坂林和重の技術士試験コラム
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技術士論文を「だ・である調」で記述する理由は。
2014.05.30
貴方は、技術士論文を書く時に「だ・である調」(常体)で書きますか? それとも「です・ます調」(敬体)で書きますか? 技術士論文は、常体で記述するのが常識になっています。何故だかわかりますか? 今日は、その理由を話してみたいと思います。
まず常体は、断定的な文章となります。そして相手に対して何かを啓示する文章に適しています。これに比べて敬体は、自身について述べたり、控えめに書く時に適しています。このように、用途が違うために常体と敬体が混在した文章は、読み難い文章となります。上司などから「どちらかに統一しろ」と言われるのは、このためです。
では、技術士論文は、なぜ常体にするのでしょうか?
その理由は、技術士法第2条にあるように技術士が、高度な専門知識を持っている指導者だからです。その指導者が、技術的な意見を述べる文章(啓示する文章)だからです。
よって、控えめ的な文章を書く敬体でなく、断定的な常体が、技術士論文に適しているのです。貴方がもし「我こそは、技術士にふさわしい人材」と考えるのであれば、技術士論文を常体で記述してください。それが、技術士論文全体の評価を決めるのです。
では、「最短合格」を目指して一緒に頑張りましょう。