坂林和重の技術士試験コラム
今のお勧めコース
どれだけ勉強しても不合格の人がいる。それは。
2015.05.09
受験生で勉強の方向性を間違えると勉強をすればするほど合格から遠ざかる人がいます。今日は、そんな話をしてみたいと思います。
先日見かけたのですが、一生懸命勉強されている人から質問が来ました。内容を見るとかなり高度な内容でした。必死で勉強されていると実感すると同時に「この人は、当分合格できない」と感じました。合格できない理由は、技術士に求められている能力を理解できて無いからです。
まず技術士の役割を考えてみます。技術士は、実務家であり研究者でありません。研究者でも構いませんが、実務家であることは、必須条件です。
例えば、技術士の業務を考えてみて下さい。技術士は、政治行政にあっては、市長や知事などへ技術的な助言をしたり技術的リーダーとして政治や行政を支援する人です。また、企業においては、会社経営者に対して技術的な助言をしたり技術的リーダーとして企業の技術活動を担う人です。さらに具体的に説明すると、市長・知事・会社経営者に対して高度な理論や計算式を説明する人は、不合格だと言う事です。
合格する人は、高度な理論や計算式を説明せずに同じ内容を一般大衆でも理解できるように説明する人です。聞き手に高度な専門知識を要求するのは、普通の技術者です。一般の人に理解できるよう説明するのが、技術士です。
そのため、JESでは受講生に「配偶者に説明して理解出るか確認してください」と指導しています。
今年の技術士試験の合格を目指す人は、上記をよく理解して勉強して下さい。
では、「最短合格」を目指して一緒に頑張りましょう。