坂林和重の技術士試験コラム
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「受験申込書と業務経歴票」は、技術士受験で一番重要な書類です。
みなさんは、「受験申込書と業務経歴票」の重要性について理解されていますでしょうか?
多くの受験生は、「記入漏れや記載ミスが無ければ良い」と考えています。それは間違った理解の仕方です。
「受験申込書と業務経歴票」は、技術士試験で作成する一番初めの書類です。そのため以降の書類作成の全てに影響します。
まず「受験申込書」に「受験部門・選択科目・専門とする事項」を記載します。すると、「業務経歴票」は、「専門とする事項」に一致した業務経歴を記載する必要があります。
例えば、「専門とする事項」で道路工事の専門家と記載して受験するのであれば、「業務経歴票」に道路工事の経験が豊富で無ければなりません。経験の無い事を専門家と記載できないのです。
また経験が豊富という内容も吟味する必要があります。受験条件の経験年数4年や7年が、「専門とする事項」で満たされている事が必要です。記載内容も、技術士法第二条を満足させる必要があります。技術士にふさわしい経験内容が必要です。
筆記試験においても、受験申込書で記載した「受験部門・選択科目」で解答できる問題なのかを吟味必要です。過去の問題を数問解答してみると判断できると思います。
さらに、技術的体験論文です。技術的体験論文は、「受験部門・選択科目・専門とする事項」に一致する必要があります。論文に記載できる専門とする事項の経験がなければ、技術士に成れません。
そして技術的体験論文と業務経歴票も一致する必要あります。業務経歴の中から技術的体験論文を記載する必要があるからです。年数もなるべく最近の経験を記載するほうが良いです。
最後に口頭試験です。口頭試験でも「受験申込書」・「業務経歴票」・「技術的体験論文」の一致した説明が求められます。同じ人が受験するのですから、説明の時に一致していることが求められます。
以上から「受験申込書と業務経歴票」が、すべての書類に影響するのが理解できたでしょうか?
では、合格に向けてがんばりましょう。