坂林和重の技術士試験コラム
今のお勧めコース
平成25年度の新・試験制度に合わせた勉強法について。
平成25年度から技術士第二次試験が、次のように変わります。
現行 | 改正後 | |
必須科目 | 「技術部門」全般に わたる論理的考察力 と課題解決能力 |
技術部門」全般に わたる専門知識 |
選択科目 | 「選択科目」に関す る専門知識と応用能力 |
「選択科目」に関す る専門知識と応用能力 |
選択科目(新設) |
― | 「選択科目」に関す る課題解決能力 |
さてここで必須科目を見てみると「論理的考察力と課題解決能力」が「専門知識」に変わっています。この変化によって必須科目は、一般の資格試験と同じ知識試験に変わったと理解できます。勉強方法は、普通の資格試験と同じで対応できます。JESが推奨している三分割展開法では、「1、原理原則基礎技術」が該当します。筆記試験の時は、この「1、」の内容と比較して解答することになります。
従来の選択科目は、現行と改正後でともに「専門知識と応用能力」で変化ありませんので従来の技術士用勉強方法で問題ありません。JESが推奨している三分割展開法では、「1、原理原則基礎技術」「3、課題」「4、将来動向」が該当します。筆記試験の時は、この「1、」「3、」「4、」の内容をピックアップして解答することになります。解答方法としては、ひな型論文に部品を当てはめるイメージです。
新設の選択科目は、必須科目から「課題解決能力」を分離して新設されました。必須科目から選択科目に変更したという意味は、今までよりも専門的な範囲で「課題解決能力」を確認するという意味になります。JESが推奨している三分割展開法では、「2、問題点」「3、課題」「4、将来動向」が該当します。筆記試験の時は、この「2、」「3、」「4、」の内容をピックアップして解答することになります。解答方法としては、ひな型論文に部品を当てはめるイメージです。
以上から、平成25年度より実施される新制度の技術士試験は、三分割展開法とひな型論文で合格できることになります。ひな型論文の理解は、比較的短期間でできます。おそらく指導を受けて勉強すれば、2か月程度で理解できます。ですが、三分割展開法は、キーワード学習に利用します。キーワード学習は、下記になります。
キーワード個数
0~100個 :合格は、難しいです。
100~200個:合格の可能性が出てきます。
200~300個:合格が可能です。
300個~ :合格の可能性が極めて高いです。
300個超のキーワード個数は、指導を受けながら勉強すれば、数か月前からの学習で試験に間に合います。余裕を持って合格したい人は、数か月×2倍の期間を考えれば、大丈夫です。
ただ独学の人は、指導を受け無い分だけ学習効率が悪いので、数か月×2倍の期間を標準(最悪はもっと長期間)として勉強期間を考えたほうが良いと思います。なぜなら独学の場合、勉強のやり直しが多く発生するので2倍の余裕は、必須です。
さあ、すでに平成25年度の試験勉強は、始まっています。一発合格を目指して頑張りましょう。