坂林和重の技術士試験コラム
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「問題」と「課題」の違いが理解できていますか?
今日は、「問題」と「課題」の違いについて説明します。
「問題」と言うのは、困った状態を言います。予定外の状態であり、解決すべきトラブルです。
例えば、「生活費が不足しているので収入を上げる」などが、問題です。放置しておけない困った状態です。
これに対して「課題」は、困った状態でありません。放置しておいても問題でない状態を言います。
ですが、「課題」は、より良くするために実施する夢や希望などを言います。
例えば、「生活費は足りているが、より豊かな生活をするために収入を上げる」などが、課題です。
「課題」は、放置しておいても生活できますので問題でありません。
同じ「収入を上げる」を例に課題の例を揚げてみると次のようになります。
「毎月海外旅行へ行きたい・別荘を持ちたい・自家用飛行機を持ちたい」など、生活を豊かにしたい夢や希望が「課題」になります。(極端な例かもしれませんが)
これにたいして、「問題」は、「今日のお米がないからスーパーへ買いにゆく・電気や電話を止められるから料金を支払う・病院へ行くためのお金を調達する」等になります。
このように、「問題」と「課題」は、もともとの出発点が違います。
「問題」は、誰でも気づきます。困った状態にあるからです。
ですが、「課題」は、ある程度見識のある人だけが考える事です。
会社でも「管理監督者は課題設定」を求められますが、「経験の少ない人では課題設定でなく問題解決」を求められます。
「課題」は、キーワードに対して今後の動向や進むべき方向性が理解できて初めて考える事が出来るからです。
皆さんは、「自分がプロの技術コンサルタントなので技術士試験に合格させてください」と主張して技術士試験を受験します。
皆さんがキーワードを三区分法でまとめるときは、「課題」を意識してまとめてください。
課題と問題の違いは、1日筆記試験対策コースで指導しています。
では、一発合格を目指して頑張りましょう。