坂林和重の技術士試験コラム
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資料の提出日によって変わる事がある。
貴方は、金曜日に連絡があって「各位は、来週中に資料を作成して提出してください」と言われた時にいつ提出しますか? この提出日で会社であれば、貴方の評価が決定します。セミナーなどでは、貴方に損得が発生します。さて貴方は、来週中と言われていつ提出しますか?
1、連絡を受けた金曜日に提出する人
連絡を受けたその日に提出する人は、会社であれば一番良い評価を受けます。セミナーなどでは、一番得をします。何故ならば、誰も提出して無い時に提出するわけですから一番時間をかけて検討してもらえるからです。場合によって何か指摘をもらって再提出も可能になります。結果的に一番良い資料にすることができて採用される確率が高くなります。貴方の会社を経営している取締役の新人時代を調べてみてください。このタイプが一番多いはずです。
2、月曜日に検討して週の初めに提出する人
この人も比較的良い評価を受けます。会社であれば、ある程度有能と評価されます。セミナーであれば、ある程度得をします。提案が、良い内容であれば、採用されることもあります。ただし、指摘を受けて再提出までは、難しいかもしれません。セミナーにおいても金曜日まで余裕を持って確認してもらえるので内容の濃いフィードバックがあります。
3、週末に提出する人(場合によって土日に提出する人)
「来週中と言われたのだから週末までに提出だろう」と考える人は、会社においてその他大勢と評価されます。セミナーにおいても損をすることはありませんが、得をすることもありません。理由は、大量に提出された提案書の一つとして評価されるためです。提案が、よほど優れた内容でなければ、目立たないので採用されることもありません。場合によって土日に提出する人は、優れた提案書でも採用されないかもしれません。セミナーにおいては、もちろんいつ提出しても確認されますが、1週間前に提出された資料と評価時間が違うのは、やむおえないと思います。
以上を考えた時に資料提出の速さは、受け取る人のメリットでありません。提出する人(貴方)のメリットです。貴方が高い評価を受けたいのであれば、連絡を受けた日に優れた内容で提出する事をお勧めします。(検討時間が1週間必要な資料などそれほどないと思います。ほとんどが上司に提出する1~2時間前に検討を始めるので無いでしょうか)
さらに言えば、「解り易い資料を提出してください」も同様です。解り易い資料の提出は、受け取る人のメリットでありません。提出する人(貴方)のメリットです。何故ならば、理解不能な提案は、採用されずボツになるだけだからです。優れた提案でも誤解される場合もあります。的確に採用される提案書を提出する人と、採用されないボツ提案書を提出する人では、会社での評価が違うのです。セミナーにおいても本質的な話の前に解り易さを理解してもらう事に終始する場合があります。残念なことです。
「相手の事を考える」は、本当は、「自分の事を考える」と言う意味です。自分の事を考えて「より良い資料をすばやく作成」して提出してください。それが貴方にとって会社での評価を高める事になります。「相手に優しく」は、「自分に優しく」です。
では、「最短合格」を目指して一緒に頑張りましょう。