筆記試験対策
筆記試験の勉強で行うこと(Bコース)
技術士試験は、次の4段階で合否判定されます。
- 受験申込書及び実務経験証明書
- 筆記試験
- 口頭試験のための準備
- 口頭試験
全てが合格で初めて総合合格(=技術士試験の合格)となります。
このページでは、「2、筆記試験」のための準備について解説します。
- 例えば、貴方は、記述式の試験でも論文試験とそれ以外の違いが理解できていますか?
- 論理的考察とはどのような事かわかりますか?
- 解答用紙で空白が多いと不合格になるのを知っていますか?
【1】筆記試験で何が問われているか
【2】必須科目について
【3】選択科目について
(1)Ⅱ選択科目
Ⅱ選択科目は、「1、選択科目についての専門知識に関するもの」と「2、選択科目についての応用能力に関するもの」とされています。
ただしここで重要なのは、論文で解答すると言う事です。貴方は、記述式でも論文と論文以外でどのように解答を書き分けるか解りますか?論文には、「貴方の論」(=貴方の考え)が必要だと言う事です。ただ単に知っている事だけを書いたのでは、どれだけ詳しく書いても・高度な事を書いても合格できません。合否判定でB評価をもらえるだけです。A評価をもらうには、貴方の論(貴方の考え)を記述してください。
(2)Ⅲ選択科目
Ⅲ選択科目は、「選択科目」についての問題解決能力及び課題遂行能力に関するものとされています。
ここで、問題・課題・分析・解決策などがキチンと分けて記述できるかどうか重要です。問題を問われているときと、課題を問われているときの解答が、同じであれば、区別できてないことになります。万年B評価で不合格の人に多いパターンです。もちろん多様な視点での分析や論理的な解答でない場合もB評価で不合格になります。
【4】選択科目での共通事項
選択科目では、前述にあるように論理的に記述する必要があります。その他としては、筆記試験では、次の項目をしっかり守って記載してください。
- 受験番号・受験部門・選択科目・専門事項・問題番号・ページ番号を必ず書く。
- 解答用紙の最後の行まで記載する。
- 問題で問われていることを漏らさず記載する。
- 採点官が読みやすい文章を記載する。
1. 受験番号・受験部門・選択科目・専門事項・問題番号・ページ番号を必ず書く。
記載漏れがあると採点してもらえません。合否判定としては、ABC評価で無く失格となります。なので、解答用紙を白紙提出になるとしても必ず書洩らしの無いようにしてください。
2. 解答用紙の最後の行まで記載する。
空白ページがあるとC評価になります。B評価以上をもらう条件として空白行を2行以内にしてください。空白行が、3行や4行でも合格できるという人もいますが、お勧めできません。
特に1ページで解答を記述する場合は、2行の空白でも厳しい評価になると思います。安心なのは、最後の行まで記述する空白行無しです。
なぜそのようになるかというと、試験官は、貴方を「5ページでも6ページでも幾らでも解答を記述できる知識と経験の豊富な専門家」と思っています。そのため、例えば3ページ以内で解答してくださいという問題は、「5~6ページ記載したいでしょうが、要点をまとめて3ページにおさめて解答してください」という意味になります。
これを1~3ページで解答して良いと誤解してはダメです。解答に空白が多いと「知識が乏しく経験の少ない人」と評価されます。
3. 問題で問われていることを漏らさず記載する。
記載漏れがあると解答する知識が無いと評価されてC評価となります。例えば、「問題と課題をそれぞれ3項目ずつ挙げてその対策を述べなさい」の問題に対して、問題を3項目と課題を2項目で記載した場合、課題を3項目挙げられない人と理解されます。すなわちC評価です。
内容を間違えて記載するのもだめです。問題・課題・対策・将来動向などは、すべて書き分ける必要があります。当然ですが、3項目と言われているのに4項目書くのもだめです。指示されたことのできない技術者として厳しい評価になります。
4. 採点官が読みやすい文章を記載する。
理解できない文書は、C評価になります。文書である以上は、理解されて合否判定されます。理解できない文書は、C評価です。技術士を受験する一部の人は、難解な文書を書く必要があると誤解している人がいます。難しいことを理解しやすく書くのが技術士です。難しく書くのは、一般の技術者です。
以上の「1~4」をしっかり守って記述すれば、B評価以上を得ることができます。
B評価をA評価にするのは、採点官に納得してもらえる内容とすることです。試験官が貴方の解答を見て「本当にそうだろうか?」と疑問を持てば、B評価です。「確かにその通りである」と納得すれば、A評価になります。以上を十分に理解して、筆記試験では、合格論文を記述してください。
【5】キーワード学習(合格するための合理的目標)
筆記試験の最短合格法は、キーワード学習・ひな形論文・機械的合格論文作成法です。合格論文を書けない人の原因の多くは、キーワード学習の不足によるコンテンツ不足です。ひな形論文は、合格論文を記述するための器(うつわ)です。器ができても中身が無ければ合格論文は、永遠に完成しません。目標としては、次のように進めましょう。
- キーワード100個超え、合格論文1通完成。(初級)×
- キーワード200個超え、合格論文2通完成。(中級)△
- キーワード300個超え、合格論文3通完成。(合格)〇
キーワード学習300個超えを完了してコンテンツを準備してから論文に挑戦するのが順番です。でも、時間の無い人は、並行して進めることもできます。ただし、できるだけキーワード学習を先行してください。なぜなら、キーワード学習の不足は、コンテンツ不足で合格論文を書けないからです。
さてキーワード300個超えは、当然ですが、300個の単語の羅列で無いです。300個の1個1個のキーワードが、1ページに三分割展開法によって知識を整理された合格論文に必要な内容の記述です。記述量としては、1キーワードを500文字以上で記述してください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
JESでは、本件をBコースで支援しています。