受験申込書と実務経験証明書の記述対策
受験申込書及び業務経歴表作成で行うこと(Aコース)
技術士試験は、次の4段階で合否判定されます。
- 受験申込書及び実務経験証明書
- 筆記試験
- 口頭試験のための準備
- 口頭試験
全てが合格で初めて総合合格(=技術士試験の合格)となります。
このページでは、「1、受験申込書及び業務経歴」の作成について解説します。
例えば、貴方は、受験申込書及び業務経歴の記述内容を見ただけで、受験をさせてくれるが不合格の決まっている人がいるのを知っていますか?
あるいは、口頭試験の時、試験官に質問してもらうことを誘導する方法があるのを知っていますか?あらかじめ質問されるのを誘導しておけば、事前に模範解答を準備できます。
さらに試験官が、合格させたくなる書き方のあるのを知っていますか?
【1】受験申込書及び業務経歴は、何を目的に提出するか
貴方は、「受験申込書及び実務経験証明書」をなぜ提出するか知っていますか?この書類は、貴方が技術士にふさわしいかどうかを判定するために提出します。身近な例で考えれば、技術士と言う高級技術者採用試験のための履歴書の提出と考えればよいです。ちなみに筆記試験は、就職試験になります。口頭試験は、人事の採用面接に相当します。
さて、高級技術者を採用するときに受験申込書の受験部門・選択科目・専門事項を確認します。そして受験生が、「私の専門は、これです」と主張して受験するのを理解します。次に専門事項と業務経歴を比較します。貴方の主張通り専門家としての業務経験が、必要年数記載されているか確認します。必要年数とは、受験条件の4年間や7年間です。
専門事項に適した業務経験が必要年数記載されてるのを確認したら次は、内容です。4年間や7年間の業務が、技術士法第2条に照らしてふさわしいかどうか確認します。そして最後に720文字の詳細業務を確認して技術士にふさわしいと判断されると、技術士試験の1つの関門をクリアしたことになります。すなわち、技術責任者(=技術士)にふさわしいと判断されるのです。
【2】技術士試験に合格しやすくするためのテクニック
(1)貴方がすでに技術責任者であることをアピールする
貴方が、技術士試験に合格するとただちに名刺に記載手続きをして「私は、技術士です」と名乗ると思います。試験官は、そのことをよく理解しています。そのため、貴方に技術士と名乗らせて良いかどうかを確認します。すなわち、すでに技術士(=技術責任者)としての仕事ができている人かどうかを確認します。技術士と同じ仕事ができていれば、試験官は、安心します。さらに専門知識です。実務経験証明書に工学博士や何かすぐれた資格取得と記述されていると専門知識も安心できます。
(2)質問を誘導する
貴方は、「技術的な制約から3つの方法を選択した」と記載されていると「技術的な制約とはなんだろうか?」と質問したくなりませんか?人間は、興味を持ったものを質問します。試験官も同じです。そこで貴方は、試験官が興味を持つように記述します。そしてその記述に合わせて模範解答を準備します。もちろん試験官が質問してくれるかどうかは、確定しません。しかし、複数準備しておけば、どれかを質問してくれます。そして入念に準備した模範解答を説明すれば、試験官も納得して貴方を合格にするはずです。
(3)わざとらしい表現は、避ける
上記のテクニックであなたの技術力を表現するのですが、わざとらしい表現は、避けてください。例えば、「論理的考察をした」と記述したとします。試験官は、「本当だろうか?」と考えます。貴方もそうだと思います。貴方の会社のロビーで「私は、怪しいものでありません」と大きな声で叫んでいる人がいたらどう思いますか?かえって怪しい人と判断して、警備員が飛んでくると思います。それと同じで、貴方が、「論理的考察をした」と書けば書くほど試験官は、「怪しい」と判断します。試験官が確認するのは、うわべの怪しい表現で無く内容です。
受験申込書
「受験申込書」で試験官が特に重要視しているのは、②③④⑤です。