坂林和重の技術士試験コラム
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知識や情報を理解したり暗記しても合格できません。それは。
技術士試験の勉強は、他の資格試験と勉強方法が違います。これは、技術士試験が難しいという意味でありません。他の資格試験と求められるものが違うので勉強方法が違うという意味です。他の資格試験は、講師からの知識や情報を理解したり暗記したりするのが勉強です。例えば、「水は、H2Oです」と教えられれば、これを暗記します。また、根の方程式の誘導を教われば、式を誘導できるようにします。これに対して、技術士の試験は、どのように勉強すると思いますか?
答は、考えることです。技術士試験は、考えることで勉強します。自分で考える行為が、勉強なのです。教えてもらうのは、勉強になりません。例えば、次のような問題があったとします。
【問題】人間の幸せは、お金ですか?健康ですか?それとも別の事ですか?あなたの考えを原稿用紙1枚以内に答えなさい。
この問題の答えは、いろいろあります。解答者の人数だけ正解があると言ってもよいです。お金や健康のどちらでも正解に成りえます。ですが、ただ単に「お金です」と解答すると不合格になります。考えて無いと判定されるからです。正解となるためには、試験官の納得する理由が必要です。どちらでも納得させれば、両方正解にできます。そのため、納得する理由を考えるのが、技術士試験の勉強です。どのような問題が出るか解らないので、考えて答えを出す練習をするのが、技術士試験の勉強なのです。
以上から、技術士試験の勉強は、他の資格試験のように理解したり暗記したりしてもダメなのです。この違いを理解できなければ、合格までに長い時間を必要とします。合格まで今から十年以上を必要とするかもしれません。理解せずに1~2年で合格など望むことができません。短期合格を目指す人は、しっかりと違いを理解してください。理解できれば、今年合格できます。
今年合格しますか?それとも先延ばしにしますか?
では、一発合格を目指して頑張りましょう。