坂林和重の技術士試験コラム
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技術的体験論文は、技術士らしい考え方を記述した論文に仕上げて。
2010.08.26
技術的体験論文で重視されるのは、技術士にふさわしい考え方をしているかどうかです。
多くの人は、結果を重視して技術的体験論文を書かれていますが、結果はそれほど重要でありません。
どのような素晴らしい結果があったとしても、それが、偶然の結果であれば、技術士になれません。
重要なのは、結果に至るプロセスで「どのように考えたか」です。
「どのように考えたか」⇒「技術士にふさわしい考え」⇒「技術士試験合格」となります。
そのため「数年以内で画期的な業績が無いので論文にするネタは無い」と悩まれる受験生もいます。
そのようなはずはあません。何も仕事をしていなければ別ですが、一生懸命仕事をしているはずです。
ベテラン技術者がなしえた「良い結果」であれば、技術的体験論文のネタになる可能性が十分あります。
考え方によっては、「悪い結果」であっても、技術的体験論文のネタになる可能性がありますが、「失敗ネタ」は、避けた方が無難だと思います。(良い考え方をすれば、良い結果を期待しますので)
そのため(1)どのように考え、(2)どのような結果が出て、(3)将来的にどのような事が期待できるか、を意識して考えを記述するとよいでしょう。
技術的体験論文は、良い結果だけを記述する論文で無く、技術士らしい考え方を記述した論文に仕上げてください。
では、一発合格を目指しましょう。