坂林和重の技術士試験コラム
2010年3月
自分の能力向上への投資は、年収の10~20%が基本です。
技術士試験と少し話がずれるのですが、技術士の受験生を見ていて気になったことを書いてみます。
みなさんは、自分の勉強費用をどのくらい使っていますか?
私(坂林)は、年収の10%~20%を使っています。
最近は10%程度ですが、20代の時は年収の20%でした。
これは、自分への投資になります。起業と同じで投資を怠ると陳腐化してきます。
自分への投資は、戸惑うことなく十分行っていただければと思います。
技術士にふさわしいと試験官が判断すれば、合格です。
技術士試験の「受験申込書と業務経歴票」の記入ポイントは、部門に関係なく同じです。
どの部門の受験生であっても同じことを注意して記入する必要があります。
それは、技術士として認めて良い業務経歴を過ごしてきたかどうかです。
技術士にふさわしいと試験官が判断すれば、合格です。
逆に、ふさわしくないと判断すれば、不合格です。
ふさわしいと判断してもらうには、技術士として認めてもらえる内容を記述します。認めてもらえる内容とは、技術士法の第二条の内容です。
以上が記入ポイントになります。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
試験においては、「受験申込書と業務経歴票」奥ゆかしい表現は、損をします。
昨日(3/28)JES技術士セミナーを実施しました。セミナーの内容は、「受験申込書と業務経歴票」の作成です。
皆さんの「受験申込書と業務経歴票」を拝見すると、日本人らしく奥ゆかしいと感じました。
しかし、試験においては、「受験申込書と業務経歴票」奥ゆかしい表現は、損をします。
なぜなら、試験官は、書いてあることを【そのまま信用する】か【疑いの目で確認する】かどちらかしかありません。
間違っても、【書いてあることよりも高い評価を出さない】と理解する必要があります。
書いてあることがすべての事実です。試験は、事実以外で評価することはありません。書かれていることが本当かどうかという見方です。
例えば、「副責任者」と書かれていると、「副責任者、または、単なる担当」のどちらかと判断します。本人が、「副責任者」と書いているのを「総責任者」と見る事はありません。
なので、肩書が「副責任者」でも事実上で「総責任者」であれば、事実が分かるように書く必要があります。
事実をわかる表現にすることが、「受験申込書と業務経歴票」の記載第一歩です。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
「受験申込書と業務経歴票」の高等テクニックをご紹介します。
「受験申込書と業務経歴票」で一番重要なのは、内容です。内容が最重要であることを踏まえた高等テクニックをご紹介します。
「受験申込書と業務経歴票」を読む人は、技術者です。そのため、技術者に興味を持たせる書き方を意識するのも高等テクニックの一つです。
例えば、皆さんは、iPS細胞をご存知ですか?
皮膚から細胞を抽出して体のどこにでも変化する万能細胞に変化させた細胞が、iPS細胞です。皆さんこの細胞に興味があると思います。
どのような経緯で研究されたか興味がわきます。
あるいは、起業独立なども興味のわく内容です。サクセスストーリーは、ぜひ聴きたい内容です。
この例は極端な例ですが、自分の専門分野で多くの興味を持ってもらえる書き方があると思います。
試験官に興味を持ってもらえれば、試験結果に期待が持てます。
試験官に興味を持ってもらい良い結果につなげましょう。
では、一発合格に向けて頑張りましょう。
魅力的な「受験申込書と業務経歴票」を作成してください。
「受験申込書と業務経歴票」は、基本的に技術士採用試験の願書と考えるとよいと思います。
すなわち転職して企業に専門技術者として就職するときに提出する履歴書のイメージです。
なぜならば、「受験申込書と業務経歴票」は、口頭試験で、技術士に合格させてよいかどうかを判断します。
合格して何日かで「私は技術士です」と言っても問題ないかどうかを判断するのです。
そのために、試験官は、人事担当と同じ目線で皆さんの「受験申込書と業務経歴票」を確認します。
皆さんも試験官が「採用したい(合格させたい)」と思う魅力的な「受験申込書と業務経歴票」を作成してください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
「過去の資格にとらわれず、技術士の受験対策ができる人」が合格されるようです。
JESには、毎年素晴らしい技術者が技術士セミナーの受講をされます。
博士号・1級建築士・環境計量士・電験1種・弁理士など極めて高度な資格を取得されている人、複数年間海外の研究所に在席された方もいます。
ですが、技術士にはじめて受験の人、不合格を数回繰り返してJESの技術士セミナーに参加される人もいます。
かといって、上記の実績がなくても一発で合格される人も多数います。
どこが違うかですが、「過去の資格にとらわれず、技術士の受験対策ができる人」が合格されるようです。
皆さんも過去の実績にとらわれず、現役技術士の受験対策を学んで、一発合格してくださいね。
自分を評価するのは、自分でなく周りの人です。
皆さん自分の評価は、できますか?
おそらく多くの人は、自分を評価が難しいと思います。なぜならば、自分を評価するのは、自分でなく周りの人だからです。
そして周りの人が評価した技術者としての特徴をアピールするのが、技術士試験です。
表現する場は、業務経歴票と口頭試験です。
自分の技術者としての誇れる特徴を業務経歴票に記述して口頭試験で存分にアピールしてください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
「技術士を受験される人は、皆さん優秀。ですが優秀でも合格するかどうかは、別」です。
みなさん弱点の補強は、どのようにされていますか?
と言いますのは、弱点は、自覚しないから弱点だと思います。自覚していれば、弱点でありません。
ですが、試験においては、弱点によって合格不合格が決まります。自分で気づかない弱点をどのように直していくかが受験対策の大きな課題になります。
また特に技術士を受験される多くの人は、経験年数が豊富です。中には、博士号をもっていたり、海外の研究機関や企業で活躍されたり、書籍も多数出版されている人が多いです。
そのような人は、極めて優秀ですが、反面で自分の弱点に気づきません。かえって「自分にそれほどの実績がないから」と考えて受験される人のほうが、合格しやすいかもしれません。
言い換えると、「技術士を受験される人は、皆さん優秀。ですが優秀でも合格するかどうかは、別」です。
この是正対策で一番良いのは、「色眼鏡をはずして、現役技術士に指導を戴く」ことです。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
試験官に質問されたいことを注目させるテクニック。
「受験申込書と業務経歴票」の項目を面接官に注目させるテクニックとして手書きによる作成があります。
手書きによる場合は、(内容が一番重要ですが)書き方テクニックで
1、筆圧を強く書くことで強調文字にできる
2、少し文字を大きくすることができる。
3、楷書と行書などをかき分ける事ができる。
などなどで、手書きであれば無限にテクニックがありそうです。
これらのテクニックを使って、質問してほしいことを強調します。試験官が思わず注目するように書き込みます。
次に注目させた文章が、「試験官が魅力的」と思えば、必ず質問してきます。
質問してきたらこちらのもので、質問内容をそのままストレートに回答するとともに、自分の話したい内容を付け加えます。
自分の説明したい内容で口頭試験が進むので、極めて良い雰囲気で終始して、合格間違いナシです。
口頭試験の合否は、「受験申込書と業務経歴票」を提出する「今、決まる」と思って、頑張ってください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
業務経歴の棚卸は進んでいますか
皆さん、業務経歴の棚卸は進んでいますか?
技術士試験の第一歩は、自分の業務経歴の棚卸からです。いままでに積み上げてきた経歴・実績など技術者としてどのようなことをしてきたかが技術士試験で問われるからです。
とくに重要なのが、指導的立場で実施してきた実績です。また実績を出した時における業務の進め方です。
このコメントを読んでいたあなた様も業務の棚卸をして、ぜひ合格していただければと思います。
CE+PEという意識で、「受験申込書と業務経歴票」を記載してください。
技術士の存在意義を考えて「受験申込書と業務経歴票」を記載するのも重要です。
いまは技術士を「PE:プロフェッショナルエンジニア」と言っていますが、以前は「CE:コンサルタントエンジニア」と言っていました。
そこで「PE+CE:プロフェッショナルなコンサルタントエンジニア」の「受験申込書と業務経歴票」に見えるかどうかを意識して記載するとよいでしょう。
すなわち、技術士第二次試験に受験するということは、「私はCE+PEなので認めてください」と主張して受験するのです。
その主張が認められると、試験に合格するのです。
主張を確認するのが、筆記試験と口頭試験です。
CE+PEという意識で、「受験申込書と業務経歴票」を記載してください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
業務経歴票作成に1.5カ月かける効果は、合格という結果に現れます。
JESで業務経歴票は、1.5か月以上を費やして作成します。皆さんは、どの程度の期間を使って作成しますか?
内容を問わなければ、A4で2ページなので1時間もあれば作成できる書類です。
JESでは、この2ページに1.5カ月をかけます。完成しますと、1時間程度で作成したものと雲泥の差ができます。
その違いは、試験官の次に効果が表れます。
1、この人は技術士にふさわしい人物。合格させたいと思います。
2、この人にこれを聞いてみたいと質問を誘導できます。
3、弱点に気づかないので聞かれたくない質問をしないです。
こうなると受験結果に期待が持てるようになります。
ぜひ皆さんも業務経歴票に十分時間をかけてください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
業務経歴票は、記述量を多めにしたほうが良いです。
業務経歴票は、記述量を多めにしたほうが良いです。
もちろん、不必要な内容を記載する必要無いですが、記述量と経験量が比例します。
経験の多い人は記述量が多いのに対して、経験の少ない人は記述量が少ないです。そのため、記述量の少ない人は、経験の少ない初級の技術者と判断されます。
10年の経験であれば10項目を記載し、20年の経験であれば20項目を記載するように努力しましょう。
またそれぞれの項目も、3行以上記載して各項目の経験が充実したものであることをアピールしてください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
テクニックを駆使して、合格できる「受験申込書と業務経歴票」を記載してください。
「受験申込書」で一番重要なことは、「受験部門・選択科目・専門とする事項」と「経験年数」です。
「受験部門・選択科目・専門とする事項」は、自分の適切なものを記載します。
例えば「環境の会社に勤務して環境対策を業務にしていても、環境機器開発を主担当にしていれば環境部門で受験でなく機械部門で受験したほうが良いかもしれません。適切な部門を選択してください。
あるいは、選択科目では、建設部門に建設環境があります。建設環境で受験したほうが良いかもしれません。専門とする事項も重要です。十分に検討することが重要です。
なぜ重要かというと、口頭試験の時に「○○部門であれば合格ですが、××部門の技術士としては不合格です」となるからです。
経験年数は、なるべく最大限に記載します。経験が長いほど技術士としての経験が長いと判断されるからです。
次に、「業務経歴票」で一番大事なことです。
「業務経歴票」では、試験官に「技術士にふさわしい立派な経歴の人物」と思ってもらうことが重要です。なぜなら、「経験不足=不合格」だからです。
技術士にふさわしい経歴を記載する中で質問してほしい内容を織り込んでいきます。そしてなるべく目立つように記載します。
目立つように記載するには、手書きが良いです。手書きであれば、文字を濃く書いたり少し大きく書くなどのテクニックが使えます。
もちろん、すぐれた経験であることを表現するのが一番大事です。充実した経験を記載してください。
このテクニックを駆使して、合格できる「受験申込書と業務経歴票」を記載してください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
合否に大きく影響する「受験申込書と業務経歴票」の作成は、まず業務の棚卸から。
JESでは、技術士セミナーが開始されました。これから5月連休直前までの約1カ月で技術士試験の「受験申込書と業務経歴票」を作成します。
なぜこれだけ時間をかけて作成するかと言いますと、合否に大きく影響するからです。
「受験申込書と業務経歴票」の作成は、まず業務の棚卸から始めます。
そして棚卸が終わると、どのような技術的体験論文を書く予定か考えます。私の時は、技術的体験論文の下書きを作成しました。
次に「受験申込書と業務経歴票」の下書きを作成して、口頭試験で質問されそうな内容をピックアップします。
また質問してほしい内容が、目立つように記載できるか検討します。
以上を考慮して、第一回目の「受験申込書と業務経歴票」の作成を行います。
この第一回目の「受験申込書と業務経歴票」を現役の技術士に見てもらって講評を戴きます。
講評を織り込んで第二回目の「受験申込書と業務経歴票」を作成して再点検し、問題内容であれば、清書に取り掛かります。
以上が、試験官が合格させたくなる受験申込書と業務経歴票の作成方法です。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
口頭試験で質問される内容は、受験申込書や業務経歴票を確認しながらとなります。
いよいよ技術士第二次試験の受験期間が始まりました。通常の資格試験では、筆記試験に合格すれば良いのですが、技術士第二次試験は違います。
口頭試験が12月~1月にあります。この口頭試験で重要視されるのが、受験申込書と業務経歴票です。
受験申込書や業務経歴票と技術的体験論文が不一致だと不合格になります。
また、口頭試験で質問される内容は、受験申込書や業務経歴票を確認しながらとなります。そのため、適切な受験部門・選択科目・専門とする事項でなければなりません。
その内容も技術士としてふさわしい経歴である必要があります。(受験者は、すでに技術士と同等以上の経歴が必要です)
合格する人の多くは、受験申込書と業務経歴票の作成に1~2か月を使います。
また高度なテクニックとして、口頭試験で質問してほしい内容を業務経歴票に書き込むことも重要です。
試験官が「合格させたい」と思う受験申込書と業務経歴票を作成して技術士第二次試験の合格を勝ち取りましょう。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
難解な内容を分かりやすく簡潔に記述してこそ合格点になります。
技術士試験に合格できる人は、難解な技術を論文に書く人で無い(分りやすい技術を書く人)です。
なぜかと言いますと、技術士は、技術のプロコンサルタントです。技術が専門でない人に対して、有益な技術をプレゼンテーションする技術者です。
そのため、難解な説明を記述する技術者は、技術士として失格です。難解な内容であっても分かりやすく簡潔に記述してこそ、技術のプロコンサルタントです。
技術士試験においても、難解な論文記述で試験に臨むのでなく、分かりやすい論理だてた論文記述で試験に臨んでください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
技術士になってやりがいのある技術者人生を過ごす。
技術士は、下記のURLによると平均年収が、552.5万円です。薬剤師や獣医師とほぼ同等の評価とされています。
http://nensyu-labo.com/2nd_sikaku_nensyu.htm
数値は、個人差が大きくて552.5万円があくまでも平均値です。
と言いながらも現役の技術士である私が感じるに「サラリーマン時代より良いような気がする」と思っています。
ただ技術士の最大の魅力は、やりがいのある仕事ができる事にあります。企業内技術士であれば、技術士として処遇されて良い仕事を進める事が出来ます。
また、独立技術士であれば、自分で仕事を選ぶことができます。まさに、技術士は、やりたい仕事ができる環境を手にすることができます。
皆さんも、技術士になってやりがいのある技術者人生を過ごしてください。
新刊を発行してさっそく質問反響がありました。
新刊を発行してさっそく質問反響がありました。反響があるのは、うれしいですね。
また、今回質問された方は、今年どうしても合格するという意気込みが満ち溢れた方で、こちらも真剣に対応させていただきました。
技術士という難易度の高い資格では、どうしても合格するという意気込みがなければ合格できません。
JESでは、合格したいと思われている皆さんを積極的に応援しています。
頑張ってくださいね。
「どのように高等の専門的応用能力を論文で表現するか」が重要です。
いままでの受験生を見て感じる事を述べてみます。
いままでの技術士を受験する人のほとんどは、専門知識が十分あると感じています。このコラムを読まれている人(あなた)も、おそらく専門知識は問題ないと思います。
ですが、筆記試験で必須問題や選択問題で不合格になったり、口頭試験の質疑で不合格になります。
この不合格になる原因のほとんどが、専門知識の不足によるものでなく、別の事が原因です。
原因である別の事、それは、表現方法です。文書表現で「どのように高等の専門的応用能力を論文で表現するか」が不適切の場合、不合格となるのです。
高等の専門的応用能力を論文で表現する方法は、先輩技術士に論文を添削してもらうのが一番の近道です。ぜひ筆記試験の受験前に複数回の添削を受けることをお勧めします。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
試験に合格する人は、知識豊富で未知のことに挑戦的で指導的な人物
技術士試験は、技術士としてふさわしい人かを確認する試験だと述べました。
皆さんの考える技術士は、どのような技術士ですか?
知識豊富で未知のことに挑戦的で指導的な人物と思いませんか?
本当にそのような人物かどうかは別にして、そのような人物になろうとしている人であるべきと私は考えています。
みなさんも、試験に合格する目標として努力してください。
では、一発合格を目指してがんばりましょう。
「受験部門・選択科目・専門とする事項」を正しく選択してください。
受験申込書で重要なことの1つが、「受験部門・選択科目・専門とする事項」を何にするかです。
10人に1~2人が、「受験部門・選択科目・専門とする事項」を間違えています。
これを間違えると、試験に合格できません。なぜかを身近なスポーツを例に説明します。
サッカーが専門のスポーツ選手が、キックがうまいからといってK-1に出場して優勝を狙うことができるかです。
このように選択を間違えるとよくない結果を招きます。技術士試験では、不合格です。
皆さんは、正しく「受験部門・選択科目・専門とする事項」を選択してくださいね。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
技術士を簡単に合格する人になるにはどうするか。
今日は、技術士を簡単に取れる人になるにはどうするかを考えてみます。(といっても、難しい試験なので簡単でないですが)
いままで説明してきたように、技術士の試験目的は、技術士法第二条に適合している人かどうかを確認する試験です。
そのため、技術士法第二条に適合した人物になれば、簡単に合格できることになります。
その人物とは、「論理的に物事を考え、計画的にプロジェクトと進め、全体を統率する高級技術者」です。
すなわち、誰もが認めるプロの技術者になれば、技術士に合格できることになります。すなわち、普段の業務を立派にこなしていれば、技術士の勉強になるのです。
「あまり勉強しなくても合格できました」と言っている合格者の真意がここにあります。
皆さんもまねをするとよいですよ。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
技術士に合格しやすい人の特徴とは。
今日は、技術士に合格しやすい人の特徴を話してみたいと思います。
まず例によって、技術士法の第二条を見てみます。
(定義)
第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。
この条文のすべてに当てはまるのが技術士ですが、ここで特に重要なのが、マーキングをした部分です。
すなわち
1、高等の
2、専門的
3、応用能力を
4、必要とする事項
5、指導の業務
となります。これに当てはまるのが、プロジェクトのリーダー的立場のできる人です。
すなわち、合格しやすい人は、プロジェクトのリーダーとしての考えを持てる人になります。
技術士が社内で活躍できるのは、プロジェクトのリーダー的考えで行動できるからとなります。
皆さんも、技術士を取得して、活躍していただければと思います。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
実力がありながら合格できない人の特徴
皆さんは、実力があれば、必ず合格できると思いますか?
答えは、Yes と言えますが、 Noとも言えます。
例えば、博士号を持っている人は、必ず合格するかというとそうでもありません。博士号を取得している人そのものが、世の中で少ないので、統計値があるかどうか不明ですが、それほど高い合格率で無いような気がします。
優秀な研究成果を出されている人の陥りやすいのが、研究論文で技術士を受験することです。
あるいは、国際特許を論文にして技術士を受験することです。
論文そのものは、すぐれているのですが、技術士として求められている論文と目的が違います。
技術士の論文は、実務家としての論文です。ぜひ、目的に合った論文を作成して一発合格いたしましょう。
ガリレオやコペルニクスは技術士に不合格です
受験生の多くの人が、「試験の回答は、正しいことを書けば良い」と考えています。
確かに多くの場合はその通りです。「間違ったこと」を書けば不合格になるのが普通です。
でも本当にそうでしょうか?
「正しいこと」と「間違ったこと」をだれが判断しているのでしょうか?
判断するのは、採点官です。採点官は、元をたどると国からの委託を受けて採点します。
すなわち国の判断を基にして採点しています。よって、国の判断と自分の判断が違う場合は、論文の表現に十分注意する必要があります。
例えば、国は、「地球温暖化は、対策すべき問題」としています。ですが、対策不要としている学者もいます。おそらく対策不要としている学者は、技術士試験を受験しても不合格になります。
この地球温暖化は、国の意見が多数派にあります。
ですが、国が少数意見の場合もあります。例えば、薬害問題の場合は、国が少数派の時がありました。
国が少数派の場合に、技術士試験で回答するときは、いずれの意見にも偏らない両論併記が良いと考えます。(ご自身の意見が違っているとしてもです)
なぜなら、採点する基準が国にあるからです。
地動説を唱えたガリレオやコペルニクスなどの偉大な学者は、技術士試験を受験すると「周りが理解できないがゆえに」不合格になると思います。(コペルニクスなどは、当時「宗教裁判」を受けたそうです)
もっとも我々は、ガリレオやコペルニクスほどの天才でありませんので、国の意見のほうが正しいと思いますが。(いままでの考えを変えるような、最先端の研究をされている人は、注意が必要です)
技術士においては、独学をお勧めしません。
試験勉強で、独学をする人がいます。
技術士においては、独学をお勧めしません。
なぜなら独学に向いている試験は、暗記を重点にした試験です。しかし、技術士は、暗記をあまり必要としません。
技術士の試験は、考え方を問う試験です。考え方を磨くには、いろいろな人(できれば先輩技術士)と意見を交換して、自分の考えを固めていくのが試験勉強になります。
そのため、独学よりもともに勉強するほうが合格しやすくなります。受験仲間を探して、ともに勉強して一緒に合格しましょう。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
試験問題分析資料の表紙と内容が完成しました。
やっと平成19年から平成21年までの試験問題の分析が完成しました。平成19年から平成21年までの試験は、新試験制度での試験です。
表紙は、Topページの謹呈書籍に掲載しました。確認してください。
さて平成19年から平成21年までの試験問題は、言い換えれば、平成22年度にどのような問題が出るか、一番参考になる試験です。
資料には、今年の試験に出そうなキーワードを問題文で太字にして表示しました。また、キーワードのまとめ方も参考例で付けました。
この資料を利用して、今年の合格を勝ち取ってください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
技術士試験では、採点してもらえる論文を書くことが重要。
皆さんは、筆記試験の採点を何人で実施していると思いますか?
採点官の人数は、公表されていて各部門選択科目で数名と少人数です。そして、一人で百名以上の受験生を採点することも普通のことになります。簡単にするため、一人で百名を採点すると考えてください。
採点官は、皆さんが一日かかって作成した回答論文をどの程度の時間で採点すると思いますか?
極めて短時間で採点します。
短時間で、どのように回答したかを把握するため、読みやすい回答は、高得点になります。
技術士試験では、採点してもらえる読みやすい論文を書くことが重要です。
皆さんは、「読みやすい論文とは何か」を考えて回答する必要があります。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。
自分のキャリアーと去年の問題を確認して技術士試験に一発合格を目指しましょう。
技術士試験でどの部門を受験するかは、難しい選択です。自分の進みたい方向があるでしょうし、いままでのキャリアーもあるでしょう。
私がお勧めするのは、去年の問題を確認して決める事です。去年の問題を見て、「これなら解ける」と思う部門を受験するのが一番良いです。
受験生で、1割~2割の人が、受験部門の選択でもったいないことをしている人がいます。
自分のキャリアーと去年の問題を確認して、技術士試験に一発合格を目指しましょう。
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