坂林和重の技術士試験コラム
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技術士第1次試験と第2次試験の違い。
10月21日(月)に技術士第1次試験の正答が発表されました。正答を確認して、合格に自信を持った人が多数いると思います。
そこで今日は、技術士第1次試験の合格予定者向けに、技術士第1次試験と第2次試験の違いについて書いてみようと思います。
まず受験生が、一番気にするのは、専門知識の難易度です。「第1次試験に比べて格段に高度な専門知識なのだろうか?」と思うようです。しかし、そんなことは全くありません。第2次試験で要求している専門知識は、第1次試験とほぼ同程度です。第2次試験の難易度を上げているのは、専門知識以外の部分です。
第1次試験が、択一式の試験で確認しているのは、下記です。
1、科学技術全般にわたる基礎知識
2、技術士法第四章(技術士等の義務)の規定の遵守に関する適性
3、技術部門に係る基礎知識及び専門知識
これに対して第2次試験が、記述式試験で確認しているのは、下記です。
【筆記試験】
1、「技術部門」全般にわたる専門知識
2、「選択科目」に関する専門知識及び応用能力
3、「選択科目」に関する課題解決能力
【口頭試験】
Ⅰ 受験者の技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力
Ⅱ 技術士としての適格性及び一般的知識
すなわち、合格するためには、専門知識・応用能力・課題解決能力を論文形式で表現する必要があります。技術士にふさわしい経歴の内容及び応用能力や適格性を口頭で表現する必要があります。
しかも一般の記述式で無く論文形式で表現するのです。その解答は、自己流で作成できません。1回の受験で合格するには、一般の記述式と論文形式の違いを理解する必要があります。
では、「最短合格」を目指して頑張りましょう。