坂林和重の技術士試験コラム
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業務棚卸は、目的を考えて実施して下さい。
試験センターが公表している「受験案内」には、口頭試験で「受験申込書及び業務経歴票」を見ながら下記を試問すると記載しています。
Ⅰ 受験者の技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力
① 経歴及び応用能力 [ 60点 ]
貴方は、この項目に合わせて業務経歴を棚卸しているでしょうか? 貴方が受験条件の何年間の経歴で受験するかは、解りません。でが、少なくともその年数にプラス2~3年間は、上記条件を満足させるのがお勧めです。
例えば、経歴7年間で受験する人は、今年からさかのぼって7年前まで応用能力の有無を確認されます。もし10年前に会社に入社した人は、「入社して3年目からベテランと同等の応用能力があった」と説明できる必要があります。
入社の3年目からベテラン技術者と同等に応用能力を発揮しているのを業務経歴票に記載するには、かなりの裏付けを必要とします。裏付けとしては、どのような業務をどのような立場で実施して、どのような成果が出たかを具体的に記述する必要があります。もちろん応用能力を発揮できる立場は、責任者的な立場でなければなりません。入社3年目の技術者が責任者であると説明できるのは、どのような内容か十分検討してください。
これが、業務経歴20年以上の人は、7年前といえば入社13年目になります。入社13年目であれば、責任ある立場で業務を実施していると考える事ができます。試験官は、安心して合格判定ができると思います。貴方は、「入社13年目で〇〇の責任者として業務を行った」と説明すれば良いと思います。
以上を考えて貴方は、経験年数に合わせた業務経歴の棚卸を行ってください。
では、「最短合格」を目指して一緒に頑張りましょう。