坂林和重の技術士試験コラム
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理系資格と文系資格の違いについて。
きょうは、理系資格と文系資格の取得方法の違いについて、書いてみようと思います。
まず文系資格は、司法試験や公認会計士・税理士などがあります。これらの資格は、文系資格として最難関に分類されています。そして、取得するために大多数の人が、法科大学院を含めた専門学校で勉強します。資格取得した知人に聞いてみると「専門学校で勉強しない人は、ほぼゼロ。全員が受験予備校で勉強する」そうです。
これに比べて理系資格は、ほとんどの人が独学です。例えば、環境計量士やエネルギー管理士などは、独学で勉強する人がほとんどです。ただし、理系資格でも弁理士は、専門学校で勉強するのがほとんどです。弁理士は、独学取得がほぼゼロです。
文系資格を取得した知人に聞くと「理系資格の人が、独学で取得を目指す理由が理解できない」と言っていました。貴方は、このような理系資格と文系資格の取得方法の違いがなぜ起きるか理解できますか?
この違いが起きる理由は、出題される試験問題の違いにあります。文系資格試験に出題される試験問題は、専門学校で勉強した内容が試験に出ます。高校や大学で勉強する範囲からは、試験に出ません。しかし、理系資格試験に出題される試験問題は、高校や大学で勉強した範囲から試験に出ます。例えば、理系資格は、高校で勉強したピタゴラスの定理やアルキメデスの原理などを使った問題が出題されるのです。なので環境計量士やエネルギー管理士など理系資格は、独学で取得する人が多いのです。理系資格は、高校や大学の知識の積み重ねで資格取得するからです。
しかし、弁理士は、独学取得がほぼゼロです。理由は、専門学校で勉強する内容から出題されるからです。高校や大学で勉強した範囲からは、問題が出ないからです。例えば、高校や大学で勉強しない法律の条文解釈や国際条約の知識が必要だからです。そのため、弁理士資格を取得する人は、全員専門学校で勉強するのです。よって弁理士が、理系資格と言われていますが違います。弁理士は、理系資格でなく法律家になるための文系資格です。
さて、技術士試験です。技術士試験は、先日から「TPP・・・述べよ」などの例題を出しています。このような問題は、高校や大学で勉強しません。技術士試験で問われるのは、論文という文書作成力です。貴方が学校で文書作成で勉強したのは、せいぜいで読書感想文程度だと思います。論文作成の勉強は、やって無いはずです。しかも読書感想文は、添削を受けて無いはずです。教師から受けるのは、読書感想文を見てのコメントをもらう程度のはずです。なので技術士試験は、高校や大学で勉強した知識が使えないのです。
高校や大学で勉強した知識が使えない技術士試験は、弁理士と同じ
独学で合格が難しい文系資格なのです。
では、「最短合格」を目指して一緒に頑張りましょう。