坂林和重の技術士試験コラム
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独学の問題点。
今日は、技術士試験で独学の問題点について書いてみます。
通常の勉強は、未知の事を理解して記憶する作業です。技術系の資格試験の勉強で理解して記憶するのは、数式や記号やアルゴリズムなどです。その数式や記号やアルゴリズムなどは、参考書に記載されています。すなわち、技術系の資格試験の勉強は、参考書に記載されている事を理解して記憶する事です。
技術士試験において必須科目(択一式)は、普通の技術系資格試験と同じ勉強で合格できます。すなわち参考書があれば、独学できます。しかしながら、選択科目は、同じ方法で勉強できません。選択科目(記述式)の問題に対する、唯一無二の正しい意見が無いからです。暗記すべき模範解答が存在し無いからです。
例えばです。TPP(環太平洋パートナーシップ)の締結について勉強するとします。まず、数式の勉強と違い参考書がありません。そのため、社説や様々な論文を読むことで勉強します。しかしながら、社説や論文は、1つの意見であり答でありません。
さらに複数の社説や論文を読むと複数の意見を知ることができます。なぜならば、数式と違い社説や論文は、複数の違う意見があるからです。そして、受験生は、自分の理解できる意見を正しいと判断しますが、理解できない意見は間違っていると判断します。独学の受験生は、間違った意見でも正しいと判断してしまうのです。
そして、独学は、勉強のペースが遅いです。例えば、JESの受講生は、すでにキーワード学習が始まっています。勉強方法の説明を理解してキーワードの提出が始まっています。それに比べて独学の人は、進捗がバラバラです。遅い人は、まだ何も始めていません。
これらを是正するには、誰かに貴方が今やるべき勉強を指導してもらう事です。貴方の近くに指導してくれる人がいれば、ぜひ指導してもらいましょう。
では、最速合格のテクニックで合格を目指しましょう。