坂林和重の技術士試験コラム
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相手に分かりやすい文章を書くの間違いについて。
貴方は、相手に分かりやすい文章を書くと言う事を「相手のために」と考えているでしょうか? もし相手のためにと考えていれば、大きな間違いです。相手に分かりやすい文章を書く目的は、貴方のためです。
例えば、貴方の書いた文章を読んだ人が、貴方の思いと違う理解をして何か間違いを犯したとします。その間違いは、貴方に被害をもたらすのです。正しい結果が出るまで待たされたり、無駄が発生します。それは、貴方にとって損な結果です。また間接的に「貴方と一緒に仕事をすると仕事を失敗しやすい」と評価されると、貴方の損になります。
逆にもし、分かりやすい文章を書いたとします。その文章を見た人は、「貴方と仕事をするのは、やりやすい」と良い評価をします。すなわち、貴方は、多くの人に望まれて仕事をすることになります。貴方の人望が上がり、貴方の評価が上がるのです。
すなわち、相手に分かりやすい文章を書くことや、相手が仕事をやりやすくすることは、相手のためでありません。貴方のためなのです。
さてこのコラムは、技術士試験のコラムです。技術士試験の勉強においても同じです。貴方が誰かに指導を受けていたとします。貴方を指導している相手が、指導しやすいように気配りをしてください。その気配りは、指導者のためでありません。貴方のためなのです。
例えば、相手が指導内容を検討する時間を考えて時間的余裕をもってお願いする。相手が良否を検討しやすいように読みやすい文字で書いて渡す。相手が検討しやすいように十分情報を渡す。等です。
相手の事を考えると言う事は、本当は、自分の事を考えていると理解して気配りしてください。
では、「最短合格」を目指して頑張りましょう。