坂林和重の技術士試験コラム
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技術士論文は、他の論文と異なります。
2017.08.08
論文は、分野によって書き方が異なるというのをご存知でしょうか?
学会論文:論文と言えば多くの人は、学会論文を思い浮かべます。学会論文は、事実と論理的説明から構成されます。そのため、技術士論文と書き方が異なります。学位論文も同じです。
特許:特許申請は、なるべく申請範囲を広く取ります。そのため、抽象的な表現になりがちです。また法律に基づく申請なので、定型的な構成となります。特許申請も技術士論文を書き方が異なります。
司法試験:司法試験は、4回試験があります。そして2回目の試験が論文試験です。司法試験の論文は、起転承結で記述されます。起承転結でなく起転承結です。転の位置が違います。司法試験において転は、反論が記述されます。そのため、司法試験も技術士論文と書き方が異なります。
その他:上申書・報告書・規格書・マニュアルなどは、論文と分野が異なります。そのため、当然ですが、技術士論文を書き方が異なります。
私が考える技術士試験の論文に近いのは、プロジェクトの実現可能性を検討するフィジビリティスタディ(F/S)レポートです。F/Sレポートを書きなれている人は、比較的早く技術士論文の記述法を理解できるはずです。
参考にしてください。