坂林和重の技術士試験コラム
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「受験申込書と業務経歴票」の重要性について。
きょうは、「受験申込書と業務経歴票」の重要性について、話してみたいと思います。
【1】重要性を理解している人は、約半数。
皆さんは、「筆記試験」については『重要だ』と理解しています。ですが、「受験申込書と業務経歴票」の重要性を理解している人は、約半数にしかなりません。
この違いは、「筆記試験」では合否通知が発行されるのに対して、「受験申込書と業務経歴票」で合否通知が(見かけ上)発行され無いことに起因していると思われます。
【2】「受験申込書と業務経歴票」の不十分で不合格が判明するのは、翌年の3月。
「受験申込書と業務経歴票」は、12月に行われる口頭試験の時に合否判定されて翌年の3月に合否通知が発行されます。この時に不合格者は、「面接で質疑応答が悪かったから不合格」と思っていますが、「受験申込書と業務経歴票」で不合格の人も含まれています。
3月に受け取る合否通知で「Ⅰ.受験者の技術的体験を中心とする経歴の内容と応用能力(経歴及び応用能力)」の項目で不合格の人が、「受験申込書と業務経歴票」で不合格に該当します。
【3】場合によって「技術的体験論文」を書けなくなる。
またさらに、「技術的体験論文」は、「受験申込書と業務経歴票」で記載された内容でしか作成できません。もし「受験申込書と業務経歴票」に未記載の内容で「技術的体験論文」を作成すると、不合格の可能性が、極めて高いです。なぜなら、業務経験の無い「技術的体験論文」を作成した受験生は、設問に不適合として合格にできないからです。
【4】試験官は、技術士にふさわしい経歴の持ち主を合格させる。
そして試験官が「受験申込書と業務経歴票」で確認している内容は、直近7~10年間の業務を見て、技術士にふさわしい経験の持ち主かどうか判定しています。このときに、「受験申込書と業務経歴票」の内容が、技術士にふさわしくない場合、不適格として不合格にします。試験官は、受験生の「受験申込書と業務経歴票」を技術士法の条文に照らして判定しています。
【5】以上から「受験申込書と業務経歴票」は、最重要書類です。
以上のように【1】~【4】の項目をクリアする「受験申込書と業務経歴票」を作成することは、技術士試験に合格するうえで最重要となります。JESでは、2か月かけて「受験申込書と業務経歴票」を作成します。皆さんも十分な準備をして作成してください。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。