坂林和重の技術士試験コラム
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考え方試験と知識試験の違い
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【コラム本文】考え方試験と知識試験の違い
きょうは、技術士試験(考え方試験)と一般の試験(知識試験)の違いについて解説します。
一般の試験とは、入学試験や一般の資格試験です。一般の資格試験は、知識試験と言って問題と解法や答えを暗記することが勉強です。例えば、第二次世界大戦で日本の降伏年は、1945年です。これは、誰が答えても同じ年です。さらに、三角形の面積を計算するのは、「(面積)=(底辺の長さ)×(高さ)÷2」です。さらに、水の化学式は、H2Oです。論理的な理解が必要と言われている物理でさえもニュートンの法則などの法則や公式を覚えて問題にどのように適用するか暗記すれば問題を解くことができます。
すなわち、世の中のほとんどの試験は、問題と解き方と答えを覚えることで合格することができます。英語や古典に限らず数学や物理など多くの問題が知識試験です。その証拠に問題集で勉強して解き方を覚えて合格を目指します。なぜなら、誰が答えても同じ答えしかないので、問題と解き方と答えを暗記すればよいからです。
これに対して、技術士試験(考え方試験)は、違います。例えば単純化した例題が次の問題です。
【問1】CO2削減について、あなたの考えを述べなさい。
この問題の場合、解答が複数存在します。CO2削減は、利便性を我慢しても最重要と言う人もいるでしょう。別の人は、利便性を阻害しない範囲で重要と言う人もいるでしょう。はたまた、CO2削減は、不要と言う人もいるでしょう(かつての米国がそうでした)。すなわち、複数の答えが存在して、どれも正解の可能性があるのです。正解とするかどうかは、相手が納得するかどうかの違いです。
そして、「あなたの考えを述べなさい」と言う問題なので、解答は、解答者の人数分だけあります。誰か特定の人や国の考えを記述するので無く、あなたの考えを記述する問題なのです。
このように技術士試験(考え方試験)は、あなたの考えを記述するために、問題集や模範解答集で暗記勉強する意味がありません。なぜなら、模範解答を暗記して記述しても100%不合格だからです(絶対に合格できません)。
例えば次の問題です。
【問2】CO2削減について、あなたの考える問題点を述べなさい。
先に掲載した問題とほんの数文字違うだけです。【問1】は、考えを述べる必要があります。そして、【問2】は、問題点を述べる必要があります。ほんの数文字違うだけで求められている解答が、まったく違います。
この程度の問題の違いは、必ずあります。なぜなら毎年問題を新作しているからです。
以上の技術士試験(考え方試験)と一般の試験(知識試験)の違いを理解しなければ、何年勉強しても永久に技術士試験に合格しません。逆に、正しい対処法を理解すれば、一瞬のうちに合格できる人もいます。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
きょうから来年(2024年7月15日(月・祝))の第2次筆記試験まで228日です。
<第一次試験>今日の第一次試験 です(今日は、スナバ回路に関する問題です)
2024年の試験日である2024年11月24日(日)第1次試験日まであと360日です。2024年は、ぜひ合格しましょう。
さて、JESでは、第一次試験の過去問題も分析しています。繰り返し出題される問題を知りたい人は、動画ページ(←ここをクリック)から確認してください。
第一次試験の勉強用に基礎科目、適性科目、専門科目(機械部門、電気電子部門、建設部門、環境部門、上下水道部門)について第一次試験の動画をvimeoにUPしています。 2023年の合格を目指している人は、vimeoに登録して視聴してください。
もしご視聴されたい人は、下の科目名をクリックしてご覧になってください。
・適性科目(←ここをクリック)
・機械部門(←ここをクリック)
・電気電子部門(←ここをクリック)
・建設部門(←ここをクリック)
では、今日のコラムです。さて今日の第一次試験の問題 です。(今日は、スナバ回路に関する問題です)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 皆さん、おはようございます! |
では、次の試験での合格を目指して頑張りましょう。このコラムは、拡散希望です。 1人でも多くの人に技術士になっていただきたく思います。このコラムが、読者の励みになればと思います。 転記・転載・転送をよろしくお願いします。