技術士試験専門予備校 全部門 完全対応宣言
JESは技術士試験専門予備校として、全部門(21部門)の合格ノウハウを教えることを宣言いたします。【代表取締役:坂林和重】 各コース一覧表(PDF)

坂林和重の技術士試験コラム

2010年9月

技術的体験論文は、3か月の期間と添削指導で満点論文を提出する。

2010.09.30

技術的体験論文は、順調にかけていますか?

技術的体験論文は、技術士試験で重要な合否判定の一つです。

まず技術的体験論文を採点した時に、論文だけで60%の点数が取れているか合否判定されます。

60%で合否判定された後に、面談で質疑が行われます。

そのため、論文ですでに不合格判定されている人も面談で質疑が行わます。

この論文の評価は、面談で挽回できない単独の合否判定です。

ですが、一番点数の取りやすい項目でもあります。

なぜ点数が取りやすいかといいますと提出までに3か月の期間と添削指導を受けられるからです。

合格者は、3か月の期間と添削指導でほぼ満点に近い論文提出しています。

あなたも満点論文を提出して、合格を勝ち取りましょう。

技術士試験、何回の受験で合格するかは、貴方が決めることです。

2010.09.29

資格試験で、受験回数1回で合格する人と複数回で合格する人がいます。

この受験回数は、それなりに意味があります

1、受験回数の多いことによる長短。

受験回数が多ければ、その資格についてよく理解することができます。回り道して合格したのですから、回り道の分だけ多くの道を知ることになります。ですが、その分長い間勉強をすることになります。

2、1回で合格することによる長短。

1回で合格すれば、それだけ早く資格取得者を名乗ることができます。周りの評価もよくなります。ですが、1回で合格すれば、一つの道しか知りません。複数回で合格した人に比べて知っている道が少なくなります。

どちらが良いとも言えません。それぞれのメリットがあるからです。一番よくないのは、資格試験に合格する前に勉強をやめてしまうことです。資格試験は、合格させるための試験です。勉強の方法を理解し実践すれば、合格できる試験です。

さて、何回の受験で合格するかは、貴方が決めることです。

1回で合格する人は、1回で合格する勉強のやり方をします。複数回で合格する人は、複数回で合格する勉強のやり方をします。違いは、合格する方法を知っている人に「勉強方法を聞き・理解し・実践」するかどうかです。

技術士を受験している人は、自分の分野で実績を上げています。(技術的体験論文に書く内容が実績です)

そのため、「勉強方法を聞き・理解し・実践」しない人もいます。あるいは、今までのやり方を抜け出せないと言った方が適切なのかもしれません。

どちらにしても、技術士試験は、合格させる試験です。あきらめずに合格するまで勉強すれば、結論は、合格しかありません。

では、合格を目指して頑張りましょう。

技術的体験論文は、固有名詞や数値を書込んだ具体的論文にする。

2010.09.28

技術的体験論文を拝見していると、「会社の指示によって・・・・」や「上司と相談して、・・・・・」などの文面を書いている人がいます。

このような書き方をすると、問題の趣旨に合っていないため、極めて厳しい結果になります。

技術的体験論文は、問題文にあるように「あなたが行った業務」についての経験論文を具体的に書く必要があります。

会社や上司が行った業務でありません。論文の主体は、貴方です。

そのため「私は、・・・をした。」などの表現にします。

貴方がどのように考えて、どのように業務を行い、どのような結果を出したかを書きます。

業務は、ベテランらしい業務である必要があります。また技術士は、技術コンサルタントです。

技術士は、評論家でありません。そのため、具体的内容を記述します。抽象的ではいけません。

具体的な表現にするのに、固有名詞や数値を使うのもよいでしょう

では、合格に向けて頑張りましょう。

資格取得に本気の人は、勉強を最優先にしつつ他の事を問題無いように工夫する人。

2010.09.27

あなたの資格取得の本気度は、どの程度でしょうか?

簡単に合格できる資格は、片手間に勉強しても取得できます。そのため、本気で勉強する必要もないでしょう。

ですが、難関資格であれば、本気で勉強する必要があります。まさにあなたの目指している技術士は、最難関資格です。

では、あなたの本気度は、どの程度でしょうか?

最難関資格を目指すに値する本気度でしょうか?

例えば、勉強予定日に大事な方からゴルフの誘いを受けたらどちらを優先しますか?

あるいは、勉強予定日に上司から出張を命じられたらどうしますか?

この時に、資格取得に本気の人は、勉強を優先しつつ問題無いようにする方法を考えます。

本気で無い人は、大事な人のゴルフや出張を「断れない」と勉強を後回しにします。

サラリーマンである以上、その人で無ければできない仕事というのは、ほとんどありません

なぜなら、サラリーマンの仕事の一つは、「目の前の仕事をだれにでも、できるように改善する」というのがあるからです。

ゴルフは、別の機会や別の親睦方法もあると思います。出張も別の日にするか、誰かに代わってもらうこともできるはずです。

資格取得に本気の人は、勉強を最優先にしつつ他の事を問題無いように工夫する人です。

では、合格を目指して頑張りましょう。

勉強の効率を上げるより、知識習得が優先。

2010.09.26

今日は、勉強の効率について書いてみます。

難易度の高い資格試験を受験している人の多くは、勉強の効率を意識していると思います。

なぜなら、限りある時間で難関資格を勉強するためには、効率的に勉強する必要があるからです。

ですが、あまり勉強の効率を意識しすぎるとかえって勉強が進みません。

勉強の効率を上げる方法をいろいろと探すのに時間を取られるよりは、知識習得に専念するほうがよいでしょう。

勉強の目的が、効率を上げるのでなく知識習得だからです。

では、合格を目指して頑張りましょう。

技術的体験論文が、ある程度書けたら家族に読んでもらいましょう。

2010.09.25

さてみなさん、技術的体験論文の完成度は、どこまで進みましたでしょうか?

JES技術士セミナーでは、今の時点で70%の完成を目指しています。

ここまでは、文章の骨格について、吟味してきました。

しかしながら、論文は、これからが重要です。いかに分かり易い論文にするかが勝負です。

技術士の論文は、学会論文や特許申請書でありませんので、難解である必要がありません。

現役技術士であれば、当然理解できる内容とします。

むしろ専門家しか理解できない内容であれば、NGです。

そこで、JESでは、家族に読んでもらうことをお勧めしています。

家族に読んでもらって理解してもらえれば、分かり易さは完璧です。

では、合格を目指して頑張りましょう。

時間が無いから勉強できないは、ホント?

2010.09.24

資格の勉強をしている人で、「勉強する時間が無くて」と苦しんでいる人もいると思います。

私も思うように勉強時間が取れなくて苦しんでいます。

しかし、勉強時間を作るのに苦労するのと、時間が無くて勉強できないのは、大きな違いがあります。

1、時間を持て余している人はいない。

まず、勉強する時間を有り余るほど持っている人は、いません。

ほとんどの人が、時間の無い中で勉強しています。おそらく、無職で勉強だけに集中している人でも「時間が足らない」と思っているはずです。

2、本当に時間が無いのか?

ですが、どのように忙しい人でも食事の時間には、食事をします。トイレにも行きます。睡眠もとります。お風呂にも入るはずです。(1年間「食事・トイレ・睡眠・お風呂」の無い人は、いないと思います)

また、同居している誰が交通事故などで大けがをしたときは、病院に行くでしょう。

全ては、1年間に何を優先するかの積み重ねです。

3、時間があれば本当に勉強するか?

例えば、いま目指している資格試験は、いつか合格すれば良いとなったら、勉強するでしょうか?

あるいは、あなたの寿命が1万年あって、いつか合格すれば良いとなったら、勉強するでしょうか?

おそらく時間があるほうが、勉強しないと思います。

4、時間が無いから勉強する。

受験生は、時間が無いから必死になって勉強するのだと思います。

1日24時間の中でやるべき事に優先順位を決め、制限時間を設けて、効率を上げる工夫をして、必死で勉強していると思います。

試験に合格するかどうかは、運の部分もあります。ですが、勉強だけは、誰でも24時間平等にできるはずです。

5、少しでも合格に近づくように今できる事に全力を傾ける。

時間の無い中で少しでも工夫して勉強をする。そして、勉強内容に不満があったとしても少しでも前に進む。

全てを完全無欠にしてから前に進める人などいません。必死に勉強して「今の自分にできるのは、ここまで」と判断したら、それが今の実力です。さらにレベルUPするのは次回として、今は次に進みましょう。

では、合格を目指して頑張りましょう。

資格取得の勉強の続かない人はどうするか。

2010.09.23

今日は少し見方を変えて、資格取得の勉強の続かない人はどうするかについて話してみます。

資格取得の必要性を分かっているけれども勉強の続かない人は、環境を整えて自分を追い込んでみることも一つの方法です。

JESでは、遠方からセミナーに参加してくる人がいます。九州、北陸、東北などから前泊で参加されています。

遠方からの参加者は、3月から毎月のセミナーに無遅刻無欠席です。おそらく、参加を前提に業務や生活を計画されているのだと思います。

時間・交通費・宿泊費などを考えると、頭の下がる思いです。わたくしも見習いたいと思っています。

別の人では、会社で「技術士を受験するので付合いを控えめにする」と宣言している人もいるようです。

会社で宣言するということは、勇気のいることです。多くの人は、不合格のことを考えて宣言できないです。

日ごろ付合いのある会社で宣言することも、勉強する環境を整えて自分を追い込む一つの選択です。

前回書きました。「難関資格は、合格しようと思う人が合格する」と。逆に言えば、悪い結果を考えると、悪い結果の可能性が高まります。

確かに、合否は発表までわかりません。ですが、それでも私は貴方に言います。

難関資格は、自分が合否を決めるのです。環境を整えて勉強し合格するしか選択肢の無い自分に追い込みましょう。

合格に向かって頑張りましょう。

難易度の高い資格試験は、合格しようと思う人が合格する。

2010.09.22

筆記試験の合格発表まであと1か月です。10月の下旬には、合格発表されます。

ここで「もしかして落ちているかもしれない」と思ってはいけません。

「合格しているはず」と思うことで次のステップにつながります。

なぜならば、機械と違って人間です。人間の効率というのは、悪いことを想像すると半減します。心が入らないことは、効率が悪いのです。

筆記試験は、合格しているはず。だから、技術的体験論文は、しっかりと準備しよう」と考えていれば、努力がそのまま結果に表れます

人間は、良い結果を想定しないと思考が受付けないのです。

良い結果を想定しなければ、思考が受付けないのは、人間や動物の本能です。

人や動物は、悪い結果に向かって努力するのでなく、良い結果に向かって努力するのが、本能です。

良い結果を想定し良い結果に向かって努力し合格を勝ち取りましょう。

では、合格を祈念しています。

技術士試験で最良の受験対策は、技術士の実力をつけること。

2010.09.21

常々このコーナーでは、技術士試験で最良の受験対策は、技術士の実力をつけることと書いています。

なぜかといいますと、技術士試験の目的が、受験テクニックの確認でなく「受験生に技術士の実力有無を確認する試験」だからです。

そのため、実力を伴わない受験テクニックは、良い結果が得られません。口先だけ・テクニックだけと判断されると、最悪です。

実力があって初めてテクニックが生かされると考えましょう。テクニックの前に、まず実力が先です。

では自分に、技術士の実力があるかどうかを考えてみましょう。

自分の部下・同僚・上司・外注メーカー社員など周りの人に良い助言などしているかどうかです。

周りの人が、積極的にアドバイスを求めに来ていれば、実力十分です。

もし部下がいないとしても、積極的に周りの人へ、良い助言や良い模範を示しましょう。

「おれより若いけど素晴らしい技術者」と評価されれば、技術士としての実力十分です。

あとは、普段の実力を正しく評価されるテクニックを身に付けるだけで合格です。

では、合格を目指して頑張りましょう。

技術士とは、社会の利益を考える公人としての技術者。

2010.09.20

前回、理想的な上司や指導者と書きましたが、貴方にとっての理想ではありません。

貴方にとっての理想であれば、極端な言い方をすれば、貴方にとって都合の良い人になります。

そうでなくて、理想的な上司や指導者とは、社会にとっての理想です。

社会にとっての理想とは、自分の都合でなく物事を厳格に判断し、社会の利益を判断し創出できる人です。

技術士とは、そんな社会の利益を考える公人としての技術者です。

理想的な技術者を意識して、技術的体験論文は、大所高所から判断して業務を進めている技術者を表現してください。

では、合格を目指して頑張りましょう。

先入観を利用して事前評価をプラスにする。

2010.09.19

口頭試験で人物確認するのですが、その前に技術的体験論文でも人物を見られています。

と言いますか、技術的体験論文で人物像の先入観が面接官にインプットされます

この先入観を持つのは、人間である以上さけられません。

そのため、先入観を利用して事前評価をプラスにすることです。

例えば、マイナスの先入観は、次になります。

「揚げ足取り」「愚痴が多い」「行動しない」「性格が暗い」「弱気」「考えが軽い」などです。

逆にプラスの先入観は、次になります。

「良いところを探す」「弱点を認めて不満を言わない」「行動的である」「常に良くなることを考える」「必ず良くなる筈だと強気である」「思慮深い」などです。

自分の理想的な上司指導者を考えれば理解できると思います。

技術的体験論文を読んでもらい、良い先入観を持ってもらえば成功です。

では、合格を目指して頑張りましょう。

難易度の高い技術士試験の合否を決めるのは、だれか?

2010.09.18

みなさん、難易度の高い資格試験の合否は、誰が決めると思いますか

多くの人は、採点官だ」と思うかもしれません。ですが、それは違います。

難易度が高ければ高いほど、採点官は、合格させたいと思っています。

もちろん合格は、合格条件に適合していることが必須です。

そのため採点官は、「この受験生の良いところはどこだろうか?」と加点主義で採点します。

ですが、ここで注意すべきは、採点官の持ち時間です。採点官は、本業を別に持っています。

採点は、単なるお手伝いで、本業の合間に採点をします。

皆さんもそうだと思います。忙しい本業の合間に勉強しています。時間の無い日々の中で勉強していると思います。

忙しい皆さんならば理解できると思いますが、難解な論文では、加点できません。一読で良い点を見つけられない場合は、残念ながら、不合格になるのです。

逆に言えば、採点官に良い点を見つけられ易いようにすれば、合格できます。これが、「難易度の高い資格試験の合否を決めるのは、あなた自身です」という意味です。

合否を決めるのは、あなたです。

合格させたいと思っている採点官に、加点する良い点を見つけ易くするのが、合格のコツになります。

では、合格を目指して頑張りましょう。

完璧な技術的体験論文とは。

2010.09.17

技術的体験論文は、どこまで書けましたか?

JESのセミナーを受講している人は、2回目の修正をしている人が約半数程度です。

論文提出まであと2か月なので論文修正を3~4回実施できると思います。

提出までに、完璧な論文に仕上げましょう。

さてその完璧な論文とは、どのような論文と思いますか?

技術士試験における完璧な論文とは、次の項目を満たしている論文です。

1、要求事項が記載されている。

2、分かり易い論文である。

3、あなたの仕事に対する考えがしっかり出ている。

以上です。実績は、それほど重要でありません。貴方の考え方を確認する論文だからです。

では、合格を目指して頑張りましょう。

記述目的をしっかり理解して論文を記述してください。

2010.09.16

技術的体験論文は、目的にあった論文内容とします。

時々ですが、技術的体験論文に自信を持って学位論文を提出する人がいます。

中には、学位論文をベースに手直しして、提出してくる人もいます。

ですが、いくら手直しをしても記述目的が違うので「技術的体験論文」になりません

学位論文は、論理の展開を記述します。

ですが、技術士の「技術的体験論文」は、思考の展開を記述します。

このように、目的が違う論文であれば、ノーベル賞級の論文でもダメです。

なぜ記述するのか、目的をしっかり理解して論文を記述してください。

では、合格を目指して頑張りましょう。

合格論文を書く事は、【要求内容の一読了解論文】を書くことです。

2010.09.15

技術士試験の論文の書き方で悩む人は、多いです。

合格論文を書くとは、【要求内容の一読了解論文】を書くことを意味しています。

【要求内容】を満足させるには、採点官の確認したい内容を知ることが第一です。(あなたの書きたい内容ではありません)

試験官は、技術士らしい考え方で業務を行っているかを確認したいと思っています。

なぜなら、合格させたとたんに「私は、技術士です」と名刺などに記載するからです。

そのため、技術士の実力がない人を合格にしません。技術士らしい考え方で業務を行っている人を合格とします。

次に【一読了解論文】とは、論文の一行目から最終行まで順番に一回だけ読めば、理解できる論文です。

なぜなら採点官は、皆さんより忙しいのです。皆さんの論文を1~2分で読み合否判定しています。

そのため、前後を何回も読んで理解しようとしません。一回だけ読んで理解できない論文は、不合格論文とします。

では、合格を目指して頑張りましょう。

論文に記述する内容は、原因分析されて解決策のある課題や問題点を書く。

2010.09.14

論文に記述する内容は、原因分析されて解決策のある課題や問題点を書いてください。(課題と問題点は、区別して書いてください)

悪い例は、「メンバーが悪いので計画通りにいかなかった」などです。

この表現では、単なる愚痴を記述した表現になります。

この場合、原因を分析し解決策を記述した表現とします。次のように記述します。

良い例は、「メンバーは、QCストーリーの理解が不足していた。そのため、学習会を行うことで問題解決に備えた」です。

(もし問題点だけを記述するのであれば、「メンバーは、QCストーリーの理解が不足していた」と分析を書きます)

この表現であれば、指導的立場にある技術士らしく「問題点の原因分析と解決策の実施」を記述しています。(技術士と同じ業務のできる人だけが、技術士試験に合格します)

さらに言えば、【原因分析できず解決策のない課題や問題点】は、記述しないでください。貴方の手におえない課題や問題点を記述していることになるからです。

では、合格を目指して頑張りましょう。

採点官の期待を裏切らない論文を記述する。

2010.09.13

技術的体験論文は、採点官の期待を裏切らない「期待通りの」論文にしてください。

技術的体験論文の採点官は、あなたの論文に対して技術的な新しい知見を求めていません

新しい知見を求めるのであれば、学会論文や特許など他の論文を読みます。

採点官が確認するのは、「ベテラン技術者として常識的な考えをしているか」どうかです。

そのため、採点官から見て「変な考えを持った技術者」と受け取られると、厳しい結果になります。

例えば、採点官に注目されたいがために、奇抜な論文展開・逆説的な論文展開・少数意見を絶対視する論文展開をした場合、疑問符の付く採点結果になります。

論文の書き方は、採点官が期待するであろう展開と結論を記述してください。

採点官の期待通りの論文を記述すれば、採点結果は、期待通りの良い結果になります。

では、一発合格を目指して頑張りましょう。

勉強は、能動的に自分から学ぶことで身に付きます。

2010.09.12

いま私たちは、技術士という資格の取得に向けて勉強しています。

では勉強するということは、どのようなことだと思いますか?

私が考える勉強するということは、先人に習い・模倣し・会得し・体現することだと思います。

すなわち先人のやっていることを見聞きして・真似をして・自分でやってみて・自分でできるようになることだと思っています。(昔から習い事には、「守・破・離」という言葉もあります)

また別の見方をすれば、初学者においては、先人に学んで知識を吸収することです。

そして経験の豊富な熟練者においては、先人に自分の知識や経験をどのように整えるべきかを意見をいただいて再構築します。

この勉強というものは、受動的ではだめです。能動的でなければなりません。

能動的に知識を取りに行き、納得して自分のものとなります。

その意味で技術士受験者は、資格を取ろうと能動的です。

さらに先人の意見を積極的に聞いて合格の栄冠を勝ち取ってください。

合格を祈念しています。

合格ノウハウを知り実践れば、技術士試験は、誰でも合格できる資格です。

2010.09.11

技術士試験は、技術系資格で最高難易度の資格といわれています。

わたくしも、受験している時期は、「これほど難易度の高い資格があるのだろうか?」と思っていました。

ですが合格してみれば技術士試験は、それほど難しい試験でありません。(落とす試験でなく、合格させる試験です)

この感じ方の違いは、次の理由からです。

1、何を勉強すれば合格できるのか、自信が持てない。

2、自分が合格に近づいているのが実感できない。

3、今年が不合格だとまた1からやり直しになる。

すなわち合格するまでの不安が、難易度を高くしているのです。

場合によって、不安に負けてしまう人もいます。

ですが、あなたは、心配しないでください。毎年多くの人が、合格しています

そして合格する人は、皆さんと同じベテラン技術者ですが、普通の勉強をした人です。

さてこの不安を解消するには、すでに合格した技術士とディスカッションするのがベストです。

すでに合格した技術士は、「どのようにすれば合格できるか」を知っているから合格しています。

合格ノウハウを聞くことによって、先の見通しを立てて合格の栄冠を勝ち取りましょう。

きょうは、不安になっている人が見受けられたので、励ましのコラムを書いてみました。

では、あなたの合格を祈念しています。

技術的体験論文は、「10分間で説明できる項目と理解のし易さ」になっているか?

2010.09.10

技術士試験は、平成19年に大きく改正されました。

改正内容のいくつかの中に、技術的経験論文が、技術的経験論文として、口頭試験前に提出になりました従来は、筆記試験の中で採点されていた項目です。

この改正は、受験方法の変更を意味しています。

まず大きく変わるのが、論文を自宅でワープロを使って作成するので、推敲を何度も行った、高品質の論文を要求しているということです。

従来は、筆記試験の数時間で書き上げていたので多少の低品質でも良しとされていました。

現在は、受験生全員に筆記試験終了から提出まで3か月間あります。3か月間で推敲した品質を求められます。

次に変わったのが、技術的体験論文は、口頭試験で10分間程度の時間内で説明を求められるということです。

これは、10分間で試験官に理解できるプレゼンテーション能力を問われるということです。

以上から、技術的体験論文は、10分間で説明できる項目と理解のし易さになっているかを意識して書き上げてください。

では、一発合格を目指して頑張りましょう。

誰もが読みたくなる、理解しやすい論文を目指しましょう。

2010.09.09

技術士の論文は、難しいことを理解しやすく書くのが重要です。

論文を次のように書く人がいます。

1、優しいことを、分かりにくく書く人。(初級技術者)

2、難しいことを、分かりにくく書く人。(普通の技術者)

3、難しいことを、理解しやすく書く人。(技術士にふさわしい上級技術者)

技術士を受験する人の目標は、「3、」です。

一部の人は、「難しいこと=難しく書く」と誤解している人がいます。「難しい」と「難しく書く」は、別物です。

難しくしか書けない人は、説明する重要ポイントを理解できて無い人です。

さらに達人は、「この人の論文をもっと読みたい」と思わせる人です。間違っても「この人の論文は、二度と読みたく無い」と思われないように、論文を書いてください。

では、合格を目指して頑張りましょう。

技術的体験論文は、1回しか読んでもらえません。

2010.09.08

皆さんの技術的体験論文は、1回しか読んでもらえません。採点官が、複数回読んで理解しようとしてくれると考えてはいけません。(皆さん忙しいのです)

そのため、合格論文は、誰もが1回読んで理解できる内容でなければ、評価されません。

分かりにくく難解な内容を書いた場合は、たとえそれが優れた内容でも1回の読み込みで「表現力不足」と評価されてしまいます。

この状況を理解して論文を書く必要があります。

すなわち、論文の初めに、分かりやすい結論を書きます。すると、採点官は、「この結論を以降で読まされるのだ」と理解します。

こうなったらこちらのペースです。良い先入観を植え付けて読んでもらうことができます。

論文は、初めの部分が合否を左右して非常に重要です。

では、採点官を意識して合格論文を作成しましょう。

技術的体験論文をとにかく書き始める方法。

2010.09.07

みなさん技術的体験論文の作成は、進んでいますでしょうか。

日々業務に忙しい人もいれば、なんとか時間をねん出できた人もいると思います。

現状で、3~5割の人が、1回目の下書きを終了した程度と思います。

残りの7~5割の人が、書き始めているか、手がつかないでいるかどちらかだと思います。

論文が手につかない人へ提案です。

まず論文品質を考えずに、論文テーマと項目を書いてみることです。

項目とは、下記です。

(1)わたしの立場と役割
(2)業務を進める上での課題及び問題点
(3)わたしが行った技術的提案
(4)技術的成果
(5)現時点での技術的評価及び今後の展望

論文テーマを1行目に記述して2行目以降に項目を適度の間隔で2ページの原稿用紙に並べます

次に論文テーマを見ながら、各項目で書ける部分を順不同で書いていきます。

書き込む内容は、日本語になっていなくても今は、問題ありません。いま重要なのは、「何を書くか」を全て書き出すことです。

項目は、内容を気にせず、箇条書きでどんどん書き出しましょう。

気づく項目を全て書き出して、「もう何もない」となったら、次に全体を見渡しながら、項目の順番を修正していきます。

項目の順番を修正したのちに、記述不要と思われる項目を削除します。

次に各項目に肉付けをして文章にしていきます。

ここまで完成したら、まだまだ不十分だと思いますが、指導してくださる技術士に添削してもらいましょう

今の時期は、始めることが重要です。

では、一発合格を目指して頑張りましょう。

技術的体験論文は、大所高所の観点で論文を書くことも。

2010.09.06

技術士の技術的体験論文は、大所高所の観点で論文を書くことも考えてください。

技術士は、技術者のリーダーであり指導者です。そのため業務全般を俯瞰する立場にあります。

若くして技術士を目指している人は、難しいでしょうが、「自分は、リーダーであり指導者なのだ」と思い込んでください。

思い込みから自分をレベルアップすることも重要です。

さて、技術者のリーダーであり指導者は、目先にとらわれずに全体を見据えています。

皆さんも、技術士としての品格を持って、自社だけでなく全体のことを考えた論文にしていただければと思います。

そのために、大所高所からの観点で論文を書いてください。

では、一発合格を目指して頑張りましょう。

技術的体験論文は、だれが採点するかを考慮して記述する。

2010.09.05

技術的体験論文の採点基準は、採点官側にあります。また、採点官は、国に代わって採点する立場にあるので、国が行っている政策に沿った採点をします。

この2点を考慮した論文の書き方にする必要があります。

1、採点基準が、採点官側にある事について。

採点基準が、採点官側にあるのを無視した例を挙げてみます。

論文で「私の業務は、世界で初めて実施した最先端である」と記述したとします。

採点官は、次のように考えます。「本当だろうか?」

採点官が疑問を抱きながら論文を読み始めた場合、疑問点探しの採点になり、よい評価を得られません。

採点官がどのように受け取るかを考慮して記述する必要があります。

2、国が行っている政策に沿うことについて。

国の政策を無視した例を挙げてみます。

論文で「公共事業を積極的に推進し、八ッ場ダム工事を再開すべき結論を得た」と記述したとします。

この場合、採点官は、常識を持たない技術士にふさわしくない論文と評価します。

国が合否を決める資格試験においては、国の方針に合わせるのが得策です。(国に実力を認めてもらう試験が、資格試験です)

以上、「1、」と「2、」に気を配りつつ合格論文を記述してください。

技術的体験論文を評価する採点官は、あなたの分野について素人。

2010.09.04

あなたの技術的体験論文を読み評価する採点官はあなたの分野について素人と思って書いてください。

技術部門は同じでしょうが、選択科目の違う技術者や大学の研究者などが、あなたの技術的体験論文を評価します。

そのため、特殊な専門用語や業界用語などは、通じないと思ったほうが良いです。

特殊な専門用語や業界用語は、なるべく使わないようにして、もし使う場合は、説明してから使いましょう。

特に業界用語は、無意識のうちに「普通の言葉」と思っている場合があります。

確認のために自分と違う業界の人に読んでもらうことをお勧めします。(私の場合は、家族に読んでもらいました)

ですが専門外の人が読みますが、技術的好奇心の旺盛な人が読む場合が多いです。(特に現役技術士は、技術的好奇心の旺盛な人が多いです)

これを意識して技術的興味がわくように記述できれば、しめたものです。(合格を引き寄せることができます)

では、一発合格を目指して頑張りましょう。

合格論文は、指導者やリーダー的なタッチで利益創出の内容を書くのがベスト。

2010.09.03

技術的体験論文の記述するトーンは、指導者やリーダー的なタッチで書くのがベストです。

なぜならば、技術士法第二条に次のように書かれています。

第二条  この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。

すなわち単なる担当者では、技術士にふさわしくありません。

また技術士は、技術コンサルタントになる資格なので利益創出も重要です。

以上から、「指導者やリーダー的なタッチで利益創出の内容を書く」のが合格論文です。

この利益とは、有形無形を問いません。また、最善は公益、次善は組織益です。

そのため利益創出内容は、少なくとも自分が所属している組織(会社など)の有形無形の利益です。

では、一発合格を目指して頑張りましょう。

技術的体験論文にグラフや図形を2~3個程度挿入する。

2010.09.02

皆さん技術的体験論文の作成は、進んでいますでしょうか?

さて今日は、技術的体験論文にグラフや図形を2~3個程度挿入することをお勧めします。

お勧めする理由は、次のようになります。

まず皆さんは、技術者です。技術者は、データで物事を検討します。

そのためこれから提出する論文でもデータがあるのが普通です。(もしデータがない論文を考えている人は、通常であり得ないので要注意です)

そしてデータは、グラフや図形にできるはずです。グラフや図形を論文に挿入することで、論文を読みやすくします。

読みやすい論文を提出するのが合格の常道であれば、グラフや図形を挿入するのも常道となります。

ただし挿入するグラフや図形は、シンプルにします。複雑なグラフや図形では、「本質を理解していない」と判断されて不利になります。

では、頑張ってください。

技術士試験の論文とほかの論文との違いについて。

2010.09.01

きょうは、技術士試験の論文とほかの論文との違いについて書いてみます。

技術士論文以外といえば、次の論文が考えられます。

(1)博士(学位)論文や学会論文、(2)特許、(3)業務報告書

(1)博士(学位)論文や学会論文は、研究成果において学術的な価値が求められています。そのため、価値のある結果が必要です。

(2)特許は、発明された技術の産業界への利用価値が求められています。そのため、産業界に役立つ発明である必要があります。

(3)業務報告書は、会社にとって役立つことが求められています。そのため、会社への利益などを還元する結果が必要です。

以上に比べて技術士試験における論文は、全く違うものを求めています。

技術士試験の論文が求めているのは、論文を作成した人物が技術士法第二条を満足しているのを確認できる論文です。別の言い方をすると、論文を作成した人物が、技術士として業務をどのように考えて進めているかを求めています。

そのため、技術士試験の論文で重視されるのは、人物が結果を出すプロセスです。結果は、それほど重要でありません。

そのため、(1)~(3)の論文で世界的に価値ある論文であったとしても、そのまま転記している場合は、技術士試験不合格となります。

優れた技術者でありながら合格できない人がいるのは、このことがあるからです。

みなさんは、これを理解して一発合格をしてください。

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