坂林和重の技術士試験コラム
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技術士試験は、専門知識だけでは合格できない。
きょうは、人格や考え方が、技術士試験に大きく影響すると言うのを説明したいと思います。
さて貴方が今までに受験してきた試験は、知識の有無を確認する試験だったと思います。例えば、「大化の改新は、何年の出来事ですか? 酸素の分子量は、いくつですか? ピタゴラスの定理を証明しなさい」等です。これらの問題は、知っていれば解答できて、知らなければ解答できません。すなわち、知識の有無を確認する問題です。大学受験の神様と言われている和田秀樹氏は、数学ですらも知識の有無を確認する暗記問題であると言っています。すなわち、貴方が今までに受けてきた試験のほとんどは、暗記試験です。
しかし、技術士試験は、違います。必須科目(択一式)は、暗記試験ですが、選択科目(記述式)は、考え方試験です。場合によって技術士にふさわしい人格を確認します。
何故かと言うと、選択科目(記述式)は、論文試験です。貴方の論(考え方)を文(文書)にするのが、論文試験です。試験官は、貴方の考えが、技術士らしい考えかどうかを確認します。口頭試験でも同様です。例えば、「貴方の業務で倫理的に気になる事がありましたか?」等が、質問されるときがあります。すなわち、受験生の倫理観など人格を確認しているのです。この時に「私は悪くないけれど、あいつが悪い」等の他責にする人は、技術士にふさわしくないとして不合格となります。すなわち、他責にする人は、技術士(=技術責任者)にふさわしくないと言う事です。他責にする人は、技術士試験に不合格と考えます。
貴方は、どうですか? 例えば、10月30日の筆記試験の合格発表で残念な結果になった時に何が原因だと考えますか?
もし自分が原因(自責)だと思う人は、近いうちに合格できると思います。ですが、自分以外が原因(他責)だと考える人は、合格までまだ遠いと思ってください。一番多い他責は、「業務が、忙しいから勉強できなかった」です。周りの人の責任にしてはいけません。勉強の責任者は、貴方です。技術士試験は、技術責任者にふさわしい人材かどうかを確認する試験です。
では、「最短合格」を目指して一緒に頑張りましょう。