坂林和重の技術士試験コラム
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優れた解答でも不合格になる人がいる。それは。
試験問題を見た時に試験問題を勝手に解釈して自分で問題を作る人がいます。今日は、問題を勝手に自分で作る人について書いてみます。
「自分で問題を作る人」と書くと「私は違う。そんな人がいるのだろうか?」と思う人が多いと思います。ですが、自分で問題を勝手に作る人は、かなり多いです。3人いれば、1~2人は、自分で勝手に問題を作ってしまう人です。
例えばです。「鹿児島県から北海道の釧路まで出張したい。最短時間で乗換回数最小の電車経路を教えてほしい」と質問された場合を考えて下さい。普段の業務でも良くありそうな例だと思います。貴方は、どのような解答を考えますか?
貴方は、次のように考えると思います。「鹿児島県から北海道の釧路まで移動するのであれば電車は、不適当である。飛行機でもLCCを使えば、安く・早く・便利である。」そして貴方は、最適なLCCの移動方法を質問者に解答するのです。
確かにLCCは、合理的で良い方法です。貴方の解答は、実務においては、良いかもしれません。ですが、試験においては、ダメなのです。おそらく即刻不合格です。試験官は、次のような採点表を準備するかもしれません。
No | 判定項目 | 配点 | 得点 |
1 | 電車で目的地まで移動できるか? | 50 | 0 |
2 | 電車の最短時間か? | 30 | 0 |
3 | 電車の乗換回数最小か? | 20 | 0 |
合計 | 100 | 0 |
貴方の解答は、上記の判定項目を全て0点です。すなわち貴方は、質問に答えて無いのです。自分で勝手に問題を作り解答したことになるのです。
上記のような解答をする人は、非常に多いです。3人に1~2人です。試験官が求めているのは、貴方の最適と思う解答ではありません。試験官が最適と思う解答を求めています。すなわち、試験官が何を求めているかを考える必要があります。
貴方は、質問されて無い事を解答しては、ダメです。質問された事だけを適切に解答してください。不要な事を解答した時に貴方は、「問題を正しく理解できない人」と判定されて不合格になるのです。
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