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「論語と算盤」ならぬ「論語と技術士」

2014.04.10

貴方は、論語を知っていると思います。約2500年前の中国で孔子とその弟子の言葉を書き残した古典です。子とは、先生という意味です。よって孔子とは、孔先生と言う意味です。孔子は、生涯で約3,000人の弟子を育てました。

時代劇などの寺子屋で子供たちが、「子曰く(しいわく)・・・」と読んでいるあれです。

論語の中にいくつか学問についても書かれています。その1つで、下記があります。

子曰、「不憤不啓、不不発。挙一隅不以三隅反、則不復也」。

子曰く、「憤せざれば啓せず、せざれば発せず。一隅を挙ぐるに、三隅を以て反せざれば、則ち復びせざるなり」。

(口語訳)(子曰く)「(本人が)理解しようと努力しても、思うようにゆかなくて、心がいらだつほどにならなければ、(私はその心を)ひらき導いてはやらない。(また、四隅あるものにたとえていえば)、その一隅を取りあげて教えた場合、他の三つの隅について、(自分で類推して)応答するようでなければ、二度と教え導くことはしない」と。(『論語』・旺文社)出典

ここには、2つの事が書かれています。1つ目は、自分から学びたいという強い思いが無ければ、勉強を教えても無駄だと説いています。2つ目は、1つの事を教えたら、自分で隅々まで考えなければ、勉強を教えても無駄だと説いています。

極めて厳しい孔子の言葉です。学校に通っている人にこれを求めるのは、無理があるかもしれません。できる人は、ごく一部の人で極めて優秀な学生だと思います。そのため、学生は、「教えてもらう」という姿勢で勉強しても良いかもしれません。ですが、社会人は、別です。社会人は、「自ら学ぶ」という姿勢でなければ、なりません。

学生は、能力を磨き伸ばす環境におかれています。しかし、社会人は、自然淘汰の中におかれています。孔子の言葉を理解して実践できない社会人は、一般的な技術者として埋没して消えていきます。技術士を目指す貴方は、孔子の言葉をよく理解して実践してください。埋没して消えるか実績を残すかは、貴方が決めています。

では、「最短合格」を目指して一緒に頑張りましょう。

【追記】「論語と算盤」は、渋沢栄一(←ここをクリック)という人が、論語で経営を解いた本です。