坂林和重の技術士試験コラム
今のお勧めコース
専門知識豊富で合格を考える人は、永遠に不合格です。
貴方は、専門知識豊富な技術者であれば、技術士試験に合格すると思っているだろうか? もし貴方が、「専門知識豊富な技術者は、技術士試験に合格できる」と思っていたら、8月3日(日)の試験は、不合格です。技術士試験に合格するには、専門知識だけではダメだと言うのを説明したいと思います。
まず技術士と他の資格を比較して頂きたいと思います。例えば、ビルの強度や構造計算について専門家と主張する技術士と建築士の違いを考えてみてください。もし2つの資格が、同じであれば、どちらか片方の資格は不要なはずです。同じ専門家と言いながら何故それぞれの資格があると思いますか?
さらにです。技術士の部門で情報工学部門と似ている資格に高度情報処理と言う国家資格があります。情報工学部門と高度情報処理の試験で同じ問題として「〇〇の業務に必要なアルゴリズムを考えなさい」と言う問題が出題されたとします。貴方は、同じ解答で両方の資格に合格できると思いますか? もし同じ解答で両方の資格が合格できるのであれば、どちらか片方の資格は、不要だと思いませんか?
上記以外でも同じ分野の資格があります。エネルギーの専門家としての技術士とエネルギー管理士です。分析の専門家としての技術士と計量士です。経営工学の専門家としての技術士と中小企業診断士です。
技術士試験は、21部門・約90の選択科目・約900の専門事項で日本に存在するほぼすべての技術を網羅しています。そのため、必ずほかの資格試験に同じ分野があります。
技術士と同じ分野の専門家の試験は、専門知識豊富な技術者であるか、専門知識不足の技術者であるかを判定しています。しかし、技術士試験は、専門家として必要十分な専門知識が有れば、専門知識についてはそれ以上を求めていません。技術士試験で求めているのは、専門知識・応用能力・課題解決能力・論理的思考力の総合力なのです。
貴方が、専門知識だけを豊富にして技術士試験に合格しようと考えているのであれば、技術士試験に永遠に不合格です。
上記の意味が理解できない人は、試験までの1週間で技術士試験を充分研究し理解してください。まだ間に合いますが、余裕はありません。
では、「最短合格」を目指して一緒に頑張りましょう。