坂林和重の技術士試験コラム
今のお勧めコース
筆記試験の解答を見ながら諮問されると言う事は。
貴方は、口頭試験の準備資料ができているでしょうか? 今日は、口頭試験の準備資料の作成のコツについて書いてみます。
まず口頭試験は、貴方の記述した筆記試験の解答と業務経歴票を見ながら諮問します。と言う事は、一般的な誰にでも当てはまる諮問で無く、貴方個人に対する諮問が行われると言う事です。一般的資格の面接では、誰でも知っている事を知っているかどうかの確認諮問が行われます。この個人的な諮問と一般的な諮問の違いが技術士試験とその他の一般的な資格試験との違いです。
さてそこでです。貴方が何を諮問されるかを知ることが重要です。貴方が諮問される内容は、筆記試験の解答や業務経歴票を確認する事から知ることができます。例えば、筆記試験の解答は、解答の採点基準に照らして記述すべき事項があります。貴方の解答が、記述されていれば、OKです。記述されて無ければ、NGです。そして、通常と異なる事が書いてある場合に、諮問が集中します。採点基準に照らして問題のある記述に諮問が集中するのです。
以上から筆記試験の解答の諮問で模範解答を準備するには、採点基準を知っている技術者に解答を読んでもらうのが最適です。採点基準は、平成25年の試験制度改定で大きく変わりました。最新の採点基準を知っている人に解答を読んでもらってください。
それから、業務経歴票については、720文字詳細業務が諮問されると限りません。なぜなら、諮問するのは、業務経歴票であり720文字詳細業務と決められてないからです。まして、720文字詳細業務は、完璧に出来ているのが普通です。なので、別の業務を諮問する場合が多いです。割合としては、720文字詳細業務とその他の業務でほぼ半々の割合です。
そのため業務経歴では、第2・第3の720文字詳細業務を用意します。第2・第3の720文字詳細業務にも課題や現時点での評価など必ず必要な項目が複数あります。十分注意して準備してください。最近の技術事情に詳しい人に相談するのが良い方法です。
以上、筆記試験の解答と業務経歴票を見ながらの諮問は、貴方個人の事情への諮問が多いことに注意して資料を準備してください。すなわち、技術士試験は、一般論で無く「貴方はなぜそのようにしたのですか?」等の個人的諮問があると言う事です。
では、「最短合格」を目指して一緒に頑張りましょう。