坂林和重の技術士試験コラム
2011年3月
技術士を目指す皆さんは、具体的に検討・対策できる技術者を目指して。
技術者は、広い意味で研究者から作業者までを含んでいます。しかしその中で技術士は、実務家でなければなりません。
かつて昭和20年代に技術士資格を設けるとき「産官学」のうちで、「学」の博士と比較検討されました。博士に匹敵する資格として、「産」には、技術士を設けましょう。と検討されたと聞いています。
確かに現在の技術士は、産業界の実務家として活躍しています。
実務家とは、目の前の課題や問題を具体的に検討し対策する人です。
技術士を目指す皆さんは、高度な領域で具体的に検討・対策できる技術者を目指してください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
活躍されている現役技術士をよく観察するのも受験対策の参考になる。
きょうは、みなさんに現役技術士を観察することをお勧めします。
このコーナーでは、日ごろから、「最適な受験対策は、技術士としての実力を付けること」と解説しています。
理由を簡単に述べると、技術士試験が、技術士にふさわしい技術者かどうかを判定する試験だからです。
そこで活躍されている現役技術士をよく観察するのも受験対策の参考になります。(活躍していない技術士は、あまり参考になりません。ご注意ください)
技術士は、次のような特徴があるように感じます。
1、好奇心旺盛である。
2、文書を書くのをあまり苦手にしていない。
3、自分の意見に自信を持っている。
4、裏付けを持って意見を述べる。
5、はっきりと意見を述べる。
6、研究熱心である。
その他にも特徴があると思います。
技術士が、どの様な考え方をしているのかを知るには、論文発表を聴講するのも良い方法です。
あなたがもし日本技術士会の会員であれば、ほぼ毎週のように開かれている技術士会の会合に参加して論文発表を聴講できます。
あるいは、技術士会が主催する施設の見学会に参加して現役技術士が何を見ているのかを知ることも技術士を勉強する機会になります。
技術士試験は、技術士としての実力判定試験です。技術士を観察するのが受験勉強になります。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
超難関資格、技術士試験の難易度について。
皆さんは、技術士試験以外の試験で、次のような感覚を感じたことはありますでしょうか?
複数回挑戦してやっと合格した、高難易度の資格試験も、合格してみれば「なんだこんなものか」「合格してみれば、自分が合格できないほど難易度の高い試験でもなかった」という感覚です。
技術士試験もご多分に漏れず、合格してみれば同じ感覚になります。
この感覚について今日は考えてみます。
まず合格する前後で、一夜にして難易度が変わるわけでありません。受験者の能力も、一夜にして変わるわけでありません。しかし合格してみれば、一夜にしてこの感覚に陥ります。
この変化の理由を私は、次のように考えています。
すなわち何をすれば、合格できるか理解できた瞬間に「自分が合格できないほど難易度の高い試験でもない」と感じるのです。
以上であれば、多くの人が「自分が本当に合格できるだろうか」と思い悩む必要などありません。
いま合格できない人は、「合格方法が目の前にあるけれど気づかないだけ」と思えばよいのです。合格方法に気づけば、あっさり合格できるのです。
なにも4年に1回あるオリンピックの金メダルを取るほど難易度が高いわけでありません。毎年4千人が合格している試験です。
合格方法を知っている指導者に教えをいただいて、合格方法を理解できれば、あっさり合格できる試験です。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
「受験申込書と業務経歴票を作成する時期です。
2日間コラムを休んでいました。3/26-27の2日間で技術士セミナーを行っていました。
これから合格できる「受験申込書と業務経歴票」を5月の連休明けまでの期間で作成していく予定です。(5月連休明けが提出期限です)
この間では、技術的体験論文の下書きをしてもらう予定です。
「受験申込書と業務経歴票」は、提出までに何回も修正が発生します。
苦労しますが、今年の一発合格を目指すためです。
頑張りましょう。
予想問題をすらすら記述できる人は、不合格です。
さて前回の予想問題は、解答してみましたか?
解答するにあたって、すらすらと記述できる人は、試験結果が危ういです。すらすら書ける人は、不合格になる可能性が高いです。
なぜならば、前提として今回の震災は、事前に予想できないからです。防災を指導する研究者たちが、「想定を超えた災害」としているのに、あなたが想定できている解答をしてはいけないのです。(想定外の災害対策は、簡単に記述できないはずです)
もちろん数百万人の技術者の中には、一人くらい想定している人がいるかもしれません。ですが、あなたが「私は、数百万人の中で唯一予想できた技術者です」と主張しても採点官が「ほんと?」となってしまいます。
また予想できたとしても、誰もがその予想に耳を貸さないはずです。非現実的な対策になるからです。よって、あなたがいくら「私は特別です」と主張しても、不合格になるはずです。
解答の記述としては、想定内の対策と想定外の検討になるはずです。想定外は、対策せずに検討するだけになるはずです。しかも想定外なので何が起こるか不明です。震災前に「高さが、約20mの津波が押し寄せてくる」と主張する技術者は、皆無なはずです。
毎年「合格したはず」でも結果が出ない人の落とし穴がこんなところにあるのです。採点官が、納得できる現実的な解答を高度な技術レベルで記述する。このことが、合格するのに必要なのです。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
今年度の技術士試験の予想問題。
技術士試験の問題を考える委員は、おおよそ2月中に選任されています。
そして問題は、6月中に決定されます。
現在は、試験問題をどの様な内容にするか検討中と思います。
委員は、東北関東大震災を目の当たりにして何を考えているでしょうか?
皆さんは、今回の被害拡大についてどのようにお考えでしょうか?
技術士試験問題として、次の問題が出題された場合の解答を考えてみてください。
1、あなたは、受験する部門の技術士です。あなたは、技術士として、東北関東大震災の被災地に対していま何をすべきかを解答用紙1枚に、あなたの考えを述べなさい。
2、東北関東大震災を見たときに、将来起こるであろう関東の大震災に対して何を準備すべきか、あなたの受験部門の技術士として解答用紙1枚にあなたの考えを述べなさい。
3、東北関東大震災の被害拡大に対して、何が原因だったのかを、技術士として、解答用紙1枚に論理的に述べなさい。
4、福島原子力発電所の事故を経験し、今後の原子力行政について、どのように進めるべきか、あなたの考えを解答用紙1枚に述べなさい。
5、あなたの地域で今回の東北関東大震災の影響を述べ、その影響に対して、どのようにすべきか、あなたの考えを解答用紙3枚以内に述べよ。
6、あなたの会社が、計画停電地域にある場合、担当技術士として何をすべきか検討し、準備計画を解答用紙3枚以内に作成しなさい。(自分は、地域外だと思わないように。作問委員が、計画停電地域に生活している場合、このよう問題が出題される場合もあり得ます)
「受験申込書と業務経歴票」は、全員修正必要でした。
現在、3月26日(土)と27日(日)のJES技術士セミナーを準備しています。
受講予定者の皆様に「受験申込書と業務経歴票」を「現在の可能な範囲で記入して送ってください」と連絡し、送ってもらっています。
送ってもらったファイルを確認しているのですが、「やはり、なにを記入すべきなのか理解し難い」ようです。
現段階で拝見した人は、全員「受験申込書と業務経歴票」の修正必要でした。
「受験申込書と業務経歴票」は、口頭試験のときに「私は、次のような業務経歴なので技術士として認めてください」と主張する書類になります。技術士法第二条を満足させる必要があります。
しかしあまり重要でない「課長・部長」などと書いてある書類や「会社の国際業務実績」など書いてある書類が目立ちます。肝心なことが書いてないのです。
また口頭試験のときに面接官からどのような質問が出るかを考えて、質問しやすい項目を記載する必要があります。
口頭試験の質問項目を織り込んで作成するのです。試験官が質問したくなる項目を、あなたの得意分野で作っておくのです。
皆さんは、十分に検討して記載してください。
技術士として被災地のことを考える。
きょうは、休日ですがあるセミナー講師で北府中に行ってきました。
朝一番のバスで会場へ向かう途中、ガソリンスタンドを通った時に自家用車が数十台並んでいました。
ニュースで関東地区のお店では、買占めでガソリンや食べ物の売り切れが発生していると聞いています。
東北関東大震災の被災地の苦労を考えると、悲しい気持ちになります。
皆さんガソリンは、もう少し我慢して、被災地を優先しましょう。我々は、公共交通で移動しましょう
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さて技術士試験を受験する皆さんは、しっかりと現状把握をしてください。
今年の技術士試験に今回の被災が出題されると考える必要があるかもしれません。
超難関試験は、得意分野で挑戦してください。
あと10日余りで4月になります。みなさん、勉強は進んでいますでしょうか?
独学で勉強される人は、今日までに準備を始めていないと厳しいかもしれません。
誰かに指導してもらう人も、4月からは、しっかりと指導してもらいましょう。
指導してもらう内容は、まず自分の得意分野を引き出してもらうことです。
大多数の人は、自分の得意分野を正しく評価できていません。
技術試験のように、超難関試験では、得意分野で挑戦しなければ、合格できません。
自分の得意分野をしっかりと把握して、長所を伸ばし、短所を補って一発合格を目指して頑張りましょう。
では、がんばってください。
論理的文書力を身に付ける方法。
他の人の論理的文書力を学び身に付ける方法として、写経をお勧めしたいと思います。
この方法は、新聞の社説やコラムなどを書き写す方法です。
あるいは、模範的な技術士論文が手元にあれば、技術士論文を書き写すのも良いです。
やり方としては、次のことを意識して書き写します。
1、筆者は、何を考えながら原稿を書いているのかを想像する。
2、次に何を書こうとしているのか次の文章を予想する。
3、どの程度書くと、どの程度の疲労感になるのか体感する。
4、どの程度の時間で、どの程度の文字数が書けるのかを確認する。
5、読みやすい文字(筆跡)を意識する。
6、筆記具の使い心地を確認する。
などです。
この写経を行うことによって、筆者の論理的思考を学ぶことができます。
筆記試験で記述時間の不足を防ぐことができます。
疲れないで文章を書く方法を練習できます。
読みやすい文字を書くことができるようになります。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
技術士試験、合否は自分が決める。
きょうは、技術士の試験に限らずどのような試験でも「合否は自分で決めている」ということをお伝えしたいと思います。
このように書くと、「合否は、採点官が決める」と反論される人がいます。
この考えは、勘違いです。採点官は、ある決められた基準に従って点数をつけているだけです。
基準に達していれば〇、未達であれば×としています。この〇×の積み重ねとして合計点数が決まり、合格判定の点数に達しているかどうかで合否判定されます。きわめて機械的な作業です。
採点基準に到達した解答を書くかどうかは、受験生が判断しています。どのような解答を書くかどうかは、受験生が決めているのです。
採点基準を知り、採点基準以上の解答を書く人が合格して、基準以下の解答を書く人が不合格になるのです。
最短の合格への道は、合格基準を知り自分の書いた解答が合格点になるように学ぶことになります。
合格基準を知っている人に教えていただき、一発合格を目指して頑張りましょう。
事故防止と被害拡大防止を技術士として考えておきましょう。
みなさん技術士試験の問題が、いつごろ作成されるかご存知でしょうか?
試験問題が作成されるのは、試験前の約2か月です。おそらく6月ごろに作成されます。
今月は、3月で作問委員は、既に決まっています。これからの3か月が重要となります。
例えば、現在進行中の地震対策や原子力事故などが、技術的な注目を浴びています。
自分の受験部門に置き換えてしっかりとみておくと良いと思います。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
技術士試験の実施目的と日々の業務の関係。
東北地方太平洋沖地震の被災状況を見ると、心が痛みます。気を落とさずに復興に向けて元気を出していただければと思います。
さてきょうは、技術士試験の実施目的と日々の業務を考えてみます。
技術士試験は、いますでに技術士としての実力がある人かどうかを判定するのが目的です。
これから技術士の実力を付ける人は、対象外です。なぜならば、合格と判定した瞬間に「私は、技術士です」と名刺に記載するからです。技術士としての実力が無ければ、合格できません。
そのために技術士試験を受験する人は、受験する前から技術士の実力を付ける必要があります。
あるいは、普段の業務で技術士と同じ業務ができる必要があります。
いま目の前の業務で「技術士であればどのように考えるか?」と自問自答しながら業務を進める必要があります。
この自問自答が、試験問題でよく出題される「・・・における技術士としてのあなたの考えを述べよ」という問題の練習になります。
日々の業務が試験勉強になるのです。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
技術士の気持ちで地震被害を見ましょう。
昨日の地震被害を見ると本日は、コラムを書き込む気になれないので、お休みします。
ただ、技術士として現地にいた場合、何ができるかを考えることは、皆さんにとって重要です。
自信と自信過剰は、紙一重です。
自信と自信過剰は、紙一重です。
技術士を受験する人のほとんどが、技術レベルの高い人です。JESのセミナーを受講した人の9割がそうでした。
ですが、謙遜なのか「自分は、まだまだです」と発言される人が多いです。
技術士試験で自分の技術を謙遜する人は、合格が難しいです。なぜならば、試験官は、初対面です。初対面の人は、内面を見て判断しません。目に見える判断材料だけで合否を判断します。
そのために、謙遜する人は、合格が難しいです。
しかし、自信過剰と判断されると、やはり合格が難しいです。
自信過剰と判断されるのは、発言が立派であるが、具体性に乏しい場合です。
具体的に数値や実例を示しながら、自分の考えを述べられる人が、技術士にふさわしい技術者です。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
技術士試験の要求事項が、年々厳しくなっている。
みなさんは、技術士試験の要求事項が、年々厳しくなっているのをご存知でしょうか。
次のPDFファイルは、技術士試験の合格者推移です。
http://www.engineer.or.jp/c_topics/001/attached/attach_1013_1.pdf
このファイルを見てわかるように平成22年度の試験は、極めて厳しい合格率(14.8%)でした。
合格率は、年代別にみると下記のようになっています。
昭和30年代 約50%
昭和40年代 約30%
昭和50年代 約20%
平成0~22年 約16%
この傾向は、今後も続くと思います。いま技術士の取得を考えている人は、1年でも早く合格することをお勧めします。
また受験相談する相手は、近年の試験制度をよく理解している人にした方が良いです。特に平成19年で試験制度が変更になりました。むかしの技術士試験と現在の技術士試験は、内容や要求レベルが違います。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
独学の人は、論文添削を受けて下さい。
合格論文添削指導のコースを設定しました。
このコースは、独学で勉強される人を支援するのが目的です。
独学の人の最大の弱点は、自分の実力判断ができないことです。
誤った実力判断は、厳しい結果につながります。
逆に合格の実力が付いたことが解れば、安心です。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
誰でも毎日24時間を使っています。あなたは24時間を有効に使っていますか?
今日は、皆さんの好きなTV番組を2~3あげてもらえますでしょうか。
どの様な番組を思い浮かべましたか?
思い出した番組が技術士の勉強に役立っているかどうかを考えていただければと思います。
例えば、ニュージーランドの地震に関係するものは、技術的な要素があるので積極的に見ると良いかもしれません。その他の番組でも、技術的な目で見ている場合には、技術士の勉強になっています。
しかし、思い出した番組が技術的な見方で無く、単なる娯楽であれば時間を無意味に消費しているかもしれません。
人間は、誰でも平等に24時間を使います。どの様な日でも時間を余らすこともなく24時間使い切ります。
もし同じ時間を使うのであれば、目的に合わせた使い方をしましょう。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
効率的に勉強して、一発合格しましょう。
勉強には、効率があります。効率的に勉強すれば、短時間で実力が付きます。
例えば、2時間必要な項目を勉強する場合、効率100%の勉強をすれば、2時間で身に付きます。
しかし、効率50%で勉強すれば、2倍の4時間が必要になります。
勘違いしないようにすべきは、この部分です。多くの指導者が、効率的に勉強しなさいと言っています。ですが効率の最大値は、100%です。
どんなに効率的に勉強しても、2時間必要な勉強時間を0時間にすることはできません。ある程度の勉強時間が必要です。
ただしここで重要な事が1点あります。勉強以外の時間を勉強時間に変えるということです。
例えば、業務報告書です。業務報告書を書くときに「技術士論文」を書くつもりで記載することです。
上司が「解りやすい」と1回で受け取ってくれたら合格点、少し手直ししたらボーダーライン、大きく書き直したら不合格点とします。
書き上げる時間も考えます。A4で1枚の報告書を30分間以内とします。2枚であれば、1時間以内です。
口頭説明でも同様です。1回の説明で相手が理解できれば、合格とします。2~3回の説明になる場合は、不合格とします。書類を読むときも同様です。書類を読むときも短時間で正確に意味をつかむようにします。もし意味が正確に読み取れない場合は、「自分だったらどのように書き直すか」を考えます。
このように、会社での「見る・聞く・話す」を勉強時間に変えれば、1日で8時間の勉強をしていることになります。
それでは効率的に勉強して、一発合格しましょう。
合格おめでとうございます。残念な人は原因分析しましょう。
本日(3/4)技術士試験の合格発表がありました。
合格された人、おめでとうございます。これから技術士として活躍されることを祈念しています。
残念な結果になった人は、気を落とさないでください。冷静に原因を分析して平成23年度の試験に備えましょう。正しく対処すれば、次回は、まったく心配ありません。
口頭試験の合否判定材料には、次の3点があります。
1、受験申込書と業務経歴票
2、技術的体験論文
3、質疑応答内容
3点は、同じ人を評価する材料なので、関連性があります。例えば、受験申込書と業務経歴票が、不一致な場合は、不合格になる可能性があります。業務経歴票と技術的体験論文の不一致も極めて厳しい結果になります。3点について、一致していることが重要です。
さらにそれぞれについて、技術士にふさわしい内容である必要があります。内容確認しましょう。
今から準備すれば、平成23年度の試験は、十分間に合います。
平成23年度の試験で、一発合格を目指しましょう。
1回で合格するために技術士試験は、考え方を勉強しましょう。
セミナーに来る人の勉強の姿勢で「考え方を教えてもらう人」と「問題の答えを教えてもらう人」がいます。
似ているようですが、結果において違いが出ます。
「考え方を教えてもらう人」は、1回の受験で(多くとも2回の受験で)合格されます。
「問題の答えを教えてもらう人」は、1回で合格できずに複数回の受験で合格されるようです。(1回の受験で合格される人は、ほとんどいません)
これは、他の試験に見られない、技術士試験特有の特徴です。
大学入試や他の資格試験などは、問題に正解があります。受験生は、正解や正解に近い回答を求められます。そのために、大学入試や他の資格試験では、受験前に正解を覚えるという作業が必要です。
ですが、技術士試験は、受験生の(自分の)考え方を述べる論文試験なので正解がありません。しいて言えば、自分の中に正しい考え方があります。
この違いを理解して勉強する人は、1回の受験で合格できます。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
「努力が報(むく)われない人」と「努力が報われる人」について。
きょうは、「努力が報(むく)われない人・努力が報われる人」について書いてみます。
まず質問です。あなたは技術士試験の合格に努力していますか?
おそらく回答をくれる99%人のは、「努力している」と回答されると思います。
ですが、その結果としての合格率は、毎年10数%です。99%と10数%の差になる80数%の人は、努力が報われていないことになります。
不合格の人にとって見れば、「技術士試験は、俺が(私が)こんなに努力しているのに、努力を評価してくれない。何と理不尽な試験制度だ」と思えるでしょう。
ですが、本当にそうでしょうか?
私は、このコーナーで何度も記載していますが、技術士試験は、合格させる試験です。試験センターは、合格者を増やしたいと考えながら試験をしています。なので試験制度は、思いやりのある仕組みになっています。
ではなぜ80数%の人は、努力が報われてないのでしょうか?
その答えは、(自己評価で)全員努力しているが努力を定量的に評価してないから「努力しているけれども結果につながらない」となるのです。自己評価では、全員100%努力しているつもりであるが、他者から見たときに努力にバラツキがあるので「結果の出る人・出ない人」があるのです。
そこでお勧めは、他者評価です。試験を受ける前に「他者から見て自分は合格レベルにあるか?」を評価してもらうのです。
JESのセミナーの実績で、論文を何通も書く内で最後の3通が合格論文になった人は、二人の例外を除いて100%合格されています。(二人の例外は、問題番号書き忘れと病気で受験辞退です)
もし「自分は、努力が報われてない」と思う人は、努力の途中で(何らかの)他者評価を受けることをお勧めします。
例えば、身近にいる本音で話せる現役技術士に相談するなどです。せっかく努力するのですから、良い成果を出しましょう。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
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