技術士試験専門予備校 全部門 完全対応宣言
JESは技術士試験専門予備校として、全部門(21部門)の合格ノウハウを教えることを宣言いたします。【代表取締役:坂林和重】

坂林和重の技術士試験コラム

今のお勧めコース

考え方試験と知識試験

2024.02.06

【コラム本文】考え方試験と知識試験

技術士試験は、知識試験で無く考え方試験です。このことが、技術士試験を難易度の高い資格にしている大きな要因です。

また何年も勉強して合格できず挫折する人の大部分が、知識試験考え方試験の違いを理解できないことに原因があるようです。

知識試験大学入試試験や一般の資格試験の例でも分かるように、大量の理論や知識を正確に覚えることが要求されます。そのため、睡眠時間を4時間にして勉強している人は合格できて、睡眠時間を5時間にして勉強している人は不合格という「四当五落」という言葉もありました。

考え方試験違います。特に技術士試験は、知識をそれほど要求しません。ベテラン技術者として知っているべき知識があれば問題ありません。知識を覚える必要が無いので、勉強時間は、あまり必要ありません。

挫折する人で不足しているのは、持っている知識をどのように使うか、考え方です。一言でいえば、論理的思考力です。論理的思考力は、大学入試試験と同じ方法で勉強しても身に付きません。勉強時間と合格率は、比例しません。

「知識試験」と「考え方試験」の違いを理解して一発合格しましょう。

平成24年度無料セミナー開始

きょうから2024年7月15日(月・祝)の第2次筆記試験まで160日です。

<第一次試験>今日の第一次試験 です(今日は、トンネルに関する問題です)

2024年の試験日である2024年11月24日(日)第1次試験日まであと292です。2024年は、ぜひ合格しましょう。

さて、JESでは、第一次試験の過去問題も分析しています。繰り返し出題される問題を知りたい人は、動画ページ(←ここをクリック)から確認してください。

第一次試験の勉強用に基礎科目、適性科目、専門科目(機械部門、電気電子部門、建設部門、環境部門、上下水道部門)について第一次試験の動画をvimeoにUPしています。 2023年の合格を目指している人は、vimeoに登録して視聴してください。

もしご視聴されたい人は、下の科目名をクリックしてご覧になってください。

基礎科目(←ここをクリック)

適性科目(←ここをクリック)
機械部門(←ここをクリック)
電気電子部門(←ここをクリック)
建設部門(←ここをクリック)

環境部門(←ここをクリック)

上下水道部門(←ここをクリック)

 

では、今日のコラムです。さて今日の第一次試験の問題 です。(今日は、環境に関する問題です)

 

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皆さん
JES講師、環境部門 一次試験講師の濱崎です。

今回取り上げるのは、 
(地球環境の保全×越境汚染×酸性雨×基礎知識)の
マトリックスセルに分類される平成30年3-7番からの出題です。
3 -7 酸性雨に関する次の記述のうち,最も不適切なものは
どれか。

(1)工場や自動車から排出された二酸化硫黄(SO2)や
窒素酸化物(NOX)は,光化学反応によって大気中に
生成された水酸化ラジカル(・OH)等の酸化性物質により,
硫酸や硝酸という強酸に変換される。

(2)大気中にはアンモニアや炭酸カルシウムなどの
塩基性物質が存在し,これらの物質は硫酸や硝酸を中和して,
硫酸アンモニウムや硝酸アンモニウムなどの弱酸性の塩,
硫酸カルシウムや硝酸カルシウムなどの中性の塩を生成し,
地上へ沈着する。

(3)大気中の汚染物質の地上への沈着には乾性沈着と湿性沈着の
2つの過程がある。

(4)湿性沈着とは,大気中の汚染物質が雨水に溶解した形で
地上に沈着する現象を指す。「酸性雨」という環境問題では,
湿性沈着による酸性物質の沈着が問題となる。

(5)酸性雨による影響としては,土壌の酸性化による森林の
衰退,湖沼の酸性化による陸水生態系の被害,銅像等や
建造物の損傷等が指摘されている。

解答(4)

(4)「湿性沈着とは,大気中の汚染物質が雨水に溶解した形で
地上に沈着する現象を指す。「酸性雨」という環境問題では,
湿性沈着による酸性物質の沈着が問題となる。」の不適切箇所は
「酸性物質の沈着が問題となる。」で、「酸性物質による森林の
衰退や生物への影響が問題となる」が適切な表現です。
湿性沈着とは汚染物質等が雲を作っている水滴に溶け込んで、
雨、雪、霧などとして地上に戻ってくることをいいます。
酸性雨は、大気中の硫酸や硝酸が雲を作っている水滴に
溶け込んで、雨となって地上に戻ってくることです。
酸性雨は酸性物質の沈着が問題でなく、酸性物質による
森林の衰退や生物への影響が問題です。

環境部門の受験対策は頻出過去問の演習が重要です。
(地球環境の保全×越境汚染×酸性雨×基礎知識)の
マトリックスセルに分類される問題は、本問題に加え、
平成25年の3-20にも出題されているので併せてご確認下さい。

以上

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では、次の試験での合格を目指して頑張りましょう。このコラムは、拡散希望です。 1人でも多くの人に技術士になっていただきたく思います。このコラムが、読者の励みになればと思います。 転記転載転送をよろしくお願いします。