で質問して適切な解答が無ければ、「業務体験を中心とする経歴に問題あり」として不合格になるかもしれません。
よって、貴方は、筆記試験の解答を復元して8月~10月の3か月間で諮問されそうな内容を調べる必要があります。さらに実務経験証明書は、720文字以外の業務についてどれを諮問されても模範解答ができるように事前準備が必要です。
ちなみに実務経験証明書は、下図になります。
図において諮問されないのは、①と④だけだと思います。②③⑤のどれかから諮問されます。②大学院の研究と今の業務の関係を「専門とする事項」にどのように影響しているか説明できますか?
③のどの業務が諮問されてもデータで「選択科目」に関連して説明できますか?「受験部門」としては、うまく説明できますか?
貴方が模範解答を準備している⑤は、試験官から諮問されないかもしれません。なぜなら、試験官は、問題無いように準備しているはずと思っているからです。(逆にもし⑤で説明に問題があれば、即不合格です)
【2】合否判定の内容(合否判定表)
新合格判定【1】技術的体験の説明が良判定、かつ【2】質疑応答が良判定で合格です。
重要なことは、筆記試験で正しい補足説明があり、提出済みの技術経歴票と技術的体験の説明内容に整合性があることです。
下の表は筆記試験の合格発表後にレジメを作成せず筆記試験の解答や技術的体験の説明が失敗(×)した例です。
表は横スライドでご覧いただけます。
試問事項[ 配点 ] | Ⅰ 技術士としての実務能力 | ||
---|---|---|---|
① コミュニケーション、リーダーシップ [ 30 点 ] | 15点 | ||
② 評価、マネジメント [ 30点 ] | 10点 | ||
Ⅱ 技術士としての適格性 | |||
③ 技術者倫理 [ 20 点 ] | 10点 | ||
④ 継続研さん [ 20点 ] | 10点 | ||
合計 | 45点 |
筆記試験を合格する自信ある人もまだ、安心できません。試験方法が大きく変わった! 従来の対策から頭の切り替えが必要!
筆記試験合格発表は10月です。
口頭試験では、「業務内容の詳細(720文字)」以外から技術的体験の説明が求められる(かも?)。また、筆記試験で間違えて解答した内容の説明を求められる。(かも?)
いまから8月~10月の3カ月間でパーフェクトのレジメを作成しましょう。
受験申込書で「諮問します」と書かれていることを準備しない人は、「ふまじめ」と言われて不合格判定されても当然とお考えください。
なおJESでは、本件をCコースで合格支援しています。