坂林和重の技術士試験コラム
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技術士試験の予想問題と求められる技術士は。
ときどき予想問題で勉強しようとする人がいます。予想問題で勉強する人は、ほとんどの場合不合格になります。今日は、予想問題の是非について書いてみます。
まず、予想問題による勉強とは、「この問題と模範解答を暗記すれば合格できる」という勉強法です。確かにこの勉強法が成り立つ試験があります。それは、専門知識を確認する資格試験や大学入学試験などです。これらの試験は、暗記力が重要な試験です。知っていれば合格できて、知らなければ不合格になります。よって、合格するために多数の問題と模範解答を暗記して受験します。
しかし、技術士試験は、専門知識・応用能力・課題解決能力を確認する試験です。暗記の通用する専門知識は、試験の一部でしかありません。まして、試験問題は、予想問題と無関係に毎年新作されます。そして、ほんの少しでも違えば、全く違う解答を求められます。例えば、「〇〇について知るところを述べよ」「〇〇について考えを述べよ」「〇〇について課題を述べよ」「〇〇について問題点を述べよ」などほんの少し違うだけで全く違う解答になります。
例えば、知るところを述べよでは、知ることを記述する必要があります。考えを述べよでは、考えを記述する必要があります。課題や問題点も同様です。それぞれ求める解答が違うので、違う解答になります。
すなわち予想問題は、一字一句的中して初めて役に立ちます。ですが、試験問題の事前漏洩でもない限り一字一句的中することなどあり得ません。勉強は、的中率を狙うギャンブルではないのです。能力アップが勉強の目的です。
まして、試験実施側が求めているのは、予想問題の的中率で無く技術士にふさわしい人材です。よって正しい勉強方法は、貴方がどのような問題が出題されても合格できる技術士にふさわしい人材になる事です。その勉強の一つが、現役技術士とのディスカッションによる意見交換です。
もし貴方が、技術士試験に一発合格したいのであれば、シッカリと現役技術士と1対1で勉強をしてください。
では、「最短合格」を目指して一緒に頑張りましょう。